保存鉄道とは


トラストトレインについて



 トラストトレインは、自然保護に関するナショナルトラストのように、寄付金と市民ボランティアの協力で成り立っています。
トラストトレインは、貴重な自然・歴史環境の保全を進める公益法人「日本ナショナルトラスト」が所有、管理運営は鉄道会社と市民ボランティアの協力で行っています。
 大井川鉄道の例では、C12型蒸気機関車、スハフ43型客車2両、オハニ36型荷物合造客車を購入、動態保存して、大井川鉄道と市民ボランティアの協力で、年に何回か計画運転を行っています。

 車両だけでなく、線路や鉄道施設も含めてトラストトレインのような形で保存協会が購入・保存して鉄道として運営して行こうというのが保存鉄道です。
保存鉄道とは、鉄道事業法に基づく公共交通路線とは全く別に、歴史ある鉄路をボランティアやNPO(民間非営利団体)等の自主運営で保存・管理し鉄道車両を走らせようというものです。



英国の保存鉄道について

 (以下、石垣氏のホームページから引用)
英国は保存鉄道発祥の国、多くの保存鉄道が存在している。しかし、実際英国行ってみると、予想をはるかに上回る数の、そして、はるかにスケールの大きな保存鉄道が存在している。
ここでは、そういった保存鉄道について紹介し、いかれる方の手助けになれば幸いである。

 イギリスの保存鉄道の数は、蒸気機関車を運転している所だけでも約140ヶ所にものぼる。これには機関車を数十両有している所から、一両の蒸気機関車を所有するのみの所まで含んでいるが、実際に時刻表を設定して定期的な運転をおこなっている所だけでも100ヶ所にもなるそうである。また、スチームセンター(Steam Centre)と呼ばれる、蒸気機関車館の様に構内運転を中心として蒸気機関車の保存をおこなっているところも20ヶ所にものぼり、その中にはヨークの国立鉄道博物館(National Railway Museum)やディドコットレイルウエイセンター(Didcot Railway Centre)の様に機関車の保存復元に中心的役割をはたしている所も多い。

 保存鉄道とひとことで言っても、その規模、ゲージなどの様々なものがある。イギリスの保存鉄道のパイオニアとして知られるウェールズのタリリン鉄道(Tallyn Railway)やフェスティニオグ鉄道(Ffestiniog Railway)、やマン島の鉄道などはナローゲージであるし、日本でも有名なロムニー・ハイツアンドディムチャーチ鉄道(Romnny,Hythe & Dymchurch Railway)はとてもかわいいミニチュア鉄道である。また、ブルーベル鉄道(Bluebell Railway)やセバーンバレー鉄道(Severn Valley Railway)のような日本の地方私鉄顔負けのスケールを誇る鉄道も多い。

さらには、路面電車やディーゼル機関車による保存鉄道などもある。


 保存鉄道の場合、保存活動をおこなうための保存協会(Society)がつくられており、その協会が鉄道を所有運営したりしている。大きな鉄道の場合、会社形式になっていたりもするみたいですが、あくまで保存活動であり、保存活動はSocietyが主体となっています。協会の構成員には地元の自治体(Council)も参加している場合も多く、地域全体として保存鉄道を地元の財産として守っていこうという気持ちが感じられる。

さらに欠くことの出来ない存在として、ボランティアがあげられる。この場合、日常の保線作業、車両の整備復元、駅員、車掌から機関手に至るまで鉄道のほとんどの部分がボランティアによって支えられていると言っても差し支えないであろう。


保存鉄道について、更に詳しく知りたい場合は、

石垣氏の保存鉄道のホームページへ





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