マウス操作をキーで
パソコンはマウスとキーボードで操作する。マウスはメニューの選択などに、キーボードは文字の入力に使うが、マウス操作はキーボードで代用することもできる。これが「キーボード・ショートカット」だ。
例えばファイルの保存。通常は「ファイル」メニューを開いて「上書き保存」を選ぶ=図上。キーボード・ショートカットなら「Ctrl」キーと「S」キーを同時に押すだけでいい。 メニュー項目の横に「Ctrl+S」などという表記がある。これが、その操作に割り当てられたキーボード・ショートカットを表している。「+」とは、その前と後に書かれたキーを同時に押すという意味だ。まったく同時である必要はない。Ctrlキーは押しっぱなしでも何の文字も入力されないから、小指や薬指でCtrlキーを押したまま、別の指で組み合わせるキーを押せば、簡単に入力できる。ショートカットの利点は二つある。まず、覚えてしまえばマウス操作より手順が少なく、素早い操作ができる。しかも両手はキーボードにおいたまま。マウスを使うためにキーから手を離す必要がなくなり、編集作業が素早くなる。
主なキーボード・ショートカット Ctrl + A すべてを選択 Ctrl + S 保存 Ctrl + Z 元に戻す Ctrl + X 切り取り Ctrl + C コピー Ctrl + V 貼り付け Ctrl + P 印刷
ショートカットの種類はソフトによって変わる。しかし、保存や印刷など一般的な作業は、はとんどのソフトで共通している。よく使うショートカットはCtrlキーと同時に押しやすいよう、キーボードの左下隅に集まっている。表に挙げた七つを覚えるだけで、効率はずいぶん上がるはずだ。
(ライター西田宗千佳)
[出典 朝日新聞2002.6.8夕刊 デジ道場]
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[Last Updated 7/31/2002]