深川ウオーキング
   目 次

1. はじめに
2. コースの概要
3. コースの詳細
4. おわりに


深川不動尊
              

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深川散策コース

1. はじめに
 深川の散策は、多分三回目です。NMC「歩く会」の幹事から打診があり、本郷菊坂と浅草吉原の「樋口一葉」コースを推薦したのですが、一葉記念館が改修中だとの情報で、共同企画者の小林君に相談したところ、新たに深川が候補に挙がりました。この辺りは関東大震災と戦争末期の大空襲と二回も被災しているのですが、部分的には江戸時代の面影を残しています。予定していた日が、天気予報では小雨だったのですが、幹事の外れたことは滅多にないという判断で強行し、何とか夕方まではもちました。

2. コースの概要
 朝の9時頃、都営地下鉄大江戸線または東京メトロ東西線の門前仲町駅に9名が集まりました。
[コース]
 上の図と地図を参照して下さい。
門前仲町(清澄通り)−相生橋(石川島・越中島)−東京海洋大学(明治丸)−黒船稲荷(四世鶴屋南北宅跡)−平久橋(津波の碑)−富岡八幡宮−深川不動尊−冬木弁天堂−深川江戸資料館−霊巌寺
 霊巌寺近くの高橋(たかばし)伊せ喜どぜうで柳川定食の昼食を摂りました。
 午後も芭蕉記念館−清澄庭園と歩く予定でしたが、昼食のお酒で疲れが出て、都営地下鉄清澄白河で幹事の石村氏に駅のインスタレーションを説明して貰って、お開きになりました。

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3. コースの詳細
1. 相生橋
 越中島と佃島の間に架かっている、かなり大きな橋です。

2. 石川島 中央区佃1丁目付近
 相生橋を渡った右側が石川島です。今は佃島と一緒になっています。

3. 越中島 江東区越中島
 JR越中島駅ができて便利になりました。相生橋の手前の左右が越中島です。右側(北側)に越中島プールがあります。

4. 東京海洋大学(東京商船大学) 江東区越中島2-1-6 TEL.03-5245-7300
 清澄通りから相生橋に向かう左側(南側)にあります。隅田川に面して明治丸が置いてあります。東京水産大学と統合されて東京海洋大学越中島キャンパスと呼ばれるようになりました。

5. 黒船稲荷神社(四世鶴屋南北宅跡) 江東区牡丹1-12-9 TEL.03-3642-1315
 清澄通りを門前仲町の方へ少し戻り、黒船橋のたもと(隅田川寄り)を右に曲がったところにあります。応徳3(1087)年に浅草黒船町(現在の蔵前)に創建され、亨保17(1733)年、現在のこの場所に移遷しました。
 四世鶴屋南北は「東海道四谷怪談」の作者として知られています。


6. 平久橋ぎわ 津波の碑(波除碑)
 寛永3年(1791)9月4日、台風による高潮が洲崎弁天はじめ一帯の民家をおそい、多数の死者を出しました。津波警告の碑を同地の両端、洲崎神社と平久橋とに建てましたが、戦災により破損しました。
 牡丹町公園(牡丹がきれいに咲いていた)に沿って東に向かって歩いてゆくと、平久橋にぶつかります。大横川が二つに分かれた南側のところにあります。

7. 富岡八幡宮 江東区富岡1-20-3 TEL.03-3642-1315(上の写真はこの辺りりに住んでいた伊能忠敬の銅像です。富岡八幡宮の入り口にあります)
 寛永4(1627)年、菅原道真の子孫僧長盛が創建しました。8月15日に行われる深川まつり(例大祭)は、江戸三大祭りの一つとして有名です。社殿の右奧に巨大な横綱力士碑が、右手前には大関碑があります。江戸中期にこの境内で勧進(かんじん)相撲が行われていたためです。

8. 深川不動尊 江東区富岡1-17-13 TEL.03-3641-8287(最上段の写真は深川不動尊の本堂です)
 正式には成田山新勝寺東京別院です。徳川5代将軍綱吉の母桂昌院が、成田山新勝寺への参拝を願い、元禄16(1703)年近くの永代寺で江戸出開帳(有名社寺の本尊を出張展覧する)を行ったのが起こりです。富岡八幡宮とは裏通りで境内が地続きです。

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9. 冬木弁天堂 江東区冬木22-31 TEL 03-3641-9051
 1705(寛永2)年に木場の材木豪商の冬木氏が、竹生島の弁財天を勧請したものです。江戸時代から庶民に親しまれてきた深川七福神の一つで、芸道富有の弁財天として知られています。

10. 深川江戸資料館 江東区白河1-3-28 TEL.03-3630-8625
 江戸時代の深川佐賀町の街並みを実物大のセットで再現しています。火の見櫓や船の浮かぶ掘り割り、長屋のたたずまいなどがリアルな姿で見られます。

11. 霊巌寺 江東区白河1-3-32
 寛永元(1624)年、家康以来新任の厚かった雄誉(おおよ)霊巌上人(1641年没)によって、今の中央区に埋め立て造成した霊巌島に創立された浄土宗の大寺院でした。明暦の大火で類焼し、翌万治元(1658)年現在地に再建されました。寛政の改革を行った松平定信の墓があります。

12. 芭蕉記念館(今回は行かなかった) 江東区常磐1-6-3 TEL.03-3631-1448
 俳人・松尾芭蕉は延宝8(1680)年以降、深川の草庵を拠点に創作活動を行いました。記念館には書簡や短冊、与謝野蕪村筆の芭蕉座像図などが展示されています。庭園には、芭蕉の句に詠まれた草木が植えられています。

13. 清澄庭園 江東区清澄3-3-9(今回は行かなかった) TEL.03-3641-5892
 明治時代に、三菱財閥を興した岩崎弥太郎が隅田川の水を引いて、全国の奇岩珍石を集めて完成した回遊式築山泉水庭園です。池には島が配され、ほとりには数寄屋造りの涼邸もあります。磯渡りができるように飛び石が設けられ、美しい眺めをさまざまに堪能できます。

14. 高橋(たかばし)伊せ喜どぜう 江東区高橋2-5 TEL.03-3631-0005
 創業は明治20(1887)年で、どぜう丸鍋や骨抜きどぜう鍋が名物です。

4. おわりに
 江戸の時代小説を愛読し、下町育ちの私には、深川は何となく親しめる街です。親水公園や相生橋のように新しい部分と、富岡八幡宮を始めとする古い場所とが共存し、歩くたびに新しい顔を見せてくれます。芭蕉記念館と清澄庭園へは今回行かなかったのですが、前に二回ほど行ったことがあるので記載しました。
 久しぶりの「歩く会」を楽しみました。

[参考図書]
1. 上撰の旅9 東京 昭文社 2003.7
2. 深川江戸散歩 藤沢周平 枝川公一ほか共著 とんぼの本 新潮社 1990.7.20

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[Last Updated 5/31/2006]