みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 8月は目もくらむような暑い日が続きました。最高気温が35度近い日が続き、日中は外出するのが大変でした。それでも気のせいか朝夕は涼しくなり、少しは過ごしやすくなりました。
 サルスベリのピンクの花が咲いています。散歩や庭仕事は、夕方陽が傾いてからを心がけています。

1.「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  「不意に読書の糸口が見つかる時」という作家 瀬名秀明さんの記事を載せました。

2. 8月のトピックス
 8月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 軽井沢旅行
  8月9・10日、1泊2日で軽井沢に行ってきました。右の写真は碓井峠にあるめがね橋です。
 2.2 町田フィルハーモニー合唱団「メサイア」
  8月22日、初台の東京オペラシティ・コンサートホールで、町田フィルハーモニー合唱団の第11回演奏会でヘンデルのメサイア全曲の演奏があり、家内と聴きに行きました。
 2.3 もんじゃ屋形船納涼会
  8月23日、NMC例会として、料理としてもんじゃを食べる屋形船の納涼会があり参加しました。

3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 「今月の追加内容」
 このところ、白川静さんの著書と、白川さんを紹介する本を何冊か読みました。その結果、白川静著「漢字百話」を、「5 本の紹介 112」から「6 私の愛読書 11」に移行し、今後何冊かの本を追加して行こうと思っています。移行した項目を『白川静「漢字百話」ほか』として「11. 本の紹介」の項目を追加し、2冊目の本として松岡正剛著「白川静」を追加して、『白川静「漢字百話」ほか』から呼び出せるようにしました。松岡さんの著書は白川静さんの全体像を知るのに良い本だと思います。
 「9 趣味」「5. 演劇」に追加した「47 暫」は、先月(2010.7)見た歌舞伎のご紹介です。
 「11 興味あるリンク」には、「10.3 音楽」に「10.3.6 ヘンデルのメサイア」、「11 趣味2−旅行」に「11.78 めがね橋」を追加しました。最初の項目は、この頁の「2.1 軽井沢旅行」に関連した内容で、2項目は「2.2 町田フィルハーモニー合唱団メサイア」に関連した内容です。

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 1.2 新聞の記事から 「不意に読書の糸口が見つかる時」   作家 瀬名秀明さん
 関心はあるのに、おもしろがるきっかけがうまくつかめない分野というのがある。私の場合、その筆頭は素粒子物理学だ。どんなにエレガントな仮説だといわれても、自分の中にしっくりこない。本紙で書評委員をやっていた2年間も、ついにその方面では書けなかった。
 ただ、不意に糸口が見つかることもある。思えばきっかけはロボットの重量感で、私たちは50キロの成人と並んで歩いても特に危険は感じないが、同じ重量のヒト型ロボットはこちらに倒れてきたら怖いと思う。ロボットの安全性を考えるには重力のデザインが不可欠なのだ。
 ここから重力に興味が湧(わ)いた。となれば宇宙を統べる四つの力と、ロボットという物体を形成する質量の起源に関心が向かう。なぜこの宇宙に質量が生まれたのか。これは現代の宇宙論であり、素粒子物理学の問題である。さっそく講談社ブルーバックスの『質量はどのように生まれるのか』を手に取った。

 偶然にも私と同年齢の研究者が書いたこの本、実は一読しただけではよくわからなかった。前振りの世間話がいちいちおもしろいのだが、肝心の説明部分と乖離(かいり)しているように思えたのだ。しかしノーベル賞を受賞した南部陽一郎氏の業績のすごさが筋道よく解説されている。そこでウェブ書店で検索すると、福井新聞社の『ほがらかな探求 南部陽一郎』が見つかった。手元に届いて、丁寧な解説と温かな写真の数々にたちまち惹(ひ)き込まれた。地元新聞社が長年の取材のもとに、南部氏への尊敬の念をもって編纂(へんさん)したすばらしい一冊だ。小柴昌俊氏や益川敏英氏のインタビュー記事も愛情に溢(あふ)れている。地方新聞社の出版物はこうでなくては。
 自分の中でエンジンが掛かり始めたときに手に取るのは別冊日経サイエンスだ。かつて脳科学の小鋭『BRAIN VALLEY』を書くときにもまずこのシリーズの『脳と心』を読み込んだものだが、今回は『素粒子論の一世紀』をめくってみる。すると「南部陽一郎の世界」と掲げられた章の一節、「対称性の破れが生む多様性」の記述がわかるのである。しかもおもしろく読めるのだ。

 南部氏の業績を軸にしながら、決して歴史の説明ではなく、ポイントを早めに提示してくれる筆致が心地よい。執筆は日経サイエンス編集部の中島林彦氏だが、協力者として『質量はどのように〜』の著者の名があった。『質量は〜』の再読に入る。
 この時点で私は質量の起源を小説の題材にしたいと思い始めていた。小説の資料として読む本は、事務所の机に向かって、ボールペンを片手に、メモや付箋(ふせん)を用意して読む。3度目で著者が伝えようとしていた説明の道筋がのみ込めてきた。著者の誠実さゆえの回り道がつかめてくると、著者が本当に辿(たど)りたかった方角もわかってくる。都合6回読んで私の所持本は付箋だらけになった。本紙で書評できなかった『物質のすべては光』も、いまは楽しく読み通せる。
 人は誰でも最初は素人である。だからいつでも科学の本は謙虚な気持ちで読みたい。最初に手にした一冊は大切にしたい。知ったかぶりはしたくない。

 質量は〜(橋本省二、講談社、1092円)◇ほがらかな〜(福井新聞社、1365円)◇素粒子論の〜(日経サイエンス社、2100円)◇物質のすべては光(ウィルチェック、早川書房、2415円)
(出典 朝日新聞 2010.8.22 「本を開けば」)

2. 8月のトピックス
 8月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 軽井沢旅行
  この10年間位の間、毎年軽井沢で友人のS氏夫妻を訪ねて歓談するのが習慣になっていましたが、「この暑いのに軽井沢に行けるか」とのこと、良く考えてみると軽井沢にはエアコンがないので、今年のように暑いとたしかに住みにくいようです。ホテルも予約してあったし、他の友人も訪ねることになっていたので、車で往復してきました。往きの8月9日は、レンガ造りの鉄橋の橋脚「めがね橋」を見に行きました。上信越自動車道を松井田妙義IC(インターチェンジ)で降り、JR信越本線横川駅の前にある碓井峠鉄道ぶんか村に寄って遊歩道の情報を仕入れました。今回は遊歩道アプトの道には寄りませんでした。国道18号の旧道を登ると、C31(18番目のカーブ)の近くにアプト式の頃の旧信越本線の鉄橋「めがね橋」があります。道端に車を置いて、写真の真ん中にある道を登ると5分程で橋の上に出られます。そのあと、旧道を軽井沢に向かうと矢ケ崎公園の近くに出られます。
 ホテルに着いて矢ケ崎川を遡行してテニスコートの方に散歩していると、万平ホテルの近くに室生犀星旧居の案内が出ていました。時間がかかりそうなので、この日は軽井沢銀座をぶらつき、ロータリーの近くでお茶をして、ホテルに戻りました。
 二日目はレークニュータウンの友人の別荘に行くまで時間があったので、昨日目指した室生犀星記念館に寄りました。主棟、書斎、はなれと三つの建物があり、庭は苔が見事に付いて素晴らしい眺めでした。
 2.2 町田フィルハーモニー合唱団「メサイア」
  町田フィルハーモニー合唱団は演奏会で、大作を取り上げていまます。今回はヘンデルのメサイア全曲でした。まず指揮者の荒谷俊治さんは傘寿だそうで、この大曲を振り切り、アンコールにハレルヤの部分を再演して下さいました。独唱者も好演でしたが、特にバスが良かったと感じました。コーラスも日頃からの練習が実を結び、大曲を見事に歌い納めました。
 2.3 もんじゃ屋形船納涼会
  最近NMCは夏の例会に変化を持たせています。今年は屋形船という場で、料理としてもんじゃを食べるという納涼会でした。新木場(JR京葉線、東京メトロ有楽町線、りんかい線)で集合し、船の出る新木場桟橋までバスで移動しました。船はレインボーブリッジを過ぎて、お台場のあたりで係留し、食事に入りました。もんじゃは初めてでしたが、最初に野菜などを炒め、土手を作って(リング状にして)そのなかに小麦粉で溶いた具を入れます。船は走っていれば涼しいのですが、係留しているときは料理の熱も加わって、かなり暑い思いをしました。

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3 来月の予定
 3.1  私の愛読書
  「6 私の愛読書」に、村上春樹「ロングインタビュー」を載せる予定です。
 3.2  ウオーキング・旅行
  「8 ウオーキング・旅行」に「六郷用水個別水路 東矢口 → 北前掘緑道」を採り上げたいと思います。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 9/30/2010]