ちと建物関係の話を続けてみたい。
調べてみて驚いたのは、「二階」という意味の俚言がある、ということである。
『秋田のことば (秋田県教育委員会編、
無明舎出版)』に「
ふんだら」と「
ちし」という形があって、後者はほとんど使われていないとの注記がある。
残念ながらこれをググると、「ふんだら」では「踏んだら」もしくは「踏んだろう」の旧かな、「ふだら」では「言うだろう」の旧かなとノイズばっかりで全く調べがつかず。
「
ちし」の方は後に「
つし」という形が全国に広がっていることがわかる。その変形であろう。
方言ではなく「
つし二階」という形は非常に多い。
これは、「厨子二階」と書き、使用人の部屋とか物置などとして使った、天井の低い二階のことである。
そこから、二階や二階の部屋のことを「
つし」と言うようになった、それはわかるが、「厨子二階」そのものについては色々と疑問が残った。
なぜ「厨子」なのか。
「厨子」は、
大辞林によれば