あど【後】 |
もう。既に。
. 標準語でも「後、これだけだよ」という使い方をする。これを「もう、 . これしか残ってないよ」と解釈すれば、「後」と「もう」に接点があるこ . とは理解してもらえると思う。 |
あどがら【後がら】 | 後で。後ほど。既出。 |
いっつに【いっつに】 |
とっくに。「あど」よりも意味が強いので、自分の行為について用いた . 場合、「何を今更」「君はまだやってないのか」という含みが出てくる . ため、相手に不快感を与えることがある。既出。 |
うって【うって】 | 非常に多く。たくさん。「必要以上に」というニュアンスがある。既出。 |
げんげ【げんげ】 |
その程度が意外に強い (多い・高いなど) 様。「げんげ のぎごと(な . んだか暑いねぇ)」というように、原因が特定できない場合に使われ . ることが多い。既出。 |
こごろどおり【心通り】 |
好きなように。満足行くまで。
. 去年の「秋田の昔っこ」で始めて聞いた。以後、他の用例を耳にし . たことはない。 |
したげ【したげ】 |
非常に。「死ぬだけ (死ぬほど)」の変化したもの。必ずしもマイナス . のニュアンスを持っているとは限らない。 |
じっぱり【じっぱり】 | たくさん。「ずっぱり」とも。主に県北地方。 |
たいした【大した】 | 非常に。その程度が強い様。既出。 |
なっても【なっても】 |
どうしても。どうあっても。「なっても やらねぁねぁんだ (どうあっても . やらなきゃいけないんだ)」 . 「どう」が「な」系の疑問詞、「ても」がそのまま、と考えると部外者で . も納得行くであろう。元々は単語ではなく副詞句であるわけだが、非 . 常に短いので単語扱いにしてみた。 . 句であることの弱みとして、「あの歌手の話だば、なっても聞がねぐ . なったな (あの歌手の話は、何も聞かなくなってしまったねぇ)」「(怪我 . したときなど) なってもね (なんでもないよ)」など、出自の違う表現が . 結果的に同じ形になってしまうことが挙げられる。 |
なぼ【なぼ】 |
どれくらい。
「じぇんこ、なぼ ある?(お金、幾ら持ってる?)」と、数にも量にも程度にも使える便利な言葉。 |
びゃっこ【びゃっこ】 |
少し。「ばっこ」とも。主に県南地方。既出。
. 数年前に「びやっこ」という名前の地域限定ビールが売り出されたこと . があったが、それが当該地域でどういう評価を受けたかは不明。酒席で . これをネタにした駄洒落が繰り返されたことは間違いないと思われるが。 |
ひんける【ひんける】 |
何度も何度も。「千回」の訛りとも。「口をすっぱくして何度も言ったでしょ . うが」というようなケースで使われる、マイナスのニュアンスを持つ言葉。 . 既出。 |
ままんで【ままんで】 |
まるで。年配の人の口から聞くことは少ないような。やや新方言っぽい感 . じはする。 |
わざに【わざに】 | わざと。意図的に。音としては「わんざに」が近い。 |