HDD レコーダーが不調である。
電源が切れなくなった。切ってもすぐに再起動してしまうのである。
メーカーに問い合わせたら、どうやら既知のバグだったらしく、内部のソフトをバージョンアップすれば直る、との回答があった。
ホームページに修正済みのソフトが公開されているので、ダウンロードして CD に書き込んでやってみたのだが失敗した。アップデートに失敗して動かなくなったらメーカー修理なのだが、その場合、保証期間内であっても有償、というふざけたことを言っているので、これ以上は頑張らないことにした。 CD の郵送を依頼して、到着を待っているところである。
リセットボタンがあって、それを押すと切れはするのだが、録画予約機能も働かなくなる。俺の予約は週末に固まっているので、平日は切れたままでもよいのだが、NHK Eテレの「2355・655 夏をうのきろりスペシャル」を録画できなかったのは悔しい。
同様に、キーワード登録による自動録画も働かなくなると思われるのだが、一ケ月半ほど前にそれが機能して「にほんごであそぼ」が録画されていた。あの「ややこしや」で話題になった NHK Eテレの番組である。
番組名から言って、ヒットしたキーワードは「方言」に間違いない。ということで見てみた。
一曲目は、「
銀の滴 〜ピリカチカッポ〜」というアイヌ語の歌。
二曲目は、「
あかたすんどぅんち」で、これは沖縄方言。
どちらも
おおかた静流が曲にしたてている。
いさぎよいことに字幕、一切なし。
ホームページを見てやっとわかるのは、「
ピリカチカッポ」というのは「美しい小鳥」でシマフクロウの神のこと。歌ったのは「
マレウレウ」というグループなのだが、これは「蝶」。
「
あかたすんどぅんち」というのは、調べてみて「は?」と思ったのだが、「赤田首里殿内」。なんかその地域で行われる祭りで歌われるわらべ歌がもとなのらしい。
いやぁ、久しぶりの「取り残され」感。
「
あかたすんどぅんち」には、頬・耳・肘・魚の目と体の部位名称が出てくる (「魚の目」が部位名称かどうかはさておき)。沖縄方言では順に「
しーやーぶー」「
みーみんめー」「
ひーじんとー」「
いーゆぬみー」だが、アイヌ語がやっぱり聞き取れない。色んなホームページでつき合わせた感じでは、例えば俺が頬について「
おかたび」と聞き取った語は「
のたかむ」などの形がある。俺の耳が悪いのか、アイヌ語の方言による差なのかはちょっと不明。
「魚の目」なんてのは流石に例が見つからなかった。
いや、アイヌ語は勿論、日本語の方言もヒットしない。「ものもらい」なんかは方言の入門編というぐらいにポピュラーなのに、なんでこっちには俚言形がないのだろう。
さて、ここまで「沖縄方言」と「アイヌ語」という言い方をしてきた。
まずアイヌ語が日本語とは別の言語だというのは確定である。
沖縄方言の方は、別言語だというには似すぎており、日本語の一方言だというには違いすぎる。そもそも、言語と方言の区別に明確な基準もないので、説が定まっていない。とりあえずここでは方言という風に見ておく。
似ている、というのは「肘」と「
ひーじんとー」、「魚の目」と「
いーゆぬみー」でもわかる。詳しくは Wikipedia の
沖縄方言 または
琉球方言あたりを見てもらうと分かるが、沖縄方言と標準語の音は規則的に対応しているので、それも見当をつける際の手がかりになる。
なお番組では、沖縄方言の方を「沖縄のお国言葉」と言っていた。アイヌ語のほうはそのまま「アイヌ語」である。
HDD レコーダーには、もう一つキーワードとして「浅香唯」を登録してあるが、これでヒットした事は一度もない。
春先くらいから「平清盛」にセミレギュラーで出演しているのだが。
夫の信西がこないだ討ち取られたので、もう出番はないと思っていたのだが、どうも後白河上皇の典侍
(ないしのすけ:後宮の長官) にまでなった人らしく、しばらくは出演する模様。
えっと、話がずれてるような気もするが、「にほんごであそぼ」の話はもう一回。