☆家族が心の病にかかっているようだったら

■専門医への受診をどう勧めるか
 睡眠時間の変化や食欲の低下、性生活がなくなる(///)など、こころの病気の兆候に気づくのは家族である場合が多いものです。

 もし、配偶者などの家族が心の病にかかっているようであれば、専門医への受診を勧めて欲しいのはもちろんですが、その際には、次のいくつかのことにも気をつけてください。

■精神科・心療内科の治療を受けることになったとき


 病気の程度が軽い場合は外来での治療になりますが、重い場合には仕事を一定期間休むことになったり、入院することになるかも知れません。

 特に鬱病の患者の場合、回復期には比較的元気なため、仕事を休んでいることに本人も家族も抵抗感を感じることがあります。
 しかし、完全に回復するためには十分な休養と服薬が必要です。

 「怠けているだけではないか」などと考えずに、心と体を徹底的に休養させてください。

 治療の際には、次のことに気をつけてください。

過剰な励ましも、逆に「怠け者」と非難されることも患者には大きな苦痛となります。
周囲から見て歯がゆいことがあっても、今は病気であることを理解し、温かく見守るようにしてください。


 「こころの病」ということについては、患者さんのプライバシーに関しての法律で表現がガチガチに規制されており、症例等をおおっぴらに掲載することはできません。
 しかし、これらの病気について多くの人に関心を持っていただき、偏見と差別を無くしてしまいたいというのが、精神科に勤務する側の人間の願いです。

以上、長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。