みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
目 次
 新緑の季節になりました。スケッチに行っても、街中を歩いても、青葉、若葉が美しく感じられます。銀杏の若葉など、ついこの間紅葉して散った後に、かわいい葉を一面に付けています。
1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  最近読んだ記事の中で、ご参考になると思われるものをご紹介します。
2. 4月のトピックス
 4月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 藤田嗣治展
  4月1日、竹橋の東京国立近代美術館で開かれていた展覧会に家内と行きました。
 2.2 伊豆高原旅行
  油絵サークルの仲間と、伊豆高原の一泊旅行に行きました(右は田中磯でのスケッチです)。
 2.3 最澄と天台の国宝展
  上野の東京国立博物館で開かれている展覧会を見てきました。
 2.4 深川ウオーキング
  4月23日、NMCの歩く会の仲間と、深川を散策しました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  「5 本の紹介」「5 本の紹介4(新書と文庫2)」の「117 漢文の素養」は、漢文の復活を願うだけでなく、書き言葉としての日本語の変遷や、漢文の歴史を知ることができます。
  同じ「5 本の紹介」「7 週間ブックレビュー」の「4. TVウオッチ」は、週間ブックレビューの放送15周年と700号を記念して放送された特集の、内容と感想を述べたものです。
  「8 ウオーキング・旅行」「3 ウオーキング・旅行3」に追加した『「アースダイバー」のスポットをたずねて-三田』は、猿楽町の次に訪ねた三田の神社や古代遺跡の探訪記です。
  「11 興味あるリンク」の「3 本(出版社、書店、著者)」に「3.14 メグレのパリ」を、「11 趣味2−旅行」に「11.38 気象庁」を追加しました。

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 1.2 新聞の記事から
 「翻訳家の祭典」  鴻巣 友季子
 翻訳という作業はつらい。いまさら嘆いても仕方ないんだけれど、現在翻訳中の小説は本当に難物だ。
 ルル・ワンという中国系オランダ人がオランダ語で書いた小説で、分厚い! ぐいぐいと圧倒的なパワーで、彼女が体験した文革時代の感動の友情物語がつづられていく。
 文中には中国故事や毛沢東語録などがあまた混じりこんでいるのだが、これがいったんアルファベットになると出典を見つけるのがひと苦労だ。しかもわたしは英訳版から訳しているから、なにかにつけ「重訳だからいかんのだ」と叱られる。わたしだって出来れば避けたいですよと、もう毎日泣きたい気分である。
 そうした先週末、東大駒揚キャンパスで開かれた「春樹をめぐる冒険」と題するシンポジウムに参加してきた。世界十数か国から村上春樹の翻訳者たちが一堂に会し、パネルディスカッションなどをおこなうという。最初の基調講演では、アメリカの作家が村上文学をニューロサイエンス(神経科学)でもって見事に読み解いてみせ、目から鱗(うろこ)がぽろぽろ落ちた。つづくディスカッションも共通言語は英語だろうと思っていたら、これがみなさん日本語が流暢(りゅうちょう)! ホンヤク者のいずこも変わらぬ苦悩が活溌に話しあわれる。日本に最も近い韓国の金(きむ)さんが「日本文学はサリンジャーより遠い外国文学だったが、村上春樹がそれを変えた」と言う。ロシアのコヴァレーニンさんは「〈心〉という日本語をなんと訳そうか悩んだ末、訳さないことを選んだ」と意外な発言をする。台湾の頼(らい)さんが「日本語はカタカナ語を訳すのがいちばん厄介」と嘆くと、アメリカのルービンさんが「カタカナの訳はかんたん。村上は英語的な構文で書くから翻訳は楽だよ」と言って会場をどよめかす。
 最後の発言はまず真似できそうにないが、どの国の翻訳談にもうなずくことしきり。話し方にもお国柄が反映するのかと思えば、みなさん饒舌(じょうぜつ)で好奇心旺盛だ。これは万国共通の翻訳者の特徴だろうか?
 シンポジウム後のレセプションも、にぎやかだった。通訳と兼業しているというハンガリーのエルデーシュさんの宣(のたま)った「通訳は生活を支える。翻訳はプライドを支える」というのは、けだし名言だろう。もちろん、彼は通訳の仕事にもプライドをもっているだろうが、つまりこっちはまともな収入になるのに翻訳はホコリを支えるぐらいしか儲(もう)からないということ。これも万国共通!? 一方、「ハルキの『ダンス・ダンス・ダンス』は出産後にキッチンで訳したのよ」というマレーシアの葉(いえ)さんは、なんと主婦母親業をこなしながら180冊もの訳書を世に出したそうで、爪の垢でも煎じて飲みたい。
 それにしても、「翻訳は大変だ大変だ」と言いつつ、訳者たちの顔の晴れやかなこと。大変なのが楽しくて仕方ないようだ。韓国の金さんは「でも日本の翻訳家は大切にされているのよ。『名訳者』なんてことばがあるのは日本ぐらいでしょ」と。うーん、なるほど。おなじ苦労を知るせいか、「中国語でわからないことがあったらなんでも訊いて」とつぎつぎに親身な申し出を受けた。そうだそうだ、翻訳は大変で当たり前なんだ。わたしはけろっと元気になって会場をあとにした。
 まあ、こういう気分の切り替えの早さも、もしかしたらホンヤク者気質かもしれない。  (翻訳家)
(出典 日本経済新聞 2006.3.31 夕刊)
 「春樹をめぐる冒険」と題するシンポジウムに関する情報は、いろいろあるようです。

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2. 4月のトピックス
 4月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 藤田嗣治展
  今年(2006 平成18年)は、藤田嗣治(ふじたつぐはる)の生誕120年に当たるそうで、これを記念した氏の全画業を紹介する展覧会が、竹橋の東京国立近代美術館で開かれています(5月21日まで)。箱根のポーラ美術館など、何度か作品を見ていますが、これだけ充実した展覧会は初めてです。乳白色の肌の裸婦、猫や面相筆を使った描写もさることながら戦争画や中南米での作品、晩年の「神への祈り」の作品など、普段は見ることのできない力作を堪能しました。
 2.2 伊豆高原旅行
  私の住んでいる太田区は伊豆高原に保養所を持っています。東京から簡単に行かれること、伊豆急の伊豆高原駅から近いこと、宿泊費の安いこと(朝晩の二食付で約4千円)など良いことずくめです。参加したのは油絵サークルの仲間6名ですが、現地での行動は自由にしました。
  最初の日は曇りで、昼過ぎ現地に着きました。仲間の一人と城が崎海岸の海沿いにある自然遊歩道を橋立から西に八幡野港まで歩き、再び橋立まで戻って、東に「てんまじり」まで歩きました。
  二日目は晴れでしたが、朝10時半の列車で帰京したかったので、あまり時間がありません。そこでてんまじりまでタクシーで行き、東の伊豆海洋公園をめざして歩き始めました。幸い次の田中磯にスケッチのできる場所があったので、水彩のスケッチを一枚描くことができました。
 2.3 最澄と天台の国宝展
  最澄(767〜822)は近江の人で、日本天台宗の開祖です。804(延暦4)年に入唐し、天台教学等を学んで翌年帰国し、天台宗を設立し比叡山延暦寺を中心に、これを広めました。最澄は、身分の差なく、仏教はすべての人々を救うと説き、多くの僧たちが集いました。鎌倉時代には、比叡山に学んだ僧から、法然(浄土宗)、栄西(臨済宗)、道元(曹洞宗)、親鸞(浄土真宗)、日蓮(日蓮宗)ら開祖が誕生しました。今年は天台宗開宗1200年記念ということで、この展覧会が開かれました。出品総数166件のうち、国宝31件、重要文化財100件で、仏像、仏画、経文、手紙などが出品されています。
 2.4 深川ウオーキング
  NMCでは「歩く会」を時々行っています。今回は友人小林君の案内で深川を散策しました。心配された雨もパラパラ程度で、歩くのにはとても良い季節でした。朝の9時頃、都営地下鉄大江戸線または東京メトロ東西線の門前仲町駅に9名が集まりました。相生橋(石川島・越中島と明治丸)−黒船稲荷(四世鶴屋南北宅跡)−平久橋(津波の碑)−富岡八幡宮−深川不動尊−冬木弁天堂−深川江戸資料館−霊巌寺と歩き、近くの高橋(たかばし)伊せ喜どぜうで柳川定食の昼食を摂りました。
 午後も芭蕉記念館−清澄庭園と歩く予定でしたが、昼食のお酒で疲れが出て、都営地下鉄清澄庭園でリーダーの石村氏に駅のインスタレーションを説明して貰って、お開きになりました。

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3. 来月の予定
 来月は次のような項目を予定しています。
 3.1 本の紹介
  平沢文雄著、「大人のベストスキー」(実業の日本社)を採り上げ、同時に「スポーツ」の「スキー」を更新したいと思います。
 3.2 ウオーキング・旅行
  上で触れた深川ウオーキングの案内を書くつもりです。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」の従来の分類を見直し、古いものは削除したいと思っています。
 3.4 興味あるリンク
  毎月、少しずつ追加して行く予定です。

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[Last Updated 5/31/2006]