みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
目 次
 この夏も随分暑い日が続きました。そうは言うものの8月も終わりに近づくと、最高気温が30度を切る日が出てきて、朝夕は風も涼しく感じられます。最近は暑い季節が永い年が多かったようですが、今年は平年並みに戻るような気がしています。
1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  最近読んだ記事の中で、ご参考になると思われるものをご紹介します。
2. 8月のトピックス
 8月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 カミーユ・クローデル展
  府中美術館で、カミーユ・クローデルの展覧会があり、行ってきました。
 2.2 スタバト・マーテル演奏会
  横浜みなとみらいホールで、町田フィルハーモニー合唱団の第8回演奏会があり、家内と行ってきました。
 2.3 バーベキュー大会
  もといた会社の山岳会の仲間で、バーベキューを楽しみました。
 2.4 軽井沢旅行(右の写真は泊まったホテルに近い矢ケ崎教会です)
  家内と旧軽井沢・北軽井沢に行って来ました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  「6 私の愛読書」の「5 村上春樹氏 ノルウェイの森ほか」「14. シンポジュウム「春樹をめぐる冒険」」の、「3. ロシアの村上春樹−「モノノアワレ」から世界文学へ」は、前回の基調講演「世界は村上文学をどう読むか」に続く沼野 充義氏の記事です。
  「6 私の愛読書」に「7 遠藤周作氏 深い河ほか」を追加しました。遠藤氏については、かねてから関心を持っていましたが、没後10年を機に載せることにしました。愛読書としては初めて遠藤氏全体に関わるものと、個々の作品を区別して採り上げます。
  「11 興味あるリンク」には、8月に訪れたワイナリー「11.42 ヴィラ・デステ」と、レバノン情報に詳しい「15.1 ベイルート通信」の二つを載せました。

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 1.2 新聞の記事から 「国内問題としての靖国」 本当に「参拝は自由」なのか 客員コラムニスト 田勢 康弘
 「心の問題だから陛下にもさまざまな思いがおありになったんだと思う」「(首相参拝への影響は)これはありません。あの人が、あの方が言われたからとか、いいとか悪いとかいう問題ではない。だれでも自由ですから」と小泉純一郎首相は言い放った。A級戦犯が靖国神社に合祀(ごうし)されていることに昭和天皇が不快感を持ち、それが参拝しなくなった理由だという富田朝彦元宮内庁長官のメモが明らかになったあとの発言だ。

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 かなり昔、「カラスなぜ鳴くの、カラスの勝手でしょ」という替え歌がはやったことがあった。いささか不謹慎ながら、どうしてもそれを思い出す。首相でも官房長官でも、そして天皇陛下でも、靖国神社に参拝するのは「自由」だという。憲法20条第3項「国及びその機関は宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」という規定に抵触するのではないかと戦後、数多くの裁判が行われてきたにもかかわらず、である。「A級戦犯が合祀されている靖国神社に内閣総理大臣として参拝される理由を、国民に説明すべきではないですか」と公の場で首相にただしたことがある。首相はこう答えた。「私はA級戦犯であろうと一般の英霊であろうと区別しない。なぜ、死者を区別するのか。これは心の問題だ」。この答えは一見、説得力を持つように見えるだけに厄介だが、国家運営の最高責任者の発言としては間違っているといわざるを得ない。
 「なぜ、死者を区別するのか」。この発言を聞いたとき、思わず、耳を疑った。靖国神社は死者を区別しているのである。明治2年、「東京招魂社」として明治天皇の命で造られた。明治元年の「戊辰戦争」で死んだ「政府軍(旧薩摩、長州など)」の兵士を祀(まつ)るためである。敗れた旧会津、長岡、米沢藩などの兵はここには入っていない。名称が靖国神社に変わるのは明治10年の西南戦争の翌々年のことである。自刃した西郷隆盛は「国賊」となる。政府軍兵士6,971人を祀るために「東京招魂社」は天皇に直結する格の高い「別格官幣社」となり、そのときから神官が置かれ、神社の形を正式に取るようになった。初めは陸軍幹部が祭祀(さいし)を取り仕切ったのである。もちろん、政府軍を上回る「国賊」西郷軍の死者は祀られていない。

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 戦前の靖国神社は陸海軍が共同経営する「軍事施設」であった。戦後、民間の宗教法人となったが、戦争博物館のような施設「遊就館」の展示内容には、その名残が感じられる。小泉首相はA級戦犯について「戦争犯罪人だと思う」と答弁している。しかし、その「戦争犯罪人」が合祀されている靖国へ参拝することは「だれでも自由」「心の問題」だという。首相の参拝を支持する人たちの中には極東裁判そのものが不法であり、A級戦犯といえども戦争犯罪人ではないと考えている人がかなりいる。首相はその人たちとも違うのだ。
 「二度と戦争をしないという誓いのために英霊に哀悼の誠をささげる」と首相はいう。そこには憲法20条についても、A級戦犯についても説明が抜けている。論理的な説明ができないから、省いているのだろう。だから「戦没者にお参りすることが、宗教的活動だといわれればそれまでだが、靖国神社に参拝することが憲法違反だとは思わない。宗教的活動だからいいとか悪いとかいうことではない」と意味不明な答弁(2001年5月、衆院予算委)になるのである。
 次期総裁にもっとも近い安倍晋三官房長官が4月に参拝していることが明らかになった。小泉首相が靖国参拝の最後のチャンス、15日の終戦記念日に参拝するかどうかに注目が集まっている。なぜ、こっそり参拝するのか。なぜ「行ったか行かなかったか申し上げるつもりはない」と説明を拒むのか。邪推だが、安倍氏は総裁選の前に参拝し、首相就任後はしばらく参拝しないということで中国などの批判をかわそうと考えたのか。

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 靖国神社参拝問題は、中国や韓国の批判があるからというだけで大きな政治問題になっているわけではない。本質的に重要な国内の政治問題なのである。靖国神社創設から137年。この間、他のいかなる神社とも違う、天皇と戦争にかかわる重要な神社として存在してきた。戦争をしない日本になって60年過ぎた。もっとも重要な"当事者"としての昭和天皇が「私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と語ったメモが出てきたにもかかわらず、「だれでも自由」 「申し上げるつもりはない」の論法がこれからも続くのか。
 憲法違反の疑念を抱え、最大の国難に直面するような外交問題に発展しでいるのに「心の問題」と言い切る国家運営の最高責任者。ナショナリズムが台頭し、物言えば唇……の社会風潮。他国から批判されているからではなく「日本の問題」として解決を急がねばならない。
(出典 日本経済新聞 06.8.7 「核心」)

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2. 8月のトピックス
 8月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 カミーユ・クローデル展
  会社の先輩である林さんにお目にかかったとき、カミーユ・クローデルの話が出ました。フランスの有名な外交官で、大正時代に駐日大使を務めたことがあり、作家でもあるポール・クローデルの姉さんで、彫刻家です。ロダンの恋人だったことがあり、失恋などが原因で精神病院に入れられ、そこで生涯を終えます。早速「カミーユ・クローデル−天才は鏡のごとく」レーヌ=マリー・パリス&エレーヌ・ピネ著南條郁子(創元社)を図書館で借りて読みました。
  たまたま府中美術館で、カミーユ・クローデルの展覧会があることを知り、行ってきました。府中市は街路樹が多く、美術館は公園の中にあります。上の本にはいろいろな作品の写真があり、その中の幾つかは展示されていました。分別盛り、ワルツ、おしゃべりな女たちなどです。彼女は天才といわれながら、その性格と環境(時代や師でもあるロダンの存在など)によって、悲しい最後を迎えたのだと思います。
 2.2 スタバト・マーテル演奏会
  友人の加藤雄士君は町田に住んでおり、町田フィルハーモニー合唱団その他に加入しています。8月6日に横浜のみなとみらいホールで、町田フィルハーモニー合唱団の第8回演奏会があり、ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」を歌いました。指揮は荒谷俊治さんで、アルトには岩森美里さん(我々のコーラスの指導者岩森先生のお嬢さん)も出演されました。昨年の発表会も聴きに行きましたが、なかなかの熱演で、初めての曲を楽しく聞くことができました。
  演奏の終了後、一緒に聞きに来た田子島夫妻とインターコンチネンタルホテルで、午後のお茶を飲みながら感想などを話し合いました。眼下にぷかり桟橋や遠くベイブリッジなどを眺めながら、楽しい一時を過ごしました。
 2.3 バーベキュー大会
  元いた会社の山岳部の現役・OBで山岳会を作り、年に数回会っています。今月は丹沢の秦野近くの「滝沢園」対岸の河原で、バーベキューを楽しみました。現役の連中は前日尾根と沢に分かれて山登りをし、天幕で一泊しました。われわれOB組は渋沢からバスで集まり、心づくしのバーベキューを肴に、ビールで乾杯しました。午後は激しい雨に見舞われましたが、天幕があったのでほとんど濡れずに済みました。
  80才を過ぎた先輩は、杖を突きながら参加してくれました。たまには自然の中で、昔、苦労を共にした仲間と、山登りの想い出話をするのも良いものです。
 2.4 軽井沢旅行
  毎年3か月も軽井沢で夏を過ごす友人がいるので、会いに行くのを楽しみにしています。今年は別荘を借り換えるというので、一泊をホテルで、もう一泊を北軽井沢のヒュッテに泊まる予定で、夫婦で出掛けました。
  最初の日は昼頃東京を出たので、軽井沢には夕方に着き、友人が夫婦でホテルに来てくれました。2時間くらいホテルで話をしてから、農協通りに最近できたイタリアレストランに行きました。
 二日目は午前中は軽井沢銀座とその近くを散歩しました。友人夫妻と昼食を共にした後、新しく移り住む予定の別荘を案内して貰いました。そのあと塩沢にある軽井沢高原文庫に行き、開催中の「復活した遠藤周作と孤狸庵」展を見てきました。夕方星野温泉のとんぼの湯につかり、その夜は浅間山の山麓を越え、ヒュッテに行って泊まりました。
 三日目は朝、中軽井沢駅前で友人夫妻と落ち合い、浅間サンラインを通り、東御市(とうみし 東部市が合併して新しい名になった)にある玉村豊男氏が経営するワイナリーのヴィラ・デストを訪れました。浅間山南麓に広がるワイン畑は、上田市と北アルプスをバックに素晴らしい眺めでした。
 昼は千曲川の河畔にある鯉西という、よしず張りの食堂で、鮎を始めとする川魚料理を楽しみました。
 帰りは小諸インターチェンジから関越高速道路を経て、帰京しました。土曜の午後とあって、渋滞に悩まされることもなく、夜食までに帰宅することができました。ゆったりとした夏休みを過ごすことができました。

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3. 来月の予定
 来月は次のような項目を予定しています。
 3.1 私の愛読書
  遠藤周作の次の本か、彼に関する記事を採り上げたいと思います。
 3.3 ウオーキング・旅行
  今月散策した軽井沢を、新しい地区として採り上げたいと思います。
 3.4 リンク集
  「興味あるリンク」を少しずつ追加したいと思っています。
 3.5 古い記事
  毎月、少しずつ見直して行く予定です。

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[Last Updated 9/30/2006]