聞き上手になれるかないつもはあまり話をしないのに、聞き上手な人を前にすると、どんどんしゃべってしまうことがある。そしてふと気づく。これじゃまるで取材じゃないかと。 永江朗の『インタビュー術!』では、そんなインタビューのやり方をやさしく解説している。出かける前の準備から話の聞き方やまとめ方まで。でも私にとっては具体的なノウハウよりも、実例として紹介されている文章のほうがおもしろかった。そういえば速記の得意な宮部みゆきは、対談を原稿にまとめる仕事をやってみたいといっていたっけ。 第3章「インタビューはこう読め」では、いくつかの作品を紹介しながらインタビューを読む楽しみについて語っている。竹中労の『鞍馬天狗のおじさんは』など、おもしろそうな本ばかり並んでる。その中の1冊に『考える人びと』が入っていた。
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