さて、2015 年も 3 週間を過ぎた。それを記念して、2013 年暮れ発売の本を取り上げようと思う。え。
漫画を描いてるのは、ここでも何度も取り上げている
もぐら氏だが、これは「
本当にあった愉快な話」という雑誌に寄せられた、読者からの投稿が元ネタになっている。
普段からネタに困ってるくせに、なんで今までほったらかしになってたんだろう。まぁ、実はそういうことは少なくなかったりするんだが。
本をネタにするのって、メモ取って裏取って、で実はそれなりに手間がかかったりする。頭の中で考えるんだったら、隙間時間を使って
ポメラにだーっと入力してって後から裏を取る、ってことができるのだが、ネタ本があるとそれを入力してないとどうしようもないのだな。
取り上げるのは『
県民性丸わかり! ご当地あるあるワイド SHOW』という本。
さて、まずは下ネタから。
昔は、方言を授業で取り上げた子供や担任の人からメールが来たりもしてたので、それ系は自粛してたんだが、最近はそういうこともなくなり、というか、もはや誰が見てるのやら、って状態なので、下品にならなければ取り上げることに何の問題もない。
「フェラガモ」という靴のブランドがあるが、これは秋田ではちょっと恥ずかしい、という話。後半部分は男性器なのでやむを得ない。
しかし、実際に恥ずかしいのかどうかは、そういう高級な靴を履く知り合いがいないので、わからない。少なくとも使用場面は全く重ならないから、酔っぱらったスケベオヤジみたいな感覚でそういう風に聞き取ろうとしない限り問題にはならないような気がする。言う方の気持ちはわからんが。
富山で子供に「正座しろ」というときに使う「
ちんちんかかれんか」。前半部だけでなく、後半部も別の語と同じなのがなんというか。どうやら「鎮座」の「鎮」らしい。
日本正座教会という組織があるらしく、そこが正座を意味する方言を
並べている。もっと強烈なのがあるが、ここには書かない。
秋田は「
おっちゃんこ」かなぁ。
同じ富山で、「出してやる」が「
出いてやる」「
出いちゃる」になる。
これは「抱いちゃる」とも解釈できるので、お食事後の会計時に男が女に言うと「は?」てなことになるかもしれない。
きっと、ネイティブ同士 (というか、「
出いちゃる」と解釈できる人同士) だとそんなことは起こるまいが。
『
うちのトコでは』で取り上げてなかったっけ。
山形では、「仲間に入れる」ことを「
はめる」と言うらしい。
子供が遊ぶときに良く使うが、確かに大人が聞くとドキっとするのかもしれない。
ところで、そういう行為 (大人がやる方) を「はめる」っていうのは全国共通なんだろうか。俗語臭があるのは間違いないんだが。
秋田で「たくさん」を意味する「
しこたま」も気になる人がいるそうだが、そこまで行くと考えすぎのような。あるいは、俺が秋田県民だから違和感を持たない、というだけのことなのか。
下はこの辺にしておくか。
鹿児島の二人称は、「
わい」「
おまん」「
おはん」「
おまんさぁ」の順に丁寧さがアップしていくらしい。
前にも書いたかもしれないが、「スケバン刑事 (映画版)」で南野陽子演じる麻宮サキが「
おまん」と「
おんしゃ」を使い分けていた。「おんしゃ」の方が乱暴で、普通は女性は使わない単語だそうである。
「山口」を「や」にアクセントを置いて言ったら山口市、「ま」にアクセントを置くと「山口県」のことらしい。
苗字の場合はどうなるんだろうね。
山口は昔、京都に対する「西の京」ということで「西京」と呼ばれていたそうだ。ということで、西京の名を冠した
銀行や
学校がある。
衣服関係二つ。
毛糸の服で毛玉ができることを「
ももける」と言うそうな。投稿したのは岡山の人だが、近畿から中国地方で使われるらしい。
和歌山で、「おしゃれする」ことを「
やつす」と言うとか。ググったら大阪でも言うらしい。「身をやつす」ってあれだと思うんだが、現代標準語ではいいニュアンスではない。これ、「やつす」の意味が変わってしまったのか、それとも、おしゃれは「軽薄」「浮ついてる」ということでよくないこととされていたからか。
秋田弁で化粧をすることを「
きさんじ (気散じ)
こぐ」と言ったりするのだが、バリエーションを見てみても「
こぐ」が使われることが多い。この「
こぐ」も同じでいい意味ではない。なんかそれと似てるような気がする。
というわけで、続く。
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