みんなの広場
(2003年11月に移動)

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 アクセスされた方々との交流の場にしたいと思って設けました。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。

目 次 
 今年の夏は気候が不順でしたが、最近やっと元に戻ったような気がします。読書にスポーツに最適な秋になりました。庭の草花も元気を取り戻し、柿も色づいて来ました。
1. 今月の追加内容など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容のご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  新聞で読んだ役に立ちそうな記事をご紹介します。
2. 10月のトピックス
 10月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 深川散策
  V Age Clubの仲間と、門前仲町から森下までを散策しました。
 2.2 「太公望のひとりごと」
  千石の三百人劇場での公演に家内と行きました。
 2.3 鎌倉・江ノ島散策
  神宮テニスの仲間と、散策しました。
 2.4 金沢・能登(右の写真は尾張町の味噌屋です)
  
SABTECHの金沢での催しに夫婦で参加しました。
 2.5 レンブラントとレンブラント派
  上野の国立西洋美術館で開催されている展覧会を、見に行きました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

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1. 今月の追加内容など
 1.1 今月の追加内容
  今月は、たまたま「8 ウオーキング・旅行」に集中しました。我が家に近く、早朝の体操の折には参詣する本門寺に広い墓所があり、有名人のお墓が沢山あることは知っていました。先月ご紹介した単行本「東京お墓散歩」に載っていた、本門寺に関する記事と地図を頼りに、歩いた結果を「本門寺墓所」として記事にしました。他の二本の記事「利尻・礼文島」「ノルマンディーとブルターニュ(フランス)」は前月からの続きで、フランス編はこれで完結です。
 1.2 新聞の記事から
 今月見に行った美術展と関連した記事を掲載します。
「レンブラントとレンブラント派」 深い信仰に裏づけられた人間存在への透徹した目
高階 爾秀(美術史家・美術評論家)

 風景画とか静物画など今ではごく普通に見られる絵画が、ジャンルとして明確に成立するのは、西欧では17世紀以降のことである。それ以前では、画家はもっぱら教会や王侯貴族の注文によって制作していたから、宗教画や神話、歴史を主題とした物語絵画が主流であった。だが17世紀オランダは、プロテスタント国であったため教会の勢力が弱く、また共和制で宮廷もなかったから、芸術活動は主として富裕な市民たちによって支えられていた。現実感覚の豊かなその市民たちの愛好したのが、風景、静物、人物など現実世界をありのままに描き出した絵画だったのである。
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 当時オランダは商業国家として繁栄をきわめていた。当然、絵画の需要も多い。市民たちの要請に応えて、肖像画家、静物画家など画家の専門分化が進行する。なかには、花ばかり描く画家や、海景専門の画家なども登場した。多くの画家たちは、それぞれ得意とする分野を持っていて、それを守り続けた。
 このような状況のなかで、偉大なる例外とも言うべき存在がレンブラント(1606〜69)である。彼は早くから肖像画家として名声を博したが、風景画も残しているし、「皮を剥がれた牛」のような忘れ難い静物画もある。さらにその生涯を通じて、聖書や神話に題材を得た作品も多く描いた。その幅の広さは、時代の枠を越えていると言ってよい。

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 現在、東京・上野の国立西洋美術館において、「レンブラントとレンブラント派ー聖書、神話、物語」と題する展覧会が開かれている。これは、レンブラントの仕事の重要なジャンルである物語絵画に焦点を絞り、レンプラント派の作品も含めて油彩、版画計92点を集めたきわめて充実した催しである。(12月14日まで)
 レンブラントはなぜこれほどまで、物語絵画に情熱を注いだのだろうか。
 画家としてのレンプラントが、人物にせよ静物にせよ、たしかな手応えを感じさせる卓越した対象再現力と、何よりも強い衝撃力を秘めた劇的な明暗表現によって、一度見たら忘れることのできない鮮烈な印象を与える技量の持ち主であることは、改めて指摘するまでもない。今回の出品作でも、強烈な光に照らし出された人物像を画面いっぱいに圧倒するような迫力で描き出した「モーセと十戒の石板」や、堂々たる存在感を示す「悲嘆にくれる預言者エレミヤ」、あるいは画中の人物が手で覆いながら差し出す灯光の絶妙な効果を見せる「聖ペテロの否認」など、まさしく傑作と呼ぶべき偉大な達成である。
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 だがそれと同時に、そこには人間性の本質に対するレンブラントの鋭い洞察がこめられていることも見逃してはならないだろう。彼がモーセやペテロやエレミヤを描くのは、単に聖書の物語の絵解きをするためではなく、これらの人物像を通して、怒り、悲哀、嘆き、後悔など、人間の奥深い情念の世界を表現するためにはかならない。
 「預言者エレミヤ」の場合がそうであるように、レンプラントの物語絵画では、時にその主題が必ずしも明確ではなく、人によって解釈の食い違いが見られることが少なからずある。そのことは彼が説明的な要素には必ずしもこだわらなかったことを物語るものだが、主題がはっきりしない場合でも、そこにこめられたメッセージは見誤りようがない。深い信仰に裏づけられた人間存在に対する透徹した目がその奥にあるからである。彼が魂の画家と呼ばれる所以(ゆえん)である。
 レンブラントに関してつねに議論になるもうひとつの話題は、いわゆる真筆問題である。かつて19世紀においては、今では別人の手になることがはっきりしている作品も含めてかなり大ざっぱな作品目録が作られたが、美術史学の発達による検証が進んだ20世紀になって、さまざまの研究者によるより厳密な作品総目録の試みがなされた。例えば1935年のプレディウスの目録では、630点におよぶ作品が挙げられており、第2次大戦後においても、500点を超える作品目録が刊行されている。ところが、68年以降、オランダの専門家チームによる「レンブラント研究プロジェクト」が作品の総点検を進め、その結果多くの作品が他の画家に帰属させられ、「真筆」は半分以下に激減する結果となった。ただしこのプロジェクトの成果はすべて受け入れられているわけではなく、さまざまの修正や反論が相次ぎ、現在でも議論が絶えない。
 今回の展覧会は、このような研究の現状を踏まえて、レンブラント自身が何らかのかたちで関与している工房作品から一時的にレンプラントのもとで学んだ画家たちまで、「レンブラント派」をいくつかのグループに分けて関連作品を展示している。学術的にもきわめて水準の高い試みであり、何よりもこの偉大な巨匠の神髄(しんずい)に触れることのできる必見の展覧会と言えるであろう。
(出典 朝日新聞 2003.10.6 夕刊)

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2. 10月のトピックス
 10月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 深川散策
  V Age Club大森交流会では、地元の大森界隈を散策したり、両国の江戸東京博物館を訪問したりしています。今回は門前仲町から森下まで深川を散策し、富岡八幡宮、深川江戸資料館、清澄庭園、芭蕉記念館に行きました。
 起点の門前仲町駅は営団地下鉄東西線または都営地下鉄大江戸線で、駅から歩いて5分程度位の所に深川不動尊があります。富岡八幡宮は不動尊と、ほとんど隣り合っています。神社の右奧には横綱力士碑があります。
 深川江戸資料館は大江戸線「清澄白河」の近くにあります。江戸時代の深川佐賀町の一画が再現されています。メンバーの田中さんが江戸時代の庶民の生活に詳しいので、話の内容を確認することができました。昼食は資料館前で深川丼を食べました。アサリ入りの炊き込みご飯、またはアサリ汁をご飯にかけたものです。
 清澄庭園は資料館から数分で、三菱の岩崎弥太郎・弥之助兄弟により明治年間に完成したもので、一周5百メートル程の池があり、全国から集めた庭石が見事です。絵になりそうな景色が何カ所かありました。
 芭蕉記念館には芭蕉ゆかりの資料が集めてあり、近くの芭蕉庵に寄ってから訪れるとよいと思います。大江戸線または新宿線の「森下」駅は直ぐ近くです。
(参考図書 東京半日散歩 山内住夫著 とんぼの本 新潮社刊)
 2.2 「太公望のひとりごと」
  駒込に近い千石の三百人劇場で、メープルリーフシアターがプロデュースする「太公望のひとりごと」をやっています。これはフィリップ・カン・ゴタンダという日系人劇作家が父親をモデルに描いた日系アメリカ人二世の苦悩の歴史です。戦前に渡米した日本人の一族が、苦労して成功寸前まで行ったものが、太平洋戦争のために収容所に入れられ、辛い日々を過ごした物語です。
 友人の長男の高橋広司君がモー兄さんという役と、ダンスの振り付けをやっています。地味ではあるけれどもなかなかよい芝居だと思いました。
 2.3 鎌倉・江ノ島散策
  神宮テニスの仲間と、先月の草津に続いて、鎌倉・江ノ島を散策しました。まず集合時間前に鎌倉駅から近い鎌倉大谷記念美術館を家内と二人で見に行きました。駅の海岸(江ノ電)側(西口)から10分足らずの所にあります。みずほ銀行の先を左折し、御成中学校入り口を右折します。ホテル・ニューオータニの大谷さんの別荘跡で、所蔵品を季節毎に入れ替え、展示しています。今回は『秋の訪れ』展をやっていました。詳しくはhttp://www.komam.co.jp/にアクセスして下さい。静かな住宅地の中にあり、建物やお庭を見るだけでも素敵です。
 皆が集まってからアジア家庭料理店「パパテオ」に行きました。鎌倉駅の東口北鎌倉寄りにあり(小町1-6-2 TEL: 0467-23-8810)、メンバーの小坂さんの奥さんが経営しています。
 昼食の後、江ノ電に乗って江ノ島まで行き、まず龍口寺(りゅうこうじ)を見てから、江ノ島に行きました。龍口寺は日蓮上人が法難に遭ったところで、立派な五重塔があります。
 江ノ島までは少し距離があるので、我々二人は龍口寺の前から江ノ島行きのバスに乗りました。江ノ島ではおみやげ物屋の間を通り、江ノ島神社の所に行くと、神社の横から三段のエスカレータがあるので、これに乗り継いで遊園地の入り口まで登りました。帰りは岩屋の方に少し下りたところからエスカレータ乗り場の近くに出られる巻き道を通って下りました。休憩の折に絵を一枚描きました。
 2.4 金沢・能登
  
金沢と能登には9年前に行っています。今回はSABTECHの関西・東海・北陸三支部会が金沢であるのを機会に再訪しました。
 暫く振りで訪れて変わったのは次のような点です。
1) 金沢城が一部再建された。
2) 県庁が移転した。
3) 能登空港ができた。
 また変わっていない素晴らしいことは、次のような点です。
1) 相変わらず武蔵が辻、香林坊、片町は賑やかである。
2) 近江市場も賑わっており、美味しい加賀料理やうまい魚が安く食べられる。
3) 伝統のある古い街並み(冒頭の写真をご覧下さい)が保たれている。
 観光のスケジュールとしては、次のようでした。
第1日(10/17[金]) 羽田−小松空港 金沢スカイホテル 近江市場、尾張町、香林坊、片町
第2日(10/18[土]) 武家屋敷、金沢城、兼六園、東茶屋町
第3日(10/19[日]) 千里浜なぎさドライヴウエイ、輪島、能登新空港、石川県庁新庁舎 小松空港−羽田
 2.5 レンブラントとレンブラント派
  上野の国立西洋美術館で「聖書・神話・物語」という副題の付いたレンブラント展が開かれています(12/14まで)。レンブラントの作品としては「悲嘆にくれる預言者エレミア」とか「モーセと十戎の石版」などの有名な作品が展示されていますが、名前の通りレンブラントだけでなく、レンブラントの先生や、レンブラント工房、弟子達の作品も合わせて展示されています。
 夜警など大型の有名作品は展示されていませんが、全体の位置づけを知るのには適した展示になっています。

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3. 来月の予定
 来月の予定は次の通りです。
 3.1 オランダ在住の浦 真弓さんから戴いたメグレ週間などの情報を、「6 私の愛読書」「2 ジョルジュ・シムノン氏 メグレ警視シリーズ」に追加したいと思います。
 3.2 ウオーキング・旅行
  今月行った石川県・金沢についての情報をまとめる予定です。
  また、上の姉が書いた「北海道(利尻−礼文−稚内)の想い出」の続きも追加する予定です。
 3.3 興味あるリンク
  今後も、少しずつ追加したいと思います。
 3.4 古いページの更新
  毎月、少しずつ更新して行こうと思っています。

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[Last Updated 7/31/2005]