スーパーマーケットで見かけた宮崎弁の話、後編。
今日は、画像貼りまくりでお送りする。
まずは、米。

中央がぼけてるが、これは (コーティングした) 紙だからである。はじめからこういう画質。右と左は見ての通りビニール。
左側はストレートに「
洗わんでいっちゃが」。無洗米なので洗わなくていいことが一目瞭然。この「
いっちゃが」は宮崎県民、お気に入りの表現らしく、あちこちで見かける。
真ん中は、えびのの ひのひかり。「
田の神さぁ」と書いてある。豊作をもたらしてくれる神様で、多くは石像なのだそうだ。この辺は、えびの市観光協会の
記事が詳しい。「
たのかみさぁ」ではなく「
たのかんさぁ」だそうだ。
鹿児島弁っぽい雰囲気を感じるが、それも当然、えびのは熊本と鹿児島に接する場所で旧薩摩藩領である。
右は方言ではないが、「洗美味米」と書いて「あらうまい」と読む。漢字表記では「研がなくていい」ことが抜けている (むしろ、研ぐ必要があるのか、と思ってしまう) が、読み方としては「洗うまい」であり、かつ「旨い」が隠れている。巧いネーミングだと思う。
さて、目下、俺の最大の注目の的はこれである。

この写真は
霧島酒造の広告 (
Palm というフリー誌の 8 月号から) で、宮崎の物産を紹介する文章のタイトルだが、この「地どれ」をはじめとする「
〜どれ」という形は方言なのではないか、と疑っている。根拠はもちろん、秋田や東京で聞いたことがないから。
地名から「青島どれ (漁港がある)」、収穫時刻から「朝どれ」などの表現もある。以下のように、新聞記事になったり、店の名前になったりする。方言だとすれば「気付かない方言」ということになるのかもしれない。
ググってみたが、文字だけでは傾向が読めない。いや、百件くらいずつピックアップすればわかるかもしれないが、重複を排除して、となると大変なのでやりたくない。
そこで、
Google Map を使ってみることにした。地図なので施設名、具体的には生鮮食料品を扱っている小売店や飲食店となる。地名型ではダメなのは言うまでもなく、傾向が出そうな語として「朝どれ/朝どり」で見てみる。クリックすると大きな地図になる。