みんなの広場
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改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)06に戻る

 アクセスされた方々との交流の場です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
目 次
 今年は梅の開花が遅かったのに、我が家近くの馬込の桜並木と本門寺の桜は、3月22日頃開花しました。陽気もさることながら、夜明けが早くなると気分的に楽になります。
 テニスクラブのある神宮外苑の桜は満開ですし、我が家近くの黒鶴稲荷神社(大田区中央5-15)の桜も、本数は少ないですが実に見事です。
1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  最近読んだ記事の中で、ご参考になると思われるものをご紹介します。
2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 須田国太郎展
  3月3日、竹橋の東京国立近代美術館で開かれていた展覧会に行きました。
 2.2 オルセー美術館館長講演会
  日仏会館で「印象派から20世紀芸術へ」と題した講演会があり、友人の山本さんと聞きに行きました。
 2.3 白馬八方尾根スキー
  3月10日〜12日、NMCの仲間で、白馬に泊まり、八方尾根スキー行きました。
 2.4 ヨットの手入れ
  3月26日、佐島に行き、ヨット船底の塗装をしました。(右はハーバーでのスナップ写真です)
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  「5 本の紹介」「3 本の紹介2b」の「28 いのち弾ける(中川一政画文集)」は、中川一政さんの描かれた絵、書、文などの、ご紹介です。
  「8 ウオーキング・旅行」「3 ウオーキング・旅行3」に追加した『23 「アースダイバー」の記事をたずねて』は、1月と2月に訪ねた渋谷区猿楽町の古代住居跡と古墳の探訪記です。
  「11 興味あるリンク」の「10.2 絵画」に「10.2.8 メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス」を、「11 趣味2−旅行」に「11.36 あの街、この街、再発見 代官山」と「11.37 代官山・旧山手通り・ヒルサイドテラス:風船猫の画像の旅」を追加しました。「メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス」は、この頁「2.2 オルセー美術館館長講演会」の主宰団体です。あとの二つは今月追加した『23 「アースダイバー」の記事をたずねて』との関連です。

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 1.2 新聞の記事から
私の履歴書 29 早石 修(はやいし おさむ)
「睡眠の不思議 眠る脳と眠らせる脳 情報伝達経路を発見する」

 睡眠は医学研究のブラックホールだった。人は一生の三分の一を眠っているのに、ヒポクラテス以来の書物や論文をひもといても知識はきわめて乏しい。眠りとは何か。人はなぜ眠るのか。眠りすぎる病気や不眠はなぜ起きるのか−−。ありふれた疑問にすら満足に答えられない。
 大阪バイオサイエンス研究所に移ってからも、その謎解きに明け暮れた。
 ネズミの脳に見つかった二つの兄弟ホルモンが体温調節にかかわっていることは、京大時代の研究でつかんでいた。一方は体温を上げて覚醒(かくせい)させる働きがあり、他方は下げて睡眠を促す。後者の物質プロスタグランジンD2(PGD2)が睡眠誘導物質だったのである。
 この成果は1991年8月、有力学会誌「米実験生物学連合会誌」の表紙を飾った。睡眠と覚醒をそれぞれ表すコミカルなイラストとともに掲載された。
 当然、この睡眠物質が脳のどこで、どのように作られるかという疑問がわく。私は気鋭の研究者と組んでこの難問に挑むことにした。バイオ研創設時からのメンバーである裏出良博君、仏リヨン大から派遣された北浜邦夫君、京大の水野昇教授、金子武嗣助教授らである。
 まったく予想外の結果が出た。「眠る脳」と「眠らせる脳」があったのだ。
 脳を饅頭(まんじゅう)に例えてみよう。餡(あん)に相当するのは俗に言う脳みその部分だ。「脳実質」と呼ばれ、神経細胞がびっしり詰まっている。その周囲はくも膜(軟膜)という一種の保護膜で覆われていて、饅頭の皮に当たる。ちなみにこの下を通る血管が破れると、脳卒中の一種であるくも膜下出血が起きる。
 私たちは当初、睡眠調節の主役は餡の部分が演じていると考えた。睡眠物質を作る酵素もそこで作られるはずだと−−。だが実験の結果は逆だった。酵素は脳みそにはほとんどなく、軟膜にたくさん存在していた。あまり重要でないはずの皮でPGD2が作られ、その情報が脳みそに伝わると眠り始める。餡が「眠る脳」とすれば、皮が「眠らせる脳」だったのである。
 「眠れ」という信号を伝える経路も分かった。くも膜で作られた睡眠誘導物質は、膜の下を満たしている脳脊髄(せきずい)液によって前脳の基底部に運ばれ、そこで信号が発信される。するとアデノシンという第二の睡眠物質を介して脳の睡眠中枢が刺敷され、睡眠が引き起こされるのである。
 この説も最初はほとんど受け入れられなかった。従来の学説では、睡眠は脳の神経の働きで引き起こされると考えられていた。ホルモンのような化学物質が睡眠を調節しているという考えは、あまりに奇想天外だったからだ。
 しかし、徐々に認められるようになり、91年9月、仏カンヌで開かれた「第一回世界睡眠連合総会」で特別講演を依頼された。99年、ドイツで開かれた同学会の第三回総会で私は「第一回優秀科学者」を受賞した。いまでは世界の学界で支持されている。
 恩師、古武弥四郎先生の言葉がいつも道しるべになった。「一燈(いっとう)を掲げて暗夜を行く、暗夜を恐るるなかれ、一燈に頼れ」。睡眠研究という底知れぬ暗夜を、PGD2という「一燈」に頼ってとぼとぼ歩いているうちに、展望が開けてきた。 (生化学者)
(出典 日本経済新聞 2006.3.29)

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2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 須田国太郎展
  竹橋の東京国立近代美術館では、しばしば画家個人の展覧会を開催します。今回は須田国太郎さんを採り上げました。彼は1891年(明治24年)京都に生まれ、京都帝国大学で美学美術史を学びながら関西美術院でデッサンを修めました。その後大学院に進学しますが、1919年に渡欧し、主にスペインのプラド美術館で、ヴェネチア派の絵画の色彩表現やエル・グレコの明暗対比の技法を独学します。1923年に帰国した後、美術史を講じるかたわら制作に励み、41歳を迎えた1932年、東京銀座の資生堂画廊で、はじめて個展を開きました。
 今回の回顧展では、1) 1932年の個展 2) 1933-1944年 戦前 3) 1945-1961年(70歳で死去) 4) 珠玉の小品 5) 能・狂言(スケッチ)の5部に分けて展示しています。(東京国立近代美術館のホームページより)
 2.2 オルセー美術館館長講演会
  上野の国立西洋美術館でロダンとカリエール展が開かれるのを機会に、オルセー美術館館長のセルジュ・ルモアンヌ氏が来日されました。3月7日、恵比寿にある日仏会館で「印象派から20世紀芸術へ」と題した講演会がありました。プロジェクタでオルセー美術館が所蔵する印象派の絵を投影しながら説明があり、聴衆からのいくつかの質問にも丁寧に答えられました。
 もともと一般の日本人と同じく、印象派の絵は好きで、オルセー美術館にも数回行きましたので、懐かしい絵を想い出しました。印象派の終わりは誰あたりなのかという素朴な疑問が残りました。
 2.3 白馬八方尾根スキー
  白馬八方尾根スキー場は志賀高原スキー場と並んで、日本を代表するスキー場だと思います。麓に名木山(なぎやま)、白樺、国際、咲花(さっか)と四つのスキー場があり、ゴンドラまたはリフトで兎平(うさぎだいら)、黒菱(くろびし)などのゲレンデや、リーゼン・スラロームなどのコースを滑ることができます。また晴れていれば、白馬岳などの北アルプスの山々を身近に眺めることができます。
 でもこの時期になると雪が悪くなり、滑りにくくなります。三日間いて曇り、晴れ、みぞれでした。三日目は雨になりそうでしたが、気温が下がったので山の上は雪、下の方はみぞれでした。
 いつもだと同じくらいのレベルの仲間がいるのですが、今回はスキーがうまく、若い二人に混じってハードな三日間でした。
 2.4 ヨットの手入れ
  数年前に今のヨット(ノクチルカ号、28フィートのクルーザー)にしてから、佐島のハーバーでは、海に係留してあります。ヨット船底にはフジツボほかの貝が付くので、年に一回は陸に揚げ、貝を剥がすと共に、船底を塗り直します。最初の一日は貝剥がしで、柄の付いた刃物で船底をこすって貝や海藻を剥がします。二日目は貝の付きにくい塗料を二回塗布します。それと共にスクリューのプロペラと軸に保護用の塗料を塗ります。昨年までは最初の日に行っていたのですが、今年は二日目でした。前の日に作業がかなり進んでいたので、昼頃には作業を終え、風呂に入って引き揚げました。乗り始めはみどりの日の予定ですが、いよいよ春が来たという実感がしました。

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3. 来月の予定
 来月は次のような項目を予定しています。
 3.1 本の紹介
  加藤徹著、「漢文の素養」(光文社新書)を採り上げたいと思います。
 3.2 ウオーキング・旅行
  2月に観梅に行った曽我梅林の案内を書くつもりです。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」の従来の分類を見直し、古いものは削除したいと思っています。
 3.4 興味あるリンク
  毎月、少しずつ追加して行く予定です。

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[Last Updated 4/30/2006]