みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 4月は暑い日と寒い日が交互にやってきました。連日、東日本大震災の余震があり、ニュースに流れる震災のひどさと、原発のニュースに心を痛める毎日でした。それでも春は確実にやってきて、ツツジのきれいな季節を迎えました。
 津波や原発の事故で避難所におられる方々は、大変な毎日を送っておられます。一日も早く原発の事故が解決し、地震や津波からの復興が進むことを祈らずにはおられません。

1.「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  先月に続いて日本経済新聞に掲載された、佐伯 一麦さんの「非日常に日常を見る」を載せました。

2. 4月のトピックス
 4月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 ヨット整備
  4月10日、佐島のヨットハーバーで、ヨット仲間と、ヨットの整備をしました。
 2.2 油絵展
  4月14〜18日、大田区のアプリコで、油絵グループ「サークル・トライ」の第11回油絵展を行いました。
 2.3 白洲正子
  4月17日、世田谷美術館で開かれている「神と仏、自然への祈り 白洲正子」展に家内と行きました。
 2.4 金沢文庫
  4月27日、油絵グループ「サークル・トライ」の仲間と金沢文庫の称名寺にスケッチに行きました。右の写真は太鼓橋から池を隔てて本堂を撮ったものです。

3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 「今月の追加内容」
 「8 ウオーキング・旅行」に追加した「50 広島旅行」は、先月(2011.3)訪ねた広島などの旅行の詳細です。
 「9 趣味」「5. 演劇」に追加した「50 恩讐の彼方に」も先月(2011.3)観に行った歌舞伎のご紹介です。
 「11 興味あるリンク」には、「11 趣味2−旅行」に「11.81 称名寺金沢文庫」を、「16 人」に「16.17 白洲正子」を追加しました。一つ目はこのページの「2.4 金沢文庫」と、2項目は「2.3 白洲正子」との関連です。

 1.2 新聞の記事から 「非日常に日常を見る」 「仙台市在住の作家 佐伯一麦さん」 「震災 こころ再生」
     (さえき・かずみ)1959年仙台市生まれ。主著に「ア・ル−ス・ボーイ」(三島賞)、「鉄塔家族」(大仏次郎賞)。
 仙台市在住の作家、佐伯一麦さんは震災3日目の朝、窓から見えていたはずの沿岸部の集落が消え、黄土色の大地となっているのに気づき、愕然(がくぜん)とした。その数日後、現地に入った。

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「言葉がない」
 「本当に何もなくなっていた。家も車も泥地となった田畑に押し流され埋もれている。言葉が何もでてこない。かろうじて感じたのは、電気工をやっていたとき、火災や自殺があった事故住宅に入ると感じた焦げたにおい。その何万倍という感じの空気だ」
 「被災した後も東北の人々は冷静にふるまっているが、感情は真空状態になっ ている。怒りや悲しみという強い感情がでてこない」
 「言葉がない」状態に正直でありたいという。定型的な被災地報道には違和感を覚える。
 「言葉が空転している。 死体の描写をする必要はない所も。ルポの迫真性とは別に、言葉が空回りして、どぎつくなっている。罹災(りさい)という体験さえもどんどん消費されていく。その流れをせき止めたいと思う」
 「地震後数日は停電で、津波の状況を知るのはラジオしかなかったが、人間のこころが災害をとらえる上でラジオは身の丈にあっていた。テレビでニュースを見るようになって、津波の映像が繰り返し流れる。それはそれで現実を映しているのだろうが、誇張された感じもする。災害というものを体内にとりこみ理解するというより、ただ反応としてとらえている。ただ怖いとか、映画みたいとか」

死者を思う
 文学の役割は何だろう。
 「阿鼻叫喚(あびきょうかん)をそのまま書くのではない。文学は生きていく人が生きていくために必要なものとして書かれるものだ。だから、文学の言葉は日常に根ざすしかない。非日常に日常を見る。悲惨な状況の中でも人間は生きている。日常をもちながら生きている。日常を回復する試みが文学だ」
 「例えば井伏鱒二の『黒い雨』では、原爆前も原爆後も、ウナギの稚魚が泳いでいるのを見る。どんな非日常にあっても、危機的な状況にあっても、そこにどうやって日常を見るかだ」
 作家にとっての日常は書くことだ。言葉を失った作家が、どうやって言葉を回復するのだろう。  「文学はつまるところコミュニケーションだ。ひとつは被災者とそうでない人とのコミュニケーション。こちらの状況を知りたいという人たちに対して、正確な状況を伝えるという仕事はやらなくてはいけない」
 「もうひとつは死者に対しコミュニケートすること。死者を思う、ということはぼくにとって、過去の災厄の死者も合わせて思うということだ。文学をやる以上、今回の犠牲者ともコミュニケートし続ける。日常がいかにもろい足場の上にたっているか、危うい均衡の上に成立しているか。日常のありがたみにこころを添わせること。そこに犠牲者に対する思いも重なってくる」
(出典 日本経済新聞 2011.4.28)

2. 4月のトピックス
 4月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 ヨット整備
  
我々のヨット、ノクチルカ号は、佐島のヨットハーバーに係留されており、毎年春のシーズン前にヨット仲間と、ヨットの整備をします。海に係留されているヨットをあらかじめ陸揚げし、船台に載せておいて貰います。当日は先ず船底に付着している海藻や貝をスクレーパーで落とします。次に高圧水ガンで水を噴射し、汚れを落とします。最後に塗装の境目にマスキングテープを貼り、その上からローラーで塗料を塗ります。スクリュー部分には亜鉛分の入った黄色い半透明の塗料を塗ります。1〜2時間乾燥させてから船底に2回目の塗料を塗ります。後は乾燥させて終了です。手入れをした後の初乗りが楽しみです。

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 2.2 油絵展
  油絵グループ「サークル・トライ」では1年〜1年半ごとに油絵展を行っています。今年は第11回目でした。4月14日朝、作品の搬入と飾り付けを行い、午後から展示を始めました。一日に50〜80人の方が入場され、作品をご覧になります。今回は課題作品として「お茶の水界隈」というテーマでニコライ堂、聖橋、湯島聖堂の絵を展示しました。おなじ主題でも人によって描き方、形、色などが変わります。見に来た友人から「10年やって、どうやら見られるようになった」とのご意見を頂きました。
 2.3 白洲正子
  4月17日、世田谷美術館で開かれている「神と仏、自然への祈り 白洲正子」展に家内と行きました。白洲正子さんは友人樺山君の伯母さんであり、興味を持っていました。今回まとめて足跡を辿ることができ、これから著作に接する場合の参考になると思っています。
 2.4 金沢文庫
  油絵教室サークル・トライでは春秋の2回、野外へスケッチに行きます。今春は金沢文庫の称名寺でした。京浜急行の金沢文庫駅で降り、約10分海側に歩くとお寺があり、お庭の一角に金沢文庫があります。お庭には池があり、朱に塗られた太鼓橋が懸かっています。本堂の右側には観音堂が、その先には鐘楼があります。寺の入り口には総門と仁王門があり、いずれもスケッチの対象になります。今回は2本の銀杏の樹の間に見える池を隔てた本堂を描きました。

3 来月の予定
 3.1  本の紹介
  NMCの「歴史に学ぶ会」で新しく読み始めた石川日出志著 シリーズ日本古代史1 岩波新書「農耕社会の成立」を載せたいと思っています。
 3.2 趣 味
  「9 趣味」「3. 美術」に、今月開催した油絵展に出品した絵を載せたいと思います。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 5/31/2011]