Speak about Speech: Shuno の方言千夜一夜



第807夜

あきたをおしえる正式版 (後)




 こばやしたけし氏の新作『あきたをおしえて!! (くまがい書房)』に借りた文章、後編。
 俺が買ったのは 5/2、ジュンク堂秋田店で。そのときは『舟を編む』『おべんとうの時間 (2)』に次いで三位だったのだが、twitter によれば、5/14 には一位になったらしい。大進撃である。

「米粉の生産が盛んですが、どんなものが作られているの?」
 追記。
 米の消費量が減った、とかいうことはよく言われるけど、まず米食でないと使わない、って食材はどうなんだろう。たとえば納豆とかさ。いや、昨今はトーストで食ったりするらしいんだけど。

「万能つゆの特売に行列ができるんですか?」
 東北醤油の「味どうらくの里」のことだと思うが、ここ数年、「秘密のケンミン SHOW」をはじめ、秋田がテレビで紹介されるとよく話題になる。母が使わなかったので、俺も使ったことがない。出し入り・味付きの醤油らしい。
 前述の通り、また糖質カット ダイエットをする予定で、今回はおからメインで行こうと思うのだが、レシピを調べてみたら意外に使う調味料が多く、「味どうらくの里」なら楽できるだろうか、と見てたら砂糖が入ってるらしくて、ちょっと躊躇。

「実際のトコロ、UFO は男鹿に来るの?」
 男鹿がそういうスポットだとは知らなかった。あぁ、X星人がゴジラを連れて行こうとしてるのかもしれんな。
 宇宙人の話を「非科学的」って言う人がいるけど、きちんと調べもしないで「いない」って断言する方がよっぽど「非科学的」だと思う。知的生命体は地球人だけだ、って発想は選民思想だと思うんだよなぁ。
 我々は宇宙のチリと大してかわんない存在である、「仲間」がいるかも、って考えること自体が間違い、という話なら耳を傾けてもいい。
 まぁ『広い宇宙に地球人しか見当たらない 50 の理由』っていう本はあるけど。確かに理詰めではあり、読んでて納得しちゃうんだけど、夢を持っていたい人は読まない方がいい。

「日本一深い湖『田沢湖』ってどれだけ深いの?」
 一昨年の冬、田沢湖では泳ぐことができる、ということを知り車で出かけた。もちろん、泳いでる人がいるわけはないのだが、その現場は確認できた。
 今年は、本当に泳いでる人がいるのかどうか確認してみたい。
 金色の辰子像だが、設置直後は「あんた金ぴかだ (あんな金ぴかの)」ということでえらい評判が悪かったらしい。そういやエッフェル塔も「視界に入れたくないので、エッフェル塔に行く (塔の下に行けば塔を見ずにすむ)」という話も出たそうな。

 この本はページの片隅に小さなマンガが挿入されていることがある。その一つ、「秋田は飽きたは聞き飽きた」がおかしかった。

「秋田県は杉が多いけど、花粉症の人は大丈夫なの?」
 花粉症に悩むユリが、秋田県のスギッチ主任にクレームを入れる、というエピソード。
 電話がスマホなのに驚いた。いや、そんだけの話。

「秋田という名称でずーっと誤解してたことがあったんですが…」
 最後、出版社の秋田書店は秋田の会社だと思っていた、というエピソード。
 俺も小学生の頃、そう思っていた。自分が青森に住んでて、秋田は異国だったからなおさら。
 この本では「少年チャンピオン」を挙げているが、俺の場合、秋田書店と言えば「冒険王」である。
 秋田にいる祖父母のところへ遊びにいくとき、列車の中で大人しくさせるために、普段は買ってもらえない「冒険王」を買い与えられたりしたせいもあるのかもしれない。
 因みに俺は「テレビマガジン」派である。

 さて、書き終わってみたら、後編では秋田弁にはまったく触れてないことに気づいたが、気にしないことにする。




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