みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「11 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 9月は気温が下がり、過ごしやすい陽気になりました。それでも地域によっては集中豪雨が後を絶ちません。夜は日によって寒さが変わるので、掛け布団の調節が必要です。
 赤や白の彼岸花や、ピンクのコスモスなどが咲いています。キンモクセイも、良い香りのする花をつけ始めました。
1. 今月の追加内など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  今月は作家大竹 昭子さんの「絶唱カラオケ」を載せました。
2. 9月のトピックス
 9月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 秀山祭9月大歌舞伎
  6日、秀山祭9月大歌舞伎夜の部を見に、歌舞伎座に行きました。
 2.2 出雲・松江旅行
  18日〜20日、2泊3日で山陰に行きました。右の写真は出雲大社の大シメナワです。
 2.3 龍子記念館
  21日、龍子記念館で「物語のヴィジョン」と題する名作展を鑑賞しました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 今月の追加内など
 1.1 「今月の追加内容」
  「9 趣味」「5. 演劇」に追加した「60. 絵本太閤記」は、今月(2014年9月)に見に行った「秀山祭9月大歌舞伎」の内容です。
  ほかに「5. 演劇」には記録のため「58 髪結新三ほか」「59 スバイものがたり」も、項目のみ追加しました。
  「11 興味あるリンク」に追加した「11 趣味2−旅行」の「11.104 出雲大社」は、このページの2.2項との関連です。

 1.2 新聞の記事から
  「絶唱カラオケ」 大竹 昭子

 友人が出産し、久しぶりに生まれたての赤ん坊に接した。泣くときの様子に圧倒される。顔面が収縮して梅干し状になり、ああ、来るなと思う間もなく、縮こまっていた力が泣き声になって一気にあふれでる。すばらしいエネルギーの爆発。
 笑う表情も愛らしいが、どこか予定調和的なにおいがある。それに比べて、泣き叫ぶ行為には、説明のつかないものが体の奥から突き上げてくるような生命の勢いが感じられる。
 ふるえるのは声帯だけではない。体外に出ようとする力に、全身が突っ張り、振動する。じっと見ていると、もしかしたら人間が成長とともに忘れてしまうもっとも劇的なものが、この泣き叫ぶという行為なのではないかとすら思えてくる。
 大人になると、声はもっぱら言葉をしゃべるために使われる。それ以外の目的で声帯をふるわせる機会はめったにない、と考えてふと思い浮かんだことがある。
 目覚めのいい朝にコーヒーを淹れながら、または洗い立ての洗濯物を陽に干しながら、ふと口をついて出る鼻歌。あのとき、自分の体から出た音が空気をふるわせることにシンプルな歓(よろこ)びを感じとってはいないだろうか。
 鼻歌は気がついたら歌っていたというような無意識の行為だが、それが高じてもっと大きく声帯をふるわせたいと思ったらどうするか。昔なら海や山にむかって叫んだかもしれないが、いまの人はたぶんカラオケにいくだろう。そこではだれかに聴かせるためよりも、自分のために歌うことが多い。
 先日、友人の紹介で日系三世の知り合いがハワイからやってきた。食事のあと、カラオケに行きたいと言うので店に入ると、リクエストするのがどれも日本の演歌だったのに驚いた。日本語を話さない彼がそれらを選ぶのは意外であり、わけを訊くと、こう答えた。
 演歌は感情を込めやすいし、歌っているときの快感が大きい。ハワイでも歌うのは演歌ばかりだと。
 なるほど快感原則に基づけば何であれ容易(たやす)く国境を越えるのは、演歌も同様なのである。しかも彼の場合、耳で歌詞を覚えるので記憶ちがいが多々あり、「オクロの数を〜」とうなっているので、なんのことかと思いきや、「ほくろの数を」だったりするが、本人は意に介しない。言葉の意味を噛みしめることより、声に感情をのせて体の外に出すところに、歌う楽しみを見いだしているのだ。
 カラオケが登場する以前、歌は、歌のうまい、歌好きがうたうものだった。へ夕くそが歌うと「ぬかみそが腐る」と言われ、声に自信のない人は人前で歌うのを遠慮した。ところがいまはへ夕もうまいもなく、マイクを手にすればだれもが歌う。聴いている人がいようがいまいが、おかまいなしに絶唱する。
 つきあいでカラオケに行くことがあると、この事実にはたと驚かされるが、もしかしたらこれは、赤ん坊の時代をとうに過ぎてしまった大人の、声帯をふるわせたいという欲求の発露かもしれない。
 意味を超えて泣き叫んでいた赤ん坊のころの尾っぽが、アンプで増幅された音空間のなかでひょっこりと顔を出す。赤ん坊は自己陶酔の表情は見せないが、自意識のある大人がそうなるのはいたし方がない。大目にみることにしよう。   (作家)
(出典 日本経済新聞 2014.9.10 夕刊)

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2. 9月のトピックス
 9月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 秀山祭9月大歌舞伎
  演目は「絵本太閤記」、「連獅子」と「御所五郎蔵」の3本で、吉右衛門、仁左衛門、松緑などが出演しました。詳細は「9 趣味」「5. 演劇」に追加した「58. 絵本太閤記」をご覧ください。
 2.2 出雲・松江旅行
  出雲や松江には、かねてから行きたいと思っていました。ツアーを調べたところ、手頃な旅行があったので、家内と参加しました。2泊3日で観光するのは出雲大社、松江(宍道湖[しんじこ]と武家屋敷など)、足立美術館、鳥取砂丘、天橋立などです。宿泊は玉造温泉と三朝(みささ)温泉で、観光した場所、温泉とも期待した通りでした。
 2.3 龍子記念館
  龍子記念館は我が家から徒歩で10分位の所にあります。散歩で前を通ったところ、1週間ほど前に展示替えを行ったばかりでした。名作展「物語のヴィジョン」は副題の『絵画を「読む」ように「みる」こと』が示すように物語の視覚化した絵画が展示されていました。「孫悟空」や「源義経(ジンギスカン)」などです。

3 来月の予定
 3.1  ウオーキング・旅行
  「8 ウオーキング・旅行」に今月訪れた「山陰旅行」を載せる予定です。
 3.2 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 10/31/2014]