尾崎士郎記念館

山王1-36-26

 平成20年5月1日、「尾崎士郎記念館」がオープンしました。長編小説「人生劇場」で一世を風靡(ふうび)した小説家、尾崎士郎が生前暮らした家と庭を整備し、遺品とともにご覧いただけます。
 尾崎士郎は、大正12年に馬込に移り住み、静岡県伊東市に転居した10年余りを除くと、作家生活のほとんどを馬込・山王界隈で過ごしました。関東大震災の直前に移り住んだ尾崎が、「馬込はいい所だぞ」と次々に友人たちに声をかけたことが、馬込の文士村をかたち作るきっかけになりました。今回オープンしたこの記念館は、昭和29年に建てられた居宅のうち、書庫、客間、書斎を復元しました。そのエネルギッシュな執筆活動を伝えるために、机周りなどはあえて雑然とした雰囲気を活かした展示を行なっています。また尾崎は、横綱審議委員を務め、大森相撲協会を結成し文士たちで相撲をとるほどの相撲好き。庭には、みずからが鉄砲の稽古をした大ケヤキの木が残っています。豊富な蔵書や原稿用紙はもちろん、いくつもの徳利や調度品からは、酒と相撲を愛した作家の息づかいが聞こえてきそうです。この機会に、尾崎士郎の、そして文士村の魅力を再発見してみませんか。
 主な展示品
 家具、愛用品、年譜、写真、絵画、色紙、書籍、蔵書など
(出典 大田区ホームページ)

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[Last updated 5/31/2008]