大田区の散歩道5
六 郷

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 JR京浜東北線にほぼ沿って、海側に京浜急行が走っています。京浜蒲田駅の川崎寄りの駅が雑色(ぞうしき)で、次の駅が六郷土手です。今回採り上げるのは六郷土手駅近くのウオーキングです。アクセスとしては、この京浜急行のほかJR蒲田駅から出ているバスがあり、この方が便利です。ただ、実際に行ってみてわかったのですが、JR蒲田駅西口と東口から出るバスがあり、六郷土手でも西口側と東口側を通るので、使い分けることが必要です。このコースは地図を見ながらご覧下さい。
 行きのバス JR蒲田駅東口より 蒲74 六郷神社六郷橋行き または蒲75 大師橋下行きにて「雑色駅通」下車
 帰りのバス 蒲74 または蒲75 蒲田駅行き
 高畑神社に直接出るには、JR蒲田駅西口より蒲01 六郷土手行きが「高畑神社」に止まります。

六郷コース
         


1 安養寺 大田区西六郷2-33-10
 京浜急行の雑色で降りるか、JR蒲田駅東口から(蒲73)羽田車庫、(蒲74)六郷神社六郷橋、(蒲75)大師橋下のいずれかに乗り、「雑色駅通り」で下車します。江戸時代に、安養寺へ向かう道は「薬師道(やくしみち)」といわれていました。安養寺は古川薬師ともいわれ信仰を集めていました。東海道から薬師道が分岐する南西角に道標があり、延宝2年(1674)に造立し、寺の門前に移設されました。見にくいですが左の門柱の右に見えるのがその道標です。寺は和銅3年(710)、奈良時代の名僧・行基の開創です。
2 高畑神社 大田区西六郷4-8
 お寺の前から多摩川の土手に上がり、南下して地図に沿ってバス通りを少し歩くと、バス停のある高畑神社に出ます。江戸中期、西六郷、仲六郷、川崎の一部は高畑村と呼ばれていました。この村には6つの神社がありましたが、明治8年に統合して高畑神社がまつられました。村の氏神様です。
 1945年の戦災で焼けて建て直したものが現在の高畑神社です。村で大事にまもってきただけあって、高畑町会の事務所の隣にあります。そして、行事も町会の方たちが協力して下さっています。春には桜がきれいに咲きます。
3 北野神社 大田区仲六郷4-29
 そのままバス通りに沿って南下し、東海道・京浜急行のガードを越えると、第一京浜の少し手前に神社があります。
 昔、徳川吉宗公の暴れ馬を鎮めた天神様として知られ、「落馬止め天神」と名付けられ、多くの旅人に愛されて来ました。
 悪いことは何でも止めて下さるとの評判です。神社には全長2.5米の木馬があり、この馬にまたがると願いが叶うそうです。
4 六郷神社 大田区東六郷3-10-18
 第一京浜を海側に渡り、宝珠院の向かい側を東に入ったところにあります。
 六郷一円の総鎮守であり、大田区内でもっとも境内の広い神社です。 天喜5年(1057)源頼義・義家親子が、この地の大杉に白旗をかかげて軍勢をつのり、武運長久を祈願しました。前九年の役に勝利をおさめたため、石清水八幡の分霊を勧請したのが当社の創建といわれています。神門前の太鼓橋は梶原景時が寄進したものと伝えられています。
 境内にある狛犬はユーモラスで、亨保2年(1685)に八幡塚村中町の有志が奉納したものです。
 帰りは宝珠院の前辺りから、蒲田東口行きのバスが出ています。
5 六郷水門と雑色運河 大田区南六郷2-35

 京急バス六郷水門バス停から約3分、多摩川(東)方向に歩いたところにあります。六郷橋から歩いても約1km(徒歩15分)です。
 昭和6年(1931年)に竣工して以来、下水道が普及するまで、六郷用水の末流をはじめ、六郷や池上、矢口、羽田の一部の地域の生活用水の排水を処理しました。水門に架かる橋の高欄の「郷」の字を「ロ」の字が囲むデザインは、地元である旧六郷町の町章を用いたものです。堤内地の舟だまりは、かつては舟運にも利用され、雑色運河(ぞうしきうんが)と呼ばれたころの雰囲気を伝えています。
 写真は小さくて見にくいかと思いますが、水門の手前の水面が雑色運河で、開いた水門を通して見えるのは、多摩川です。
 なお、京浜急行の雑色駅から駅前通りを海(東)側に出て、第一京浜を渡り、そのまま水門通りを東南に向かうと、10分位で雑色運河に着きます。

[参考図書など]
(1) 大田区観光ガイド 株式会社 ハーツ&マインズ 発行 (2007.12.20)
(2) 大田区等のホームページ

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[Last Updated 11/28/2009]