Speak about Speech: Shuno の方言千夜一夜



第962夜

737-787-767



 先週、もぐら氏の「うちのトコでは4」を取り上げる、と書いたが、それは来週に延期する。
 その前に、GW に秋田に帰って拾ってきた話をしようと思う。

 つか、また帰ったのかよ、という話はあろう。
 確かに、一か月半の間に 3 回である。途中のは会社の指示で突発的なもの、交通費は会社持ちではあるが、片道三万かかることを何回も。必要だからやってるのではあるが、蓄えが少ーしずつ減ってるのは事実。
 とは言え、盆暮れは会社が呼んでくれるはずなので、自費での帰省は、あるとして秋にあと一回だけと踏んでいる。マイレージもたまって片道は只にできるので、財政が破たんすることはない筈である。
 にしても、さすが GW である。
 まず、切符が取れない。乗り継ぎ割引が使えるようになってすぐにホームページに行ったのだが、もうあらかた埋まってた。秋田に帰る便は夜到着、宮崎に戻る便は一便しかなくて、三泊四日なのに実質的に二日しかない。
 初日の便は羽田での乗り継ぎ待ちが二時間もあったので、一旦、外に出た。ソラシドエアANA 利用だから第二ターミナルなのだが、第一ターミナルまで行ってカレーを食って戻ってきた。そしたら、カウンターも荷物検査場も長蛇の列。遊園地よろしく最後尾を示す札が立っている。荷物検査場をくぐるのに 30 分もかかってしまった。遅れはしなかったが、二度とやらんことにする。
 秋田行きは、俺が予約した後に使用機材が B787 に変わった (大きい飛行機になった) のだが、搭乗方法がバスだったせいか、搭乗に時間がかかり 15 分遅れ。
 俺は右側の窓際にいたのだが、反対側から西日が入って眩しいったらない。窓を暗くする方法を知らないのだろう*1。最新機材も善し悪しである。

 家族で横手の近代美術館に行った。今、話題の岩合光昭氏の「ネコライオン」という展覧会をやっていた。
 読んで字の如しで、「ネコは小さいライオン、ライオンは大きいネコ」というコンセプトの展覧会で、ネコとライオンでよく似た構図の写真を並べている。別々に撮った写真がペアになるほど揃ってるってことは、岩合氏の写真のストックはものすごい量だぞ。
 昼は、道の駅「東由利」でフランス鴨ラーメン。不思議な道の駅で、温泉の横に JA のスーパーが併設されている。思いっきり普通のスーパーで、普段着のおばあちゃんが籠もって買い物してた。
 で、やっと方言。
 近くの八塩山に湧水があるのだが、ものすごい湧出量のためとても「湧く」という単語では表現しきれない、ということで「ボツメキ湧水」と呼ばれているそうな。
めく」は「春めく」「ざわめく」の「めく」、「ボツ」は擬態語であろう。
 で、それを使った地ビールが「ボツメキビール」。
   
 これ、旨い。
 白状すると、地ビールを本当に旨いと思うことはめったにない。まずい、というのではなく、癖があると言うか、尖り過ぎと言うか、「なるほどね」「こうきたか」と思うことはあっても、「もう一本」と手が伸びることはほとんどなかった。が、この「ボツメキビール」は素直に旨い。
 高いけどな。
 330ml 瓶一本が、発泡酒の 350ml 缶・六本パックと同じくらいの値段、とかいう貧乏くさい比較を妹としてしまったが、地ビールなんて、そういう観点で飲むものではない。
「ボツメキビール」には一升瓶もある。家族五人だから 1.8 リットルなんてあっという間だ、とは思ったが、冷やす方法がないのであきらめた。
 日本酒もある由。
   
 旨い地ビールとして思い出せるのは、去年の秋に買った霧島のスタウト
 宮崎空港で売ってるので、今度の帰省でお土産にしようと思う。重いから事前に自転車で行って宅配便で送っちゃおうかな。

 秋田から羽田は特に問題なかったが、羽田がやっぱり大混雑。宮崎行の B737-800 がボーディングブリッジから離れたのは定刻だったが、離陸待ちの飛行機が、あの小さな窓から6機も見える。
 昼過ぎにアパートについた。暑いことは暑いのだが、横手に行った日は 29 度だったし、秋田市内でも道路上の温度計は 27 度とか 28 度だったから、大した違いはないと思いつつ、洗濯ものを外に干したら夕方には乾いていた。
 やっぱり南国の太陽は違った。
Boeing 787“Dreamliner”Boeing 737-800 (宮崎空港着陸のため旋回中)




*1
 普通は手でカバーを下ろすのだが、B787 は偏光ガラスなのでボタンを押して明るさを調節する。カバーのつまみは一目でわかるが、B787 のボタンは妙におしゃれなので、気づかない人は気づかないと思う。
    
 白い半円を押すと明るく、黒い半円を押すと暗くなる。(
)





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