アクセスされた方々との交流の場にしたいと思い、2000年9月から、新たに設けた「みんなの広場」です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
目 次
6月に入り、梅雨の季節になりました。それでも一時から比べると過ごしやすくなった気がします。
1. メールと新聞の記事から
読者の秋山さんから貰ったメールと、新聞の記事です。
2. 6月のトピックス
6月の主なトピックスをご紹介します。
2.1 フランス旅行(右の写真はノルマンディー・エトルタの断崖です。)
5月24日から家内とフランス旅行に行き、6月2日に帰国しました。
2.2 バロック・コンサート
友人の鬼頭君に誘われ、上野の東京文化会館にバロック音楽を聴きに行きました。
2.3 ニュートリノ展
元の会社の先輩に連れられて、東大のニユートリノ展を見学しました。
2.4 小山冨士夫展
根津美術館で開かれた陶芸展に行って来ました。
2.5 上山さんのバースデイ・コンサート
今年もコンサートがあるので、神宮クラブの仲間達と聴きに行きました。
2.6 石定の旅行
那須へのバス旅行に参加しました。
3. 来月の予定
今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。
1. 読者からのメールなど
たまたま、このホームページにアクセスした秋山さんからメールを頂き、採り上げた本の選び方に関してメールを交換しました。それと、いつものように目に触れた新聞記事をご紹介します。
1.1 近現代史
鈴木様
始めまして、秋山と申します。
たまたま、昭和史で検索していましたら貴方の近現代史にであいました。
その選書は、とてもよくできていると思いました。どのような基準で選書なされたのか大変興味を持ちました。
さしつかいなければ教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
秋山
> 秋山様
> ホームページにアクセスしていただき、「近現代史」がお目に留まったようで、ありがとうございます。
> 選書の基準について質問をいただきましたが、特に変わったことはありませ
> ん。しいて挙げるとすれば次のようなことかと思います。
> 1. 新聞(我が家では朝日と日経を取っています)の書評欄(いずれも日曜日)に目
> を通す。「5 本の紹介」「6 私の愛読書」「7 近現代史」に共通です。
> 2. NHKの「週間ブックレビュー」を見る(「5 本の紹介」「4 週間ブックレビュー」参照)。これも3項目に共通です。
> 3. 友人の意見を聞く。特にNMCの「歴史に学ぶ会」の仲間の意見(「2 自己紹介」「NMC」参照)。
> 基本的には次の二項目かと思います。
> 1) 何に関心を持つか。
> 2) 関心を持てば情報は自然に集まってくる。
> さらに次のように考えています。
> いまさら近代史を自分で調べ、なぜ太平洋戦争という馬鹿な戦争をしたかを、
> まとめることはできないが、読んで良かった本を紹介し、同好の士と意見を交換
> することはできる。
> 何かご意見があれば、お知らせ下さい。
> from SUZUKI
鈴木様、
おはようございます。
お返事ありがとうございます。 旅行にでかけておりましたので、返信が遅れてしま
いました。
私は、選書が素晴らしいと思いました。 選書の良さの背後には、鋭く的確な問題意
識があるのではないかと思います。 とても素敵な読書リストなので、今後も楽しみ
にはいけんしたいと思います。
秋山
1.2 名詩の風韻「流れる水と止まる心」 饗庭(あえば) 孝男(文芸評論家)
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
そして私たちの愛も流れる
思い出すべきだろうか
歓びはいつも苦しみの後に来たものを
夜よ来れ 鐘よ鳴れ
日々は過ぎ去り 私はとどまる
このアポリネールの詩「ミラボー橋」の第一連は、私が好んで散歩するサン・ルイ島のまわりや、マリー橋から見るセーヌ河を思い出させる。ミラボー橋はとうの昔につくり変えられてはいるが、今もこの界隈には、セーヌ河畔で最も美しい風景がある。
時折、私はこの島の古い典雅な「二つの島のホテル」や「ホテル・ド・リュテス」などの小さな宿に泊まる。宿を出てブルボン河岸やアンジュー河岸の一段低い水辺の散歩径を歩き、マリー橋を見上げるのを楽しみにしている。
この島の並木は、五月になるとやっと新緑となる。アパルトマンのバルコニーにも薔薇(ばら)が見える。ふと対岸に目をやると手をつないでいる若い恋人たちの優しい仕草が目に映る。その昔、ほぽ六年間の恋に燃えたアポリネールと「あだ花」といわれる画家、マリー・ローランサンの姿がそこに重なってくる。彼は彼女の移り気な心に苦しみ、橋の上から彼女の住んでいた裕福なオートウイユの丘をみつめていた。
愛は過ぎ去ってゆく この流れる水のように
愛は過ぎさる
いかに人生はゆるやかで
いかに「希望」ははげしいものだろう
……………………
沸騰する不安と惑乱する美への希求を表現した彼の前衛的な詩や評論は、二十世紀初頭のパリに「アポリネールの世紀」をもたらした。しかし、そんな時代の寵児だった詩人も「一つの心さえ」所有できない苦しみを抱いていたのだった。水の流れと時間はとけ合うが、彼の心は、まるで杭(くい)のように流れに抗して止(とど)まっていた。
(出典 日経新聞 2003.5.25)
なお、饗庭さんの外国を紹介した著書は大好きで、今も「フランス四季暦 秋から冬へ」(東京書籍(株))を読んでいます。2. 6月のトピックス
6月の主なトピックスをご紹介します。
2.1 フランス旅行
SABTECHは隔年にヨーロッパを旅行しており、今回初めて家内と参加しました。フランス北部のノルマンディーとブルターニュを巡る約10日間の旅で、同じ留学生仲間とあって、初対面の人でも直ぐに打ち解けることができました。
2.2 バロック・コンサート
友人の鬼頭君は昔はフルートを吹いていましたが、最近リコーダーを始めたようです。習っている先生が出演する、バロック音楽のコンサートが上野の東京文化会館であり、一緒に演奏を聴きに行きました。
2.3 ニュートリノ展
本郷にある東大の総合研究博物館で、小柴昌俊先生のノーベル賞受賞記念のニユートリノ展があり見学しました。センサーである電子増倍管は直径が50cmもあり、神岡鉱山の巨大水槽の内側に敷き詰められた映像を見て、ノーベル賞受賞の鍵となったことを実感できました。
2.4 小山冨士夫展
「陶の詩人 小山冨士夫の眼と技」と題するこの展覧会は、昭和16年4月に宋代の定窯跡を発見し、自らも作頭に励んだ小山冨士夫の業績と作品を展示しています。
2.5 上山さんのバースデイ・コンサート
久しぶりに上山さんのライヴを聴きに、神宮クラブの仲間達、NMCの荒川さん、家内と連れだって行きました。場所は神田岩本町のTUC(Tokyo Uniform Center)です。
いつもの常連のバンドではなく、次のようなクワルテットでした。Leader 井上淑彦/Ts、田村 博/Pf、田鹿 雅裕/Ds、水谷浩章/B。
単なる伴奏ではなく、独立したバンドのためかバンドのみの演奏や、歌の編曲にも一工夫あったようで楽しむことができました。
2.6 石定の旅行
囲碁クラブ石定で、6/28、29と那須へ一泊二日のバス旅行があり参加しました。朝8時半に蒲田を出て、宿には昼頃着き、午後は個人戦、ペア戦、将棋、麻雀があり、私は初めての経験ですが、ペア戦に参加しました。順序を決めて交互に打つのと、持ち時間が1チーム30分と決まっています。コントラクト・ブリッジと同じで、ティームのメンバー同志が相手の意思を汲み取り、またはカバーしながら打つことが大切です。
夕食後も、二日目の朝食後も同組・同室の先輩と打つことができ、楽しい二日間でした。3. 来月の予定
来月は次のような改訂をしたいと思っています。
3.1 今月できなかった「村上春樹 ロングインタビュー」の追加。
3.2 ウオーキング・旅行
来月も上の姉が書いた「北海道(利尻−礼文−稚内)の想い出」の続きと、「フランス旅行−ノルマンディーとブルターニュ」の続編。
3.3 興味あるリンク
今後も、少しずつ追加したいと思います。
3.4 古いページの更新
毎月、少しずつ更新して行こうと思っています。