さて先週、紹介した「農ドル!」の主演は、
平田薫である。
一部の特撮ファンには、山崎さん、または蓮華ちゃん
*1として知られている。
出身は宮城県仙台市。
彼女のブログを読んでいたら、「
おはよう靴下」という言い回しを見つけた。
靴下 (またはストッキング) の先に穴が開いていて、指が見えている状態らしい。
最初は、ちょっとかわいらしさのある言い回しから、彼女個人もしくは周囲だけで使われている表現かと思ったが、よく
読んだらそうではないらしい。
慌ててググってみたら、宮城、あるいは仙台でだけ使われる表現で、「秘密のケンミン SHOW」でも紹介されたことがあるのだそうだ。知らんかった。
なんでも、穴から爪が見えている状態を、朝日が昇ってくる様子に例えたものだそうなのだが、発案者もさることながら、どういう人たちが使うのか知りたい気がする。
多分、全県もしくは全市ではないと思うのだが、年配の人が使うのかどうか、男性が使うのかどうか。
ネット上の記事では、知ってた、使う、という声と、聞いた事もないという声との両方がある。やっぱり広く使われている表現ではなさそうだ。
ほかの地域ではどういうか。
長崎では「
じゃがいも」もしくは「
いも」という言い方があるらしい。これは芽が出た状態の連想のようだ。わかるけど、なんで芋?
まぁ、そこに疑問をもってもしょうがないのだが。
「
おはよう」だって、丸いものの連想なら月でもいいはずだが、太陽だった。これはおそらく、靴下に穴が開いていることに気づくのは朝が多いからではないか、という気もしないことはない。
「
じゃがいも」の方も、「秘密のケンミン SHOW」で取り上げられた由。
長崎には「
ほげる」という言葉があって、「穴が開く」という意味なのだが、靴下の場合、単に「
ほげる」だけでなく、「
じゃがいもがほげる」と言ったりするらしい。
「おはよう」の別解釈として、朝に見つけるからというのがあって、昼に気づくと「
こんにちは靴下」と言う、という記事もあるにはあるがぐっと数が減る。こうなると単なる派生表現で方言とは言いがたくなるように思う。
さらに言うと、穴が大きくて完全に指が出てしまってる場合は、「
おはよう靴下」ではないのだそうだ。
和歌山に「
目」という言い方があるそうだが、ちょっと裏が取れず。穴が開いてるから「目」なんだろうとは思うが。
同じくらいの数なのでちと及び腰なのが、「
春が来た」という表現。これも、「芽が出る」の連想だとすれば「
じゃがいも」と同じ発想ということになる。
実は Yahoo! 知恵袋にそのものずばりの
質問があって、そこから拾った語もあるのだが、この質問者の「
ちくわ」は家庭内表現のような気がする。用例もないし。
さらに探していくと、2 例だけだが「
ダイヤモンド」というのがある。
かずままン。
恥ずかしい写真
カタカタの外来語であるだけに、方言ではない、ということは断言していいのではないかと思うのだが、由来がわからん。穴から覗いている爪がキラリと光っている、ということか。
どうも広島らしいのだが…。
古い新しいの話をしたら、そもそも靴下自体が日本においては新しいものである。そこに伝統的な感じのする方言がうまれるとはちょっと考えにくい。いや、江戸時代のことだから、ないとは言わないけども。
繊維メーカーの
ナイガイの
記事に寄れば、「メリヤス」というのは今は生地の種類だが、昔は靴下のことを指したらしい。
この夏は暑かったので、仕事に行くとき以外は、くるぶしまでの短い靴下を履いていた。暑いんなら履かなきゃいいじゃんって話もあろうが、サンダルで自転車乗ったり車運転したりって、危ないからしたくないもんで。素足で靴履くのもやだし。
ゴムのところが痒くなる現象は今年も出た。
涼しくなってよかった。永遠に続くかと思った、あの暑さ。