☆心の薬は危険なのか

 一般に精神科の薬(向精神薬)に対する不安感は根強いようです。<<(最近は別の意味でコワイですが)
 高血圧や糖尿病では一生にわたって薬物療法を続ける場合がありますが、向精神薬はできるだけ早く飲むのをやめようとほとんどの人が考えるようです。
 例えば、不眠が続く場合は睡眠薬を飲んでぐっすり眠るほうが、早く生活のリズムが回復します。
 しかし、寝酒を飲むことには抵抗が無くても、睡眠薬の力を借りることには拒絶感を抱くことが多いものです。

 現実にはアルコールも睡眠薬も、脳に化学的に作用するという点では同じですし、アルコールは眠りを浅くし、飲み続けているうちに量も増え、体調を崩す原因になったり、依存しやすいなど、多くの問題を持っているのです。

 酒やタバコで脳の働きを押さえることには抵抗がないのに、向精神薬を飲むことに不安を抱くの背景には、向精神薬によって心をコントロールできなくなるといった恐怖があるのかも知れません。
 でも、それは心配のしすぎです。

 心の病気の回復を助ける力を、向精神薬は持っています。
 治療で処方された場合は、決められた量を欠かさずに飲んでください。

なお、不安なときは医師に質問し、薬の効果、副作用などをよく説明してもらうようにするとよいでしょう。


向精神薬とは

 心の病気の治療に使われる薬の総称で、作用の違いにより、

「抗精神病薬」
「抗うつ剤」
「気分安定化薬」
「抗不安薬」
「睡眠薬」

などのグループがあります。


(・・・ホントはこの下に、薬についての専門的な知識・薬剤師の目から見た薬のレベル・及び危険なギャグ(!!)をかまそうと思ったのですが、

昨今の「とぶくすり」関連の犯罪等の時事的な問題から、今回は掲載を見送りました。

ご要望があれば、またその機会が訪れた時にでも検討してみようかとも思っています。)