馬込半白胡瓜の碑


馬込半白節成胡瓜の碑

馬込半白節成胡瓜の碑(大田区西馬込2-20-1)
 最近では馬込のあたりにもマンションが増え、畑は少なくなりましたが、一時は2店あった銀行もATMだけになり、金融機関は元からあった農協だけになりました。
 国道1号沿いの区立ライフコミュニティー西馬込(都営地下鉄西馬込駅[川崎寄り]隣のスーパーマーケット文化堂の前)の角には、高橋正夫さん(なかよし幼稚園理事長ほか)の建てられた碑があります。今年たまたま農園仲間がこの胡瓜を栽培しており、お裾分けを受けたので、「馬込文士村」のスポットに加えました。苗は農協でかったそうですが、純粋種とあって病気になりやすいそうです。
 碑の裏には次のような由来が書いてあります。また右の写真は戴いた胡瓜で、黄色がかった茶色です。

馬込半白節成胡瓜の由緒
 馬込村では、昔から大井節成が多く栽培されていたが、明治33年頃に白い部分の多い、独特の性質を持った馬込半白がつくられた。市場価格も高く、馬込の特産品となった。
 馬込半白は、「つる」の10節位から続いて雄花のつく節成種で、つるの伸びの強くない品種は、つるを立ててやると、よく育成することがわかり、馬込では支柱栽培を開発し確立した。
 大正9年頃「大農園」という採種組合が篤農家、河原梅次郎氏を中心に数軒の農家で作られ、その後、昭和8年には『馬込半白採種組合』が高瀬三次郎氏を代表として設立され、品種の保存と均一化に努めた。
 馬込で採種した馬込半白を温暖地の近県をはじめ四国、九州まで栽培指導した河原梅次郎氏の功績は大きい。
 馬込半白が、この地で栽培されたのは昭和38年頃までである。
   大田区のご厚意により建立   平成8年3月吉日 JA東京大森

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[Last Updated 11/30/2006]