久しぶりに東京に遊びに行ってきた。今年はちと上京回数が少なくて、3 月に
ゴダイゴのコンサートで行ったきり。そして今回もゴダイゴ。
実は彼ら、その前の週に秋田に来ている。大曲に本社のある
タカヤナギというスーパーが毎年やっているタカヤナギ音楽祭に呼ばれてコンサートをやったのだ。
俺がそれを知ったのは、その 2 週間前。チケットはタカヤナギの店舗でしか扱ってなくて、最寄の店に行ったら今イチの席しかない。うーん、と唸っていたら店長さんが別の店に問い合わせしてくれて、いい感じの席を押さえることができた。感謝の意味も込めてそこで晩飯の買い物をして、そのもう一軒に行ってチケットをゲット、というあわただしさ。
会場の
大曲市民会館は秋田自動車道から大曲道路を降りてすぐのところ。俺のアパートも秋田道のインターからさほど遠くないので、door to door だと一時間かからない。確かに市町村合併のおかげで「隣の市」ではあるのだが、高速交通体系ってのはすごいもんだ。
ゴダイゴのファン層は俺くらいの年齢なので、お世辞にも若くはない。
が、今回のコンサートはさらに高い。タカヤナギで買い物をしている人たち、ゴダイゴといえば“GANDHARA”“MONKEY MAGIC”“BEAUTIFUL NAME”くらしか知らない人たちが「せば、行ってみるが」という感じで来たのだと思われる。観客同士の挨拶がいつもと明らかに違う。
「
なんと、いっつもお世話になってらす」
「
まず、いぃがら、大人しぐ座ってれ」
「
禁止だども、まず隠して飲んでけれ」
最後のは解説がいるか。最初の発話をしたおばあさんが、「
いっつもお世話になって」る人にこっそりペットボトルのお茶を買ってきて渡したときに言った言葉。
コンサート自体は、そういう人たちも楽しめたようで、なかなかに盛り上がった。
渋谷でのファイナル (名古屋も含めて 3 ヶ所しかないんだけどさ) は、それとは違って大半がファンなのでスタートから大いに盛り上がった。
トミー (ドラム) は秋田に行って、いぶりがっこの虜になったそうである。今度、送ってあげようかしらん。
それはさておき。
今回の東京行きの感想も、都会は方言の宝庫だな、ということである。電車とかに乗ってるとあちこちから耳に入ってくる。
それはおそらく彼ら彼女ら本来の方言よりは薄まってて共通語寄りにはなっている。したがって、「あ、方言だ」ということにはそうそうならない。
で、たとえばそれを方言 2:共通語 8 って割合と考えるなら、自分の故郷に帰ったときにその逆、方言 8:共通語 2 てな言葉遣いをしているんだろうか。それが「都会に行って垢抜けちゃってさ」とか言われる原因か。
日曜日は、返す刀で「ハッピーフライト」。いや、秋田でも上映してるけど、やっぱスクリーンはデカい方がいいじゃん。
矢口史靖監督、音楽は
ミッキー吉野。
コンサートの MC でミッキーが、「とにかくストイックに」と矢口監督に要求された、と言っていたのだが、その意図は映画を見るとわかる様な気がする。「スウィングガールズ」と違って大人たちが主人公だし。
綾瀬はるか演じる斉藤悦子は広島出身である。綾瀬はるか自身がそううらしいのだが、初めての国際線フライトに向かう途中、わざわざ見送りにでてきた両親と短いが広島弁の会話が聞かれる。山形が舞台だった (映画の中では一言もそんなこと言ってないが)「スウィングガールズ」と違って、方言が出てくるのはここだけ。
前に「ホタルノヒカリ」ってドラマがあったが、そのとき武田真治が演じた役が広島出身ということで、主演の綾瀬はるかが方言指導した、というようなこともあったらしい。
トーク番組に出たとき、そういう話をふられると広島弁で話をすることもある由。
おそらく前にも書いたと思うのだが、空港で働く人はカッコイイ。
最初にそう感じたのは、搭乗口にバスを誘導する人を見たとき。路線バスなんかよりはるかに大きいあれを誘導するため、係りの女性は精一杯、手を伸ばし、爪先立ちになっていた。それがものすごくカッコイイのである。
ミーハーな視点でカッコいいのを探せば、着陸した飛行機をゲートまで杓子のでかいので誘導する、マーシャラーという仕事。「ハッピーフライト」とリンクしてここのところそっち方面の番組をやってることが多いが、それによればやはりマーシャラーは花形だとのこと。
滑走路に出るとき、整備士と思われる人たちが飛行機に手を振っているのを見ることもある。自分の仕事をきっちりとこなし、人の仕事に対してはちゃんと敬意を払う、という関係が構築されている。自分の仕事の甘アマなことを思い出せば、それってすごいことだと思う。
って、遊びに行ったら仕事のことは忘れようぜ…。