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Shuno の方言千夜一夜
第939夜
日向→都城
先週の連休は県内観光をした。行き先は、県北部の日向市と、南西部の都城市。
日向市には、
放送大学
の
宮崎学習センター
があり、そこに学生証を取りに行くのが主目的。
評判のレストランもあるようだし、ついでに
馬ヶ背
でも、と思ったのだが、肝心の学習センターが休み。往復の四千円と三時間を捨てたわけ。
帰ってから放送大学の学習センターのホームページを確認したのだが、要するに、「開いてる日」と「開いてた場合の利用可能時間」を別のところに書いてる。俺は後者だけを見て、「開いてる」と判断してしまったわけだ。
*1
そんなわけで観光する気も失せ、滞在時間 25 分でとんぼ返り。帰りの列車では「憤懣やるかたない」を絵に描いたような状態、列車は海沿いを走るので割と景色はいいのだが、それどころじゃなかった。
だから言うわけじゃないのだが、駅前はちょーっと寂しい。飲み屋街はあったが。駅自体はきれいである。賞を取ってるらしい。
というわけで、人と話をしてないし、人の会話を耳にすることもなかったので
Wikipedia
に頼ると、宮崎の方言は大きくは北部から宮崎市あたりまでの「日向方言」と南西部の「諸県方言」とに分かれる。したがって、日向市の言葉と宮崎市の言葉はそうは違わない、ということになる。まして俺は部外者、違いを検知するのは無理だったと思われる。
金も時間もそんなに無いので、日向市を訪れることはもう無いと思う。一銭も落とさなかったが、恨むならホームページの構成がまずい放送大学を恨んで欲しい。
次は都城。こっちは、映画を見に。
宮崎県内の映画館は、宮崎市に三館、都城に一館、延岡に一館という配置である。こないだ宮崎市で見て気に入った映画が都城でかかったので、観光がてら行ってみた、ということ。
降りたのは西都城駅。歩いて映画館まで行き、見終わった後、隣の都城駅までまた歩いた。
雰囲気的には、繁盛し具合は同じくらい、どっちかと言えば都城駅かな、って感じがしたのだが、
Wikipedia
によれば西都城の方がメインらしい。宮崎市の場合、メインが宮崎駅、南宮崎駅は乗換駅なのだが、都城市は逆で、都城駅から吉都線が出ている。なお、この四つの駅すべてに特急が停まる。
西都城駅の北側に飲み屋街がある。朝だったのでもちろん営業してないのだが、こんな風に都城の方言とおぼしい言葉が染められた旗がかかっている。こういうのはよそ者にはうれしい。
こんな風に巻き付けられてるのもある。残念ながら読めない。自然にこうなるとは思えないのだが、往来の邪魔にでもなったのだろうか。
ちらっと解説を試みる。
「
うぜけん
」は「世間」のことだそうだ。なんで「
う
」がつくの? 「大世間」という書き方もあるようだが。
「
がっつい
」は「丁度。ぴったり」。
「
そがらし
」は「非常に多い」ということらしいが、宮崎でも言う由。
「
てげてげ
」は説明の必要はないか。「適当」「いい加減」ということ。
「
めぃやげもんそ
」も「
またぐ
わ
んそぉ
」も、別れの時の言葉らしい。「また会いましょう」ということ。実は前者はネットではほとんど見つからないので自信がないが。
これは、美容院の店先。「
七草祝
」というのは、薩摩藩時代から行われている、子供が数えで七歳になったときのお祝いで、袴などで盛装するのだとか。
時間が余ったので霧島酒造の
霧島ファクトリーガーデン
に寄った。贅沢にもタクシーを使ったんだが、行きは駅からだからいいとして、帰りはファクトリーガーデンの係員にお願いしてタクシーを呼んでもらう必要があるので注意。でも、駅にある
観光協会
でやってるレンタサイクルでもよかったな。直線で 2km あるので、一般にはおすすめできかねるが。
で、
霧島ビール
の日向夏とスタウトを買ってきたのだが、スタウトが旨い。あと二種類あるからなんかの機会に、と思うがわざわざ特急に乗っていく気にもなれんな。空港あたりにないかね。
駅に戻り、駅弁を買って列車が来るのを待ってたら、こんなチラシを発見。この「西駅」というのは西都城駅のことである。面白い。
上にも書いたとおり、延岡にも
映画館
があるので、いいのがかかったらそっちにも行ってみたい。日向市の先なので金と時間がかかるが。
つかこの三日間、スーツを買わなければならなかったりしてちょっとばかり金使いすぎなのである。節制しなければならないが、来週は上京の予定だったりするのだな…。
*1
利用時間のところに「土日 9:00-17:00」って書いてるんだが、それは「土日は開いてる」ということではなく、「土日に開いてるとしたら利用可能な時間は 9:00-17:00」ということなわけ。
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