聞き上手になれるかな



 いつもはあまり話をしないのに、聞き上手な人を前にすると、どんどんしゃべってしまうことがある。そしてふと気づく。これじゃまるで取材じゃないかと。

 永江朗の『インタビュー術!』では、そんなインタビューのやり方をやさしく解説している。出かける前の準備から話の聞き方やまとめ方まで。でも私にとっては具体的なノウハウよりも、実例として紹介されている文章のほうがおもしろかった。そういえば速記の得意な宮部みゆきは、対談を原稿にまとめる仕事をやってみたいといっていたっけ。

 第3章「インタビューはこう読め」では、いくつかの作品を紹介しながらインタビューを読む楽しみについて語っている。竹中労の『鞍馬天狗のおじさんは』など、おもしろそうな本ばかり並んでる。その中の1冊に『考える人びと』が入っていた。
  • インタビュー術! 永江朗 講談社 2002 NDC809.5 講談社現代新書1627 \700+tax
     ブックガイド付き
(2003-03-21)
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