みんなの広場
(2002年12月に移動)

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 アクセスされた方々との交流の場にしたいと思い、2000年9月から、新たに設けた「みんなの広場」です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。

目 次 

1. 「本との出会い」など
 人は何かの縁で他の人に出会うのと同様に、本にも出会うのだと思います。
 右の絵は今月採り上げたニコラ・ド・スタールの「風景、アンディーブ」です。
2. 11月のトピックス
 11月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 ピカソ 天才の誕生
  上野の森美術館で開かれている展覧会を見に行きました。
 2.2 上山さんのライブ
  11月4日に新宿のライブハウスDUGに聴きに行きました。
 2.3 駱駝祥子(らくだのシアンズ)
  日中国交回復30周年記念の公演に家内と行きました。
 2.4 ウイーン美術史美術館名品展
  油絵の三河先生に勧められて家内と見に行きました。
 2.5 湘南平ハイキング
  11/30に元の会社の山岳部の連中と湘南平に行きました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「本との出会い」など
 「出会い」について感じたことと、感銘を受けた新聞記事をご紹介します。
1.1 本との出会い
 人との出会いは人生において大切だと思いますが、本との出会いも不思議な因縁があるように思います。犬養孝さんの「万葉集の人びと」と、波多野 いと子さんの「謎を追う名馬と花の武士」は、その二つの例ですが、多田富雄さんの「イタリアの旅から−科学者による美術紀行(誠信書房)」も別の例です。氏の作品としては「免疫の意味論」を採り上げましたが、馬込の区立図書館で「多田富雄」を検索したところ、この本が出てきたのです。本屋や図書館では本は、その種類(小説、随筆など)で分類してあるので、同じ著者の本でも全然別の棚にあるので見つけにくいのですが、たまたまわたしの住んでいる太田区では、全ての蔵書がどこの図書館でも本のタイトルや著者名で検索できるようになっているので、このように全く違う分野の本を見つけることができるのだとおもいます。
1.2 ニコラ・ド・スタール
 プロヴァンスの光 十選 7 洋画家 志村 節子(「新聞の切り抜き」から; 今月の新聞記事から、心に触れたものを一つ採り上げました)  
 「人は決して見えるもの、見えると思うものを描くわけではない。受けた印象を感動をもって描く」。ロシア貴族の子に生まれ、第二次大戦後のフランス美術界に彗星(すいせい)のごとく現れたド・スタールの言葉だ。制作のためヨーロッパをさまよい続けた彼にとって、場所を変えることは光を変えることでもあった。
 南仏メネルブの古城やイタリアで描かれた作品群は、初期の暗い灰色の世界から抜け出し、光を吸い込んだ鮮やかな色面に変化している。しかし北と南を絶えず行き来した彼は同じ時期、画面に現れるのは天と地を分かつ地平線のみというメランコリックな北海の風景も描いた。
 1954年、南仏アンティーブに居を定めた後の風景画では、この作品(アンティーブの砦: 新聞の写真はモノクロのため、この絵に近いカラー作品として、ページ冒頭に「風景、アンディーブ」を掲げた)のように質感はいっそう柔らかく、流動的になり、薄塗りの灰色が画面の多くを占めるようになる。
 南仏プロヴァンスの光が、ノルマンディーの北の光に遭遇し、微妙に溶けてにじみ合ったように、繊細な色調に還元されている。この作品はド・スタールが自ら命を絶った年に描かれている。はかなげな色合いは、内面の不安の表れだったのだろうか。(1955年、油彩、カンバス、130×89a、個人蔵)
(出典 日経新聞 2002.11.5)
 1993年6〜7月に池袋にあった東武美術館で開催された「ド・スタール展」を見に行き、すっかり好きになりました。「地中海の叙情−フランスが生んだ悲劇の天才画家」という副題が付いていますが、具象の究極としての抽象といえるような絵を見て、感動したわけです。写真の絵は、その時のカタログより採りました。 

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2. 11月のトピックス
 2.1 ピカソ 天才の誕生
  数年前、バルセロナに行ったときは、たまたま休館日でピカソ美術館に入れませんでした。上野の森美術館ではピカソが子供の時(9才)から青年(22才)までの作品で、素描が主でした。15才のときに描いた「初聖体拝領(油彩)」は素晴らしいものでしたが、青の時代の作品は素描が多く今一つの感じでした。
 2.2 上山さんのライブ
  神宮テニスクラブの仲間だった彼のライブを友人達と聴きに行きました。たまたま前夜にNHKの深夜便で上山さんが対談で出演し、NHKのBSでの放送(11月27日)の録画撮りもあったせいか、いつもより熱が入っていたような気がしました。最後の「鐘の鳴る丘」のときはお客さんも合唱に参加し、本人も驚いたようですが、すごく盛り上がりました。
 またNHKのBSでの放送は「人生自分流」という番組で「40年目アンコール」というタイトルで上山さんの最近の活動や歌手人生を採り上げたもので、改めて興味深く視聴しました。
 これを機に「上山さんのCD」として載せていたものを「上山さんのジャズ・ヴォーカル」として独立させ、「上山さんのCD」は、その1項目としてアクセスできるようにしました。
 2.3 駱駝祥子(らくだのシアンズ)
  京劇は見たことがなかったのですが、作者の名前につられて見に行きました。とてもよかったと思います。今回は現代京劇ですが、次は昔の京劇を見に行きたいと思います。
 2.4 ウイーン美術史美術館名品展
  油絵の三河先生から、「こういう名画がまとまって日本に来るのは珍しい。もう一度機会を見て行って来たい」と言われて行ってみました。たしかに見応えのある作品が沢山ありました。
 以下は芸大のホームページよりの情報です。
 「東京藝術大学大学美術館、京都国立近代美術館、NHKは、 「ウィーン美術史美術館名品展〜ルネサンスからバロックへ〜」を、 2002年10月から2003年3月にかけて開催いたします。 カール大帝の戴冠から1200年を経てヨーロッパが再び統合への道を歩む今、 13世紀から700年の長きにわたって継承されたハプスブルク帝国は、ドナウ河周辺に栄えつつ汎ヨーロッパ的な性格を失わなかった王朝として、文化と伝統を見直されています。 その栄光を歴史に刻むように収集・蓄積された美術品の数々は、ウィーン美術史美術館の基幹コレクションになっており、 歴代諸公の趣味を反映してルネサンスからバロックの絵画に珠玉の名品がそろっています。 その中から精選された、デューラー、クラナーハ、ティツィアーノ、ベラスケス、ルーベンスなど、 約80点で構成される今回の展覧会は、ヨーロッパの伝統文化の香りをひさびさに日本で体験できる、 貴重な機会になることでしょう。」
 2.5 湘南平ハイキング
  湘南平はJR東海道線の大磯駅で降り、山側に約2時間歩くと山頂に着きます。平塚からバスでも行けるようです。NHKのアンテナ塔や見晴らし台があり、かなり広い広場があります。桜の木が多く、桜のころはさぞかしきれいだろうと思います。遠く江ノ島や、晴れた日には富士山も眺められそうです。
 幸い天気に恵まれ、あと1月余りで80才を迎える先輩も参加して、楽しい1日でした。

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3. 来月の予定
 3.1 本の紹介
  古い本ですが小沢征爾著「ボクの音楽武者修行」を読みました。採り上げたいと思います。
  また「詩歌の森へ」が中公新書としてまとめられたことを知りました。これは日経新聞の日曜日の文化欄に芳賀徹氏が2年9ヶ月にわたって連載されたもので、先月「みんなの広場」で採り上げた高橋順子さんの「うたはめぐる」は、そのあとの連載です。ぜひ通して読んでみようと思っています。
 3.2 ウオーキング・旅行
  上の姉が利尻・礼文旅行の想い出をまとめました。お許しが出れば一部でも載せたいと思っています。
 3.3 人生自分流
  2.2項で触れた上山さんのBS放送はVTRで録画したので、文章にしてご紹介したいと思います。
 3.4 興味あるリンク
  今後も、少しずつ追加したいと思います。
 3.5 古いページの更新
  毎月、少しずつ更新して行こうと思っています。

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[Last Updated 8/31/2005]