先週は東京方面に遊びに行っていた。理由は
秘密である。
帰ってくるなり不調。
熱あり、ちょっと鼻づまり、ちょっと咳が出る、だるい、頭が痛い。寝つきはいいが、二時間おきくらいに目が覚める、という体調崩した時の恒例パターン。疲れてるところで風邪引いたっぽい。ピアノのレッスンは当然、キャンセル。仕事だって休めるものなら休んでたと思う。そういうときに限ってトラブル発生するんだけどさ。電話応対とかしてて、本当に正しいことを言っているのかどうか今イチ自信がもてない。
腸の具合も悪くトイレが近いのだが、これがもともとの病状なのか、医者でもらった抗生物質の副作用なのかどうかは不明。
熱も下がったし、ということで映画に行ってきたのだが、晩飯の支度の買い物をしてたらフラフラし始めたので、単に薬で症状が抑えられているだけのようだ。この週末は大人しくしてようと思う。ここのホームページの原稿書くのと、ピアノの練習と、放送大学の勉強と、ついに雪も積もったので本格的な冬支度くらいしかやることないし。え。
さて、今回のお題は「妄想ニホン料理」。
これは
NHK の深夜番組で、日本料理を作ったことのない外国人料理人に、簡単な説明だけで日本料理を作ってもらう、というもの。
「簡単な説明」と言っても、概略を伝えるのではなく、「クイズのヒント」のようになっている。だから、11/9 に放送したらしいマカオの料理人が作った「カツ丼」なんかはアワビとホタテになっている。「豚肉にパン粉で衣をつけて揚げる」という説明ではないわけだ。誤解のない様に言っておくと、作るのはプロなので、ちゃんと食べられるものになっている。「カツ丼?」と思わなければ十分においしそう。
でこの番組、時々、国内編をやる。つまり、ある地域のご当地料理を、よその地域の人に作ってもらうわけ。俺が見たのは 10/26 放送分だが、どうやらその後、11 月中旬にもやったらしい。定期録画した方がいいようだな。
で、実は夕べもやっており、追いつかれるどころか、追い越されてしまっているのだが、気にせずさっさと出しかけることにする。
お題一つ目は、対馬の「
ろくべえ」。
もう、名前を聞いただけでは、料理かどうかすらわからない。で、説明は以下の通り。
ほら、当てさせようって気が全く感じられない。2. なんか、「ろくべえ」って方言の意味を「せん」って方言で説明してる、って感じ。
手がかりになりそうなのは 1. で、主食かつ、おそらく救荒作物系の原料だろう、ということが想像できる。あと 3. から、汁物だろう、という推測もできる。
したがって、白米を炊いたのではなかろうから、汁物であっても、秋田のきりたんぽやだまこ鍋の系列ではない、という程度はわかる。
作るのは、対馬から遠く離れた、福島は南会津の旅館のおばちゃんたち。
できたのは、おかゆに蕎麦掻を加えたもの。蕎麦は救荒作物なので、この推理は的外れではない。トロロも加えてあるので栄養価も高い。
もう一グループが作ったのは、貝柱とスルメのだしに地元の野菜をふんだんに入れて、白玉粉をいれたもの。これも、すいとんを連想したのだとすれば、適切な方を向いていると思われる。
正解は、イモである。鹿児島だったらすぐにサツマイモと気付いたかもしれないが、これは長崎。ちょっとその連想を阻んだかもしれない。
ただし、サツマイモそのままではなく、でんぷんを抽出する。これが大変。砕いて、水につけて、発酵させて、濾して、団子にして天日干し以下略てな具合で、作るのに二か月かかるんだとか。「千の手間がかかる」ことから「せん」と呼ぶのだそうな。恐れ入りました。
これを麺にして、シイタケだしのしょうゆベースのたれで、メジナという魚と一緒にいただく。
面白いのは、福島のどちらのグループも、なかなかうまくいった、と自画自賛していること。
まぁ、当然である。バラエティ番組とはいっても、芸能人が受けを狙いつつやるのではないから、とても口にできないようなものが出来上がるわけではない。乏しい手掛かりを頼りに当てようという気もあるから、なんとかおいしいものを作ろうとする。結果的に、見た目の派手さは必ずしもないが、なかなかうまそうなものが出来あがるわけ。
できたときの「食ってくんつぇー」というのは、一年間、「八重の桜」を見ていても耳にできなかった表現だ。
冒頭で余計なおしゃべりをしたせいで、半分で紙幅が尽きてしまった。残りは来週。