徳島県−
見てはいりょ (2/11)−
すいません。見逃しました。
再放送を見てから書きます。
岐阜県−(2/18)−
岐阜というと
野口五郎しか覚えてなかったが、中条きよしもだったか。
冒頭で紹介される表現は、「
やっとかめ」「
どたわけ」と全く名古屋のものであった。
そこで登場する人たちが、自分や他者の言語行動について割と冷静に観察しているのが印象的。
特に、大阪の人はどこでも話が通じるが、自分達は「どこからいらしたんですか?」と聞かれてしまうのが納得いかん、と言っていたおばさん。
同感です。
西と東が入り混じっている、と表現されていたが、どこもそうだ。個々の現象を別にすれば、周囲から隔絶された方言はない。そうなったら、もはや方言ではなくて別の言語になってしまう。
「
おおきに」が使われているが、アクセントが違う。岐阜では「
おおきに」、京都では「
おおきに」である。
これについては面白い説明があった。
美濃 (岐阜の南半分) を中山道が通っている。したがって、京都から言葉が流入してくる。そこから尾張に言葉が伝わっていく。
しかし、安土桃山〜江戸以降は、尾張 (名古屋) が中心都市になる。こんどは、尾張から美濃に言葉が入ってくる。
美濃の言葉の特徴はこうしたできたのだそうだ。
飛騨については、飛騨の匠が京都と行き来する。そういう形でダイレクトに言葉が伝わってきたらしいのだが、「飛騨の匠」の発言力ってそんなに強かったのか?
今回の放送で特徴的だったのは、スーパーで表示するときに、東日本的な現象と西日本的な現象とで色を分けていたことである。ひょっとしたら今までもやってたのかもしれないが、気づかなかった。
「
しな漬」という単語がいきなり出てくる。それは何だ?
ま、画面に出てくるから見りゃわかる、と思ったのかもしれないし、「色んなものを漬けるから『品漬』」という説明もあるが、ちょいと不親切じゃないか。
「きのこ」を「
こけ」と言っていたのも印象的。確かに、同じ仲間だ。
が、同じ仲間だということにずいぶんと早くから気づいていたことになる。ひょっとして、「苔」とは別の意味なのか?
「
ためらって」というのは「気をつけて」という意味である。なるほど。
が、中条氏が指摘していたが、紹介されているビデオを見ていると「
ためらって。気をつけて」と続けて言っている。いいところに気づく。
「気をつけて」という意味の「
ためらって」は勢力を失いつつあるのではないか。「躊躇する」に意味を譲りつつある、ということなのだろう。