碓氷線復活のための路線保存鉄道構想


信越本線廃止1周年を記念するシンポジウムが松井田町文化会館で開催され、
高崎経済大学地域政策学部助教授 西野寿章氏の講演『碓氷峠の鉄路再考』で
碓氷線の鉄路をNPO活動の保存鉄道形式で路線を維持する構想が提案されました。

 
















シンポジウム風景
OHPを使って鉄路復活構想の説明をする西野助教授(写真右)




NPO主体の路線保存鉄道方式による復活案の概要



 碓氷峠鉄道文化村から碓氷峠の信越本線廃止路線跡全体をテーマパークとして鉄道公園化する。
NPO(民間非営利団体の保存協会)を設立して、募金活動で、箱根登山鉄道型の車両を購入する。車両価格は、1両約1億円くらいとのこと。

 当面は、横川−旧熊ノ平駅間に休日や春、夏休み、碓氷峠の新緑や紅葉などの観光シーズンに保存鉄道
(鉄道遺産のうちの産業遺跡である軌道を保存する保存鉄道)として新たな車両を走らせる。
運転やレールの保守点検は鉄道OBや鉄道ファン、地元住民らの民間ボランティア活動で行う。

 NPO鉄道の輸送力により、旧アプト式線路跡の「アプトの道」遊歩道が活かされ、お年寄りにも、碓氷峠の自然を楽しめる環境が整備されることになる。
町にとっても、自然を破壊しない有力な観光資源となる。

 熊ノ平まで鉄道がつながれば、次は、軽井沢までつなごうという声になるはず。
路線保存鉄道として線路を維持している間に、環境問題で鉄道輸送が見直される時期が必ず来る。
10年くらいはかかるかもしれないが、市民の熱意があれば鉄道事業としての復活はあり得る。






□ 西野助教授の講演内容の紹介






 路線保存鉄道構想を推進して行くための課題は、保存協会(NPO)の組織をどのような形で立ち上げて行くかにかかっています。 時間をかけて、知恵を出し合い、ベストの方法を考え出してから進めるべきであると思います。

 路線保存鉄道構想について、多くの人のご意見をお聞きしたいと思います。ご意見、ご感想、提案がありましたら下記アドレスまでお送り下さい。参考になるご意見は、当ホームページの碓氷線フォーラムに掲載させていただきます。
                           Usui Railway Club     


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