本の紹介 昭和史の論点



坂本多加雄 秦郁彦
半藤一利 保阪正康

共著
文春新書 No.092

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目 次

1. 概 要
2. 本の目次
3. 著者紹介

1. 概 要
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の「一等国」を自任するまでになった。しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく。昭和日本はどこで誤ったのか? 戦争以外の進路はなかったか? ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、廬溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。

2.本の目次
1 ワシントン体制(大正10年)−−−反英のスタート……………………………………7
2 張作霖爆殺事件(昭和3年)−−−陰謀の発端と発言せざる天皇…………………21
3 満州事変から満州国へ(昭和6年)−−−泣く子も黙る関東軍……………………35
4 国際連盟からの脱退(昭和8年)−−−新聞の果たした役割………………………56
5 二・二六事件(昭和11年)−−−皇道派と統制派 …………………………………67
6 廬溝橋事件から南京事件へ(昭和12年)−−−陰謀・虐殺の事実は?……………80
7 東亜新秩序声明(昭和13年)−−−自主外交の突き当たったもの………………105
8 ノモンハン事件(昭和14年)−−−北進から南進へ………………………………115
9 日独伊三国同盟(昭和15年)−−−四国同盟への夢想…………………………125
10 四つの御前会議(昭和16年)−−−戦争への道のり …………………………138
11 ハル・ノート(昭和16年)−−−多くの陰謀説の検証  …………………………154
12 真珠湾攻撃(昭和16年)−−−「無通告急襲=騙し打ち」の汚名 ………………164
13 大東亜共栄圏−−−「解放戦争」か「侵略戦争」か ……………………………178
14 餓死と玉砕−−−太平洋戦争の軍事的側面 …………………………………186
15 科学技術と戦略−−−戦艦大和・零戦・酸素魚雷 ……………………………194
16 原爆とソ連侵攻(昭和20年)−−−聖断をもたらしたものは何か………………199
17 戦争責任と戦後補償−−−謝るべきか、否か…………………………………109

 関連地図・年表 229


3. 著者紹介
坂本多加雄(さかもと たかお) 学習院大学教授。法学博士。1950(昭和25)年生まれ。学習院大学法学部卒。同大学院博士課程修了。著書に『市場・道徳・秩序』(サントリー学芸賞)『象徴天皇制度と日本の来歴』(読売論壇賞)『新しい福沢諭吉』。

秦 郁彦(はた いくひこ) 日本大学教授。法学博士。1932(昭和7)年生まれ。東大法学部卒。大蔵省財政史室長、拓大教授、千葉大教授を歴任。著書に『現代史の争点』『慰安婦と職場の性』『昭和史の謎を追う』などで菊池寛賞。

半籐一利(はんどう かずとし) 作家-1930(昭和5)年生まれ。東大文学部卒業後、文芸春秋に勤務。著書に『日本のいちばん長い日』『聖断』『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎賞)『ノモンハンの夏』(山本七平賞)『ソ連が満洲に侵攻した夏』

保坂正康(ほさか まさやす) ノンフィクション作家。1939(昭和14)年生まれ。同志社大文学部卒。個人誌『昭和史講座』主宰。著書に『東條英機と天皇の時代』『秩父宮と昭和天皇』『瀬島龍三』『後藤田正晴』『蒋介石』。

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[Last updated 5/31/2001]