Lecture


次世代エフェクター講座 第1回

「ノイズについて」

今回は電気を使う音楽に必ずついてまわるノイズについてお話し致します。 まずはじめに、ノイズには大別して3種類が存在します。

1 パルス性ノイズプチッ・パチッ等のノイズ
これは大きく分けると、A Cラインからの進入と電磁波等による空気中からの進入です。
まず、ACラインの代表選手はコンセントコードやシールドコードが挙げら れます。よく長いシールドを使うとノイズを拾いやすくなるとが言われます が、これは何とケープルワイヤーがアンテナの働きをしてしまい、全くお呼 びでないノイズを集めてしまうために起こります。次に空気中からの進入で すが、これに関しては本当にいろんなケースが考えられます。身近なものだ と最近急速な発展を遂げている携帯電話。例えば演奏者の近くで受信をした りするとこういうノイズを拾ってしまいます。次に大型モーターの駆動。エ アコンなどか一般的です。これらのノイズをくらいにくくする手段として、 短いケープルを使う事とエフェクターに接続されているケーブルの数を減ら す事です。

2 ヒスノイズサーッというノイズ
このヒスノイズの発生源は半導体。I C・トランジスタetcです。このノイズは残念ながらこれらのパーツを使 用しているマシンでは必ず発生しています。現在の科学技術ではさけて通れ ないものなのです。しかし工フェクターでは、そのセッティングによりかな り回避できます。

3 ハムノイズ
ブーンというノイズ。これはみなさんが一番よく耳にしやす いノイズです。このノイズは蛍光燈などがら直接ピックアップが捨ったりし ますが、1番の大敵は実はACアダプターにあるのです。先のパルス性ノイ ズと重複しますが、やはりACアダプターのケープルから進入したりします。 またハムノイズは、ACアダプターから供給される電圧が一定でないために 起こったりもします。これは、連続的に大小を繰り返す電流が流れたりする 場合があるためです。そのため市販のACアダプターの多くは安定化電源回 路が採用されていますこのハムノイズをくらいにくくする手段として、蛍光 灯に対する演奏者の立ち位置の確保やACアダプターを使用せす電池を使用 する事です。

これらの事から判断して、例えば私達は以下の事を推奨します。

1 出来るだけエアコンを使わず、蛍光燈の位置に注意する。
2 大音量で演奏する場合、出来るだけ短めのシールドコードを使いACア ダプターを使わず電池を使用する。

みなさんの使用状況は千差万別だとは思いますが、以上の事に注意すればか なりノイズからは開放されるはすです。しかし時としてコンセントは必要で す。そんな時のための私達からアイデアは、コンセントの場所やコンセント のさしかたを裏返したりして下さい。きっとヒントが見つかるはずです。エ レクトリックマジックはまだまだ続きます。

私達は、以上の事柄をいつも肝に命じ、日夜開発に取り組んでいます。プレ イヤーにとって最良のパートナーと成り得るエフェクターとは厳選されたパ 一ツ、熟練したエフェクタービルダーによって1つ1つていねいに組み上げ られたバラツキのないマシン。これにつきると考えております。
例えば、大量生産モデルとちがい、ケースが未塗装だったりするのも音の抜 けを考慮してあるためです。不思譲なことに同じ基板で組み込まれたエフェ クターであってもケースが変わったりすると音が変わります。同じようなこ とがケースのデザインにもいえるようです。私達は長年の力ンと経験からケー スの選定はアルミダイキャストの4点止めを採用しでおります。電池交換が 少々面倒ですが、これもよりしっかりした確かなサウンドを望むためです。 細かな点を言い出すときりがないのですが、私達は様々なエレクトリックマ ジックと戦って参りました。
こうしてBoot-Leg.ハンドメイドエフェクターズを世に送り出すまで に、私達は主にインデン一ズミュージシャンのエネルギッシュなアイデンテ ィと共に15年に渡る経験を積んで参りました。
オールハンドメイドのため、月産50台程度と、本当にごく少量しか生産で きませんが、これからはより多くのミユージシャンと共に歩んでいきたいと 考えております。



第1回 1998/3
第1回 ノイズについて
ノイズについて



第2回 1998/8
第2回 ハウリングについて
ハウリングについて



第3回 1999/5
第3回 音圧感について
音圧感について



第4回 SOON !
第4回 スイッチについて
スイッチについて



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