大田区の散歩道6
羽田七福稲荷(いなり)

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 京急(京浜急行)の蒲田駅と空港駅(羽田)間を空港線といいます。都営地下鉄浅草線からの乗り入れもあり、モノレールと競合する交通手段に育ったと思っています。今回、ご紹介するのは空港線の二つの駅、糀谷(こうじや)と穴守稲荷を利用するコースです。
 スタートは京急空港線糀谷駅近くの東官守稲荷神社、ゴールは穴守稲荷駅近くの穴守稲荷神社で、徒歩で約2時間です。ほかにJR蒲田駅または大森駅からもバスが出ています。毎年1月1日〜5日までの5日(午前10時〜午後3時)には御朱印を押してくれます。地図も配布しているようですが、別の地図を参考にしてください。下表の稲荷神社の前にある2文字は、昔の地名です。

羽田七福稲荷コース
         

1. 萩中 東官守(とうかんもり)稲荷神社(身体安全)
  大田区萩中1-5-18

 京急空港線糀谷駅で下車します。糀谷は京急蒲田から羽田に向かい次の駅です。空港線はこのあたりでは西から東に向かって走っており、すぐ南を環八が走っています。そこで駅を降りたら南に向かうとすぐ環八にぶつかるので信号を渡ります。そこの左角は荻中2丁目1番地で、1番地が終わったところを右折すると左側が荻中1丁目です。左側三本の道の先が東官守稲荷神社のある5番地です。萩中神社の境内の左奥にあり、海上の安全を祈願して、海に向かって東向きに建立されました。
 なお、JR蒲田駅東口のバス4・5乗り場から「羽田空港」行き、「東麹谷6丁目」行きで環八の糀谷に出ることができます。
2. 上田 妙法稲荷神社(夫婦和合)
  大田区本羽田1-12-9

 そのまま南下すると、約200米でバス通りにぶつかります。左角に荻中文化センターが、バス通りを渡ったところに蒲田女子高があります。蒲田女子高の西寄り(向かって右方向)の次のバス停が出雲小学校で、出雲小学校は、蒲田女子高と同じ側にあり、その先を左折すると2区画程で妙法稲荷神社のある12番地に出ます。昔は境内に松の大木があり、夫婦の白蛇が住んでいたことから、蛇神社と呼ばれていました。
3. 大野 重幸稲荷神社(開運長寿)
  大田区本羽田1-7-14

 妙法稲荷神社から南下し、13番地の先を左折すると、3区画程で重幸稲荷神社のある7番地に出ます。前項で触れた蒲田女子高とは背中合わせの位置です。ただ社は南側のバス道路に面しています。
 多摩川のたびたびの洪水から、田畑を守るために建立されました。社前の道路は旧六郷土手で、現在の社の高さが旧堤防の高さでした。
4. 中村 高山稲荷神社(学業成就)
  大田区本羽田3-12-2

 前のバス道路(堤通り、大師橋ガス橋線、このバス路線で六郷橋経由で蒲田に戻れる)を東(羽田方向)に向かいます。本羽田2丁目、本羽田3丁目のバス停を通り越し、都南小学校の少し先の左手に羽田工業高校が見え、右手に本羽田公園があります。高校の先の角に天祖神社があり、その境内に高山稲荷神社があります。
 旧社を飛騨高山の大工が建築したことにちなんで、高山稲荷と呼ばれます。
5. 仲町 鴎(かもめ)稲荷神社(開運祈願)
  大田区羽田6-20-10

 今まで歩いてきたバス道路を、そのまま東(羽田方向)に向かいます。約4百米歩くと産業道路にぶつかります。右が大師橋です。羽田車庫行きのバスは、ここから左折し環八沿いにある終点に向かいます。鴎稲荷には産業道路を渡り、さらに首都高のガードを越えて直進します。産業道路とは立体交差しており、先の道路が一方通行のため、車は直進できませんが、歩行者は直進できます。この道を羽田本通りといいます。番地に注意し22番地と29番地の間を左折すると、突き当たりに神社があります。
 昔、漁師たちがこの社に豊漁を祈願すると、カモメが飛来し、必ず大漁だったので、カモメを大漁の兆しとしてあがめ、鴎稲荷と呼ぶようになりました。
6. 鷹取 白魚稲荷神社(無病息災)
 大田区羽田5-27-8

 東側(羽田方向 21番地の方)に出て北上すると、3区画程で元のバス通りにぶつかります。羽田空港行きのバスは前項の産業道路を左折した後、右折して弁天橋をわたって空港に向かいます。バス停の弁天橋のあたりです。バス通りを東に向かうと次の羽田方向に行くバスの停留所「空港入口」の少し先の左側に白魚稲荷があり道路から見えます。蒲田に向かうバス停は弁天橋を渡ったところにあります。
 武蔵風土記には「漁人、白魚を初めて得しときはまずこの社に供える。故にかくいえり」と社名の由来が書かれています。
7. 東京羽田 穴守稲荷神社(交通安全・家内安全・商売繁盛)
  大田区羽田5-2-7 Tel: (03)3741-0809
  京急空港線穴守稲荷駅より徒歩3分

 今来たバス通りを「弁天橋」まで戻り、右側の23番地と24番地の間の道を右に曲がります。途中で京浜急行の踏切を越えた先の左側に、穴守稲荷が見えてきます。
 文化年間(1800年頃)、鈴木新田(現空港内)開墾の際、風浪により堤防に大穴があきました。そこで稲荷大神を祀ると水害が治まったといいます。京急の穴守稲荷駅は西にむかうとすぐです。

出典 大田区観光ガイド 株式会社 ハーツ&マインズ 発行 (2007.12.20)

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[Last Updated 5/31/2009]