のように発音することが多いような気がする。標準的なアクセントでは「ド」の方が高いはずだ。「ア」の方が高いと、俺の「黒」のようになんだか秋田弁っぽくなってしまう。
あれはどっから来たんだろう。「ア」の後に間が開くことがおおいが、それと併せてストレス (強勢) を置いたのか、それとも「扉」にひきずられたのか。
次第に方言から離れる。地元民の会話に耳を傾ける余裕もなかったし、方言的な特徴を拾えなかったから。
あれ、と思ったときにはすでに定着していた「
〜してもらっていいですか」。俺が作業している隣で何度も口にする奴がいた。
相手になにかをしてもらうときの依頼の表現である。率直に言って違和感はあるが、「〜していただけますか」と、構造的にはそう変わらない。だめなのか? と問われると答えに窮するような気がする。そもそも俺、この段落で「してもらうときの表現」なんて書いてるし。
この形そのものは前からある。ただし、以前は、もう一人の人間が関与する場合に使っていたのではないか。例えば、会社に残っている人から情報を得たい、だが、俺はメールを受信する手段を持っていない、という場合、会社の人間に対して「出張先のお客さん『にメール取ってもらっていいですか』」なんて言える。これが二人の関係で使われるようになった、ということか。いかがですか、正しい日本語教信者の皆さん。
空港に行くとルールを守らない人間が如何に多いか、ということがわかる。両手いっぱいの荷物を持ち込もうとする奴、出発時間までにゲートに来ない奴、自分がチケットを紛失したのを係員のせいにする奴。
そういう連中を笑顔で相手する関係各位には頭が下がる。
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第410夜「地名傷」へ
shuno@sam.hi-ho.ne.jp