Speak about Speech: Shuno の方言千夜一夜



第833夜

出涸らしをさらに濁す



 例年、暮れにはちょっと忙しくなる。
 別に暮れだからっていうわけではなく、数年前からゴダイゴのライブが 11 月に行われるようになっているのが大きい。
 今年はそれに加えて、もう終わったがピアノの発表会があり、12 月には、またゴダイゴだが、タケカワユキヒデの還暦記念ソロライブというのがあって、それにも参加することにした。10 月にあった情報処理技術者試験やほかのイベントも合わせると、今年は 10 月から 12 月にかけては隔週でなんかしていることになる。
 平日は平日で依然として残業しまくりなので、ほぽ何もできない。
 したがって、この文章を書いている暇がない。いや、書いてるけど、ちゃんと調べてちゃんと考えて、ということをやっている余裕がない。これまでも、ちょっとしたことをネタにググった結果を並べて、という感じでお茶を濁してきたが、その余裕もない。
 ということで今週は、小さいネタを並べて済ませる。トップページのカウンタを見ると、もう誰も読んでない事は明らかなので、心も痛まない。

☆ 秋田のローカルアイドル“pramo”は大活躍中である。
 今年の春にメンバーチェンジをしたが、勢いは衰えることなく、シングルは 3 枚を数え、県外のイベントにも時々出ているようだ。
 に紹介したラジオ番組“pramo+”は公開スタジオでの収録に変わって、放送時間にはFM秋田にファンが集まっているらしいが、残念なことに彼女達が秋田の方言を勉強するコーナーはなくなってしまった。
 その代わり、リスナーからの質問に YES/NO で答えるコーナーができている。回答の選択肢は、前に触れた「んだす/んでねす/んだがもさねす」のいずれか。“Maybe”がある、というのがポイント。

☆ HDDレコーダーを買い換えた。いつか書いたかもしれないが、アナログモニタにちゃんとした縦横比で映らず、漢字変換がダメダメなやつを実家に押し込み*1、別のを買ったのだが、操作が直感的でなくてこれまた使いづらい。まぁ、その辺は慣れもあろう。
 で、前からある、キーワードによる自動録画機能を持っている奴が、NHK の「シングルマザー」を拾う。重そうな内容なので早送りしつつ見たのだが、何がひっかかったのかわからない。特段、方言がどうこう、というものではなかったようなのだが。

☆ 先週、ちょっと触れた「日本語学」。
 大津由紀雄氏の「子どもと言語学」という文章で、「気づき」について触れられていた。
 こういう穴埋め問題がある。
   こわい目の(   )
 この空欄に入れられる単語を挙げよ。

「男」「猛獣」などが思い浮かぶであろう。おそらく、ほとんどが目を持った生物、あるいは「(目に擬することができるライトがつりあがっている)車」などそれに準ずるもののはずである。
 だが、この文章では「病気」も挙げている。
 学校教育に関わる文章なので、このとき生徒達は「あぁ〜」と驚きの声を上げる、と書いているのだが、俺も読んでいて声を上げてしまった。
 いわゆる「“Aha!”体験」ってやつであろうか。
 ゆっくり変化していく画像を使ったクイズは苦手だが、こういうのは好きだ。

☆ 忙しいのには、見るテレビが増えたせいもある。
 原則的に土日しか見る隙はないので、テレビ視聴にかけられる時間は限られているのだが、一時間ものが 3 本あるとキツくなる。それなのに今期は「平清盛」「相棒」「実験刑事トトリ」「猿飛三世」「悪夢ちゃん」と 5 本もあるのだから大変である。
 夏ごろには、多部未華子の「浪花少年探偵団」が楽しかった。大方のキャストは関西ゆかりの人だったが、多部ちゃんは東京出身である。実は、第一話の大阪弁は微妙な感じがしたのだが、二話以降は慣れたのか、こなれていたように思う。もちろんドラマだから、現実の発話とは違うわけで、例によって批判的な意見は多数、目にした。
 プラマイ両面からなにかと話題になった「梅ちゃん先生」は、舞台が蒲田で、そこからほとんど出ない話だったのだが、梅子の学生時代の同級生に秋田出身という設定の娘がいた。演じたのは、福島出身の白鳥久美子だが、案の定、秋田弁には微妙な感じがあった。福島と秋田では違いすぎる。同じ東北でしょ、というわけにはいかない。スタッフにそういう意識があったかどうかは知らない。
 本当に正確にしたいのであれば、役者の訓練の問題はさておき、放送の範囲を狭くして、せいぜい県単位にするしかない。それでも「わからない」「違う」という意見が出るかもしれないが。
 思い切ることができれば、全編字幕にするか。今度は地元から反発が出るだろうが。

 カウンタをつけたのは、愛用しているネット書店が、ホームページ上に自分の本棚を作って、そこから本が売れたらいくばくかの収入が得られる、というアフィリエイトを始めた時で、一体、どれくらいの人がここを見ているのか調べてみよう、と思ったからである。
 で、まぁ、やるだけ無駄、という数字であることがわかったわけだが、そのネット書店もほかのところと合併してなくなってしまった。時代の変化を感じる。
 カウンタ外そうっかなあ。別に邪魔になるものでもないけど。




*1
 番組を HDD に保存する、ということをほとんどしないので問題ない。あったとしてもやるのは俺だ。
 それにしても、アナログモニタに出したときと、デジタルモニタに出したときとで、設定画面の構成が全く違うのにはびっくりした。おかげで設定変更に手間取った。
 そこまでやるならちゃんと写せばいいのに。 (
)





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