熊野那智大社


紀伊勝浦駅からバス27分、神社お寺前駐車場下車徒歩10分の所にある。

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熊野那智大社(くまのなちたいしゃ。紀伊勝浦駅からバス27分神社お寺前駐車場下車徒歩10分)
 妙法山の北、標高500m地点にあり、本宮・新宮と共に熊野三山と呼ばれている古社。両側にみやげ物屋が並ぶ石段を登っていくと朱塗りの鳥居が現れる。ここを右へ登ると青岸渡寺。左へ鳥居をくぐり、もうひと息登ると白い玉砂利を敷いた大社の境内に入る。バス停から470段もの石段を登っている。
 境内右奥に朱塗りの拝殿が建ち、その奥に朱塗りの熊野権現造の社殿が5棟並び、拝殿の左横に流造(ながれづくり)の八社殿が建っている。合わせて13神をまつるところから、"熊野十三所権現"とも呼ばれるが、主神は第4殿の熊野夫須美大神である。

[歴史]
 この地に上陸した神武天皇が、那智滝を神としてまつつたのが始まりで、仁徳天皇の5年(317)に現在地へ移して社殿を建てた−と大社では伝えている。平安末期に平重盛が奉行となって社殿を大造営したが、織田信長によって焼き払われた。のちに織田信長が再建し、享保年間(1716〜1736)に徳川吉宗が大改修、昭和10年にも大改修されたのが今の社殿である。古来熊野那智権現と称していたが、明治の神仏分離で熊野那智神社、のちに熊野那智大社と改められた。昔から諸願成就萬結の宮として崇められたが、今も参拝者はあとを絶たない。
宝物殿●大社に奉納された刃剣や古美術品、古文書などを展示。紀州徳川頼宣奉納の宝剣、8代将軍徳川吉宗奉納の太刀、大化元年(645)の古銅印などの重文、大正時代発見の那智経塚の出土品もある。★入館200円、8:30〜16:30、約10分所要
那智の樟(くす)●境内の一角に樟の大木が茂っている。樹高27m・胸高幹囲8.3m・板張り南北25mの巨木で、根元に人がくぐれる空洞がある。平重盛の手植えと伝わり、樹齢は約800年である。
(出典 「南紀 伊勢・志摩」 歩く地図S (株)山と渓谷社)

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[Last Updated 1/31/2006]