さて、大分、ネタに困っている。
　実はここのところ業務が落ち着いてきていたのだが、またバタバタし始めており、その上、下旬には情報処理技術者の試験があり、11 月にはピアノの発表会があり…よーく考えると詰め込みすぎなのか。
　というわけで、小ネタを幾つか並べてお茶を濁そうと思う。

　先日、HDD レコーダがまた「方言」を拾った。番組は、NTV の「心ゆさぶれ! 先輩 ROCK YOU」。タイトルの意味がよくわからん、というか、語順おかしくない? まぁ、いいや。
　トーク番組なのだが、ゲストは俳優の田中哲史とムロツヨシ。方言に関わる話題はムロツヨシの方。
　出てきた言葉は「ハンベ」で、意味は「半べそ」。
　ムロツヨシが使うと、司会の加藤浩次がくいついた。加藤は小樽出身らしいのだが、北海道でも使う、と言う。ムロツヨシは神奈川出身。
　で、ググってみた。
　北海道の言葉だ、という記事はいくつかあるが、東京の人も結構な数、いるようだ。
　気になるのは、この二地域だけ、ということ。
　最初に聞いたとき、新方言の可能性はある、とは思ったものの、なんとなく「方言っぽさ」を感じなかった。単なる省略形ではないかと思ったのだが、この簡易調査 (ググっただけだが) からすると、どっちかの方言が、どっちかにダイレクトに伝わった、っていうことも否定できない様な気がする。
　ただ、数が少ない。Google では 100 件足らずしか出てこない。もちろんその中には、まとめサイトも含め重複があるし、歴史ファンが竹中半兵衛につけたニックネームの「ハンベ」も含まれるので、異なり数としては数十件である。
　じゃぁ、ごく最近の語なのか、というとそうでもなく、2001 年の記事も見つかったりする。
　あるいは、俗語表現として生まれてから 10 年以上経つが、今、普及しようとしている、ということだろうか。

　TFM の人気ラジオドラマ「あ、安部礼司」。前に何度か取り上げている。
　番組終了時に時折、出演者が、ストーリーからは離れた一言を言う場合がある。先週は「姫川皐月」だったのが、演じているのは同じ北海道出身の平田裕香。
　台詞は以下の通り。
　　　ちょっと人に優しくしてみればいいっしょ
　　　そしたっけさ、ちゃんと自分にも優しくすることを忘れないでよね
　この「そしたっけさ」が独特、というか、ひっかかった。
　意味としては「そしたら」とイコールの順序とか帰結を示すのではなく、「その上で」みたいな感じだろうな。
　言い終わった後の挨拶は：
　　　なまらよかったっしょ
　　　姫川皐月でした
　　　したっけね
　これは北海道方言として有名であろう。

　よし、いい感じに埋まってきたぞ。
　最後、ここのところの県南ドライブについて。
「月刊ヒーローズ」という雑誌がある。セブンイレブンでしか扱ってない、という妙な漫画雑誌で、創刊当時はたまたま東京に行く用事が続いたのでそれに合わせて買っていたが、そうそうあるわけではない。通信販売もやっているが、200 円の雑誌を 250 円の送料で買うのもバカバカしいのでずっと見送っていた。
　この夏、ついにセブンイレブンが県南に進出したので、その間の発行分を通販で入手した上で、それ以降は車で買いに行くことにした。
　高速を使うので 200 円の雑誌を買うのに 3,000 円近くかけることになるのだが、これには、ほったらかしがちである Polo に乗るきっかけを作る、という理由もあるので、俺の中では正しい。
　で、こないだ大曲インターで降りて美郷町六郷のセブンイレブンに行ったのだが、途中で「大曲 BP 南」という標識を見た。交差点名なのだが、“BP”がわからない。
　帰ってからあれこれしらべて「バイパス」の略語らしい、ということがわかった。
　これまた怪しい英語である。
“Acronym Finder”というサイトがあるので調べてみたら、あるにはあるが、“This definition appears very rarely (滅多に使われない)”と書かれている。
　その標識は下部に英語表記があるのだが、これが“B.P.”で同じく怪しい。頭字語をピリオドで区切るのは正しいのだが、バイパスは“bypass”という一単語であり、“by pass”ではない。したがってそもそもバイパスという意味の“BP”は「頭字語」ではないのである。
　なお、バイパスを“BP”とする記事は、地図上の位置や支店名など山ほどあるが、これはおそらく国土交通省が使っているせいであろう。

　それにしても、高速道路を制限速度の 1.5 倍の速さでカッ飛んで行く車には呆れる。つか、貧乏臭ぇ。