〜”鶴見”の銀の次〜

数年前横浜鶴見にいたパチンカーのお話

パチンコする輩は多いが、基本を理解している輩はごく少ない。
理念を持ち、眼力を磨き、なにより鍛錬を怠らない。腕一本に生活をかける。

さて--どうやったらいいかな――どのくらい回ればいいかな--

〜パチンコはぎゃんぶるに非ず〜

計算が単純な機種なので、デジパチでいきます。

STEP1基本編

《サンプル》
大当たり確率:200分の1
出玉数:2200発
換金率:2円50銭
ゲーム性:特になし(単純大当たりのみ)
営業形態:一回交換

つまり1回大当たり引くと5500円になります。
ですから、5500円で200回抽選できれば、期待収支0円です。
200(回数)/5.5(千円)=36.36(回数/千円)
これを「ボーダーライン」といいます。

 1000円で37回まわらなくてはいけません。無論200回す毎に均等に当たる訳ではありません。大当たりの発生には「むら」があります。しかし試行回数を多くするに従って、長く打つに従って、基本確率に近づいていくのです。リーチアクションで楽しませ、機械のゲーム性を複雑にし、営業形態には、ラッキーナンバー制、無制限札、サービスタイムだのあって、客には勝ち目がないことをバレ難くしているだけです。
 ここまでは、みなさん理解できましたか?。
 確率は「天の摂理」もしくは「神様の論理」とでもいいましょうか。万人に共通なのです。これをあまり気に掛けない方々のおかげでパチンコ店は営業していられるわけです。実に多くの方が大当たり確率を気にしてません。「ツキ」のみにたよってます。ま、せいぜい10回に1回くらいしか勝てないしょうね。
 あなたはそんなに「強運」の持ち主でしょうか。

STEP2応用編(ちょっとだけややこしくしてみました)

《サンプル》
大当たり確率:350分の1
出玉数:2200発
換金率:2円50銭
ゲーム性:2分の1で確率変動突入、次回大当たりまで(継続制限5回)
営業形態:確率変動終了後交換(確立変動中は玉が減らないこと)

 ここで、大当たりの平均出玉を求めます。「基本」編では大当たりの出玉数は1通りですが、この場合は何回確率変動が続くかによって、出玉に差がでます。しかし、確率変動を引く確立は2分の1なので5回も続くのは、

(1/2)の5乗で、32分の1なのです。つまり初あたり32回に1回の期待値です。
確率変動中は連続した一回の大当たりと考え、一回の初当たりの平均出玉期待値を求めます。
(2200×16+4400×8+6600×4+8800×2+11000×1+13200×1)/32
=4331発
ただし500円単位の換金なら4200発分で10500円とチョコとたばこです。ということは…
350(回数)/10.5(千円)=33.33(回数/千円)
「ボーダー」は1000円で34回ということになります。

 基本は1回の平均出玉期待値を知ってください。
 中学校数学はもう、わかんないっ、という人はパチンコ雑誌に収支早見表が載っているので見てから打ちましょう。俗称「ボーダーライン」表示があります。

STEP3職業編(上記マスターしたひとのみ)

 ここからは、タダでは、教えたくないのだけれど・・・・。
 さて、今までは大当たりの方を計算してみましたが、これはあくまで最低条件の見極め方の基本です。ボーダーラインの台では勝ち目は期待できません。安定的な勝ちの為にはボーダー+5回が必要です。(CRは波がきつく、さらに余裕が欲しい。)誰しも短時間で数万円勝ちの経験があるでしょうが、たまーに、誰にも起こり得ることです。CRはボーダー以下でも大勝ちするもあります。しかし、長時間打てば絶対大負けします。保証します。1回に短時間しかしない人でも、累計すると長時間になるので同じことです。

 つぎに、本当に重要な「ハマリ計算」をします。
 いくら使えば、当たるのでしょうか?どのくらい当たりにくいものなのでしょうか?
 基本的にデジパチ抽選は1回づつの独立抽選しています。1回転目も1000回転目も当たる確率は同じですが、続けて当たらない頻度はどのくらいでしょうか。
 確率別に、「連続して当たらない」確率です。

はずれ続ける確率の比較
  所要時間 200分の1 300分の1 350分の1
連続はまり100回 0.3 60.6% 71.6% 75.1%
連続はまり200回 0.6 36.7% 51.3% 56.4%
連続はまり300回 0.9 22.2% 36.7% 42.4%
連続はまり400回 1.2 13.5% 26.3% 31.8%
連続はまり500回 1.5 8.2% 18.8% 23.9%
連続はまり600回 1.8 4.9% 13.5% 18.0%
連続はまり700回 2.1 3.0% 9.7% 13.5%
連続はまり800回 2.4 1.8% 6.9% 10.1%
連続はまり900回 2.7 1.1% 5.0% 7.6%
連続はまり1000回 3.0 0.7% 3.5% 5.7%

 おおよそ330回転は所要1時間です。仮に1000円で35回まわってくれても約10000円近く使います。
 200分の1で3時間あたらないことは、0.7%なので当たり約143回につき1回起きます、と読みます。350分の1では3時間当たらないのは、5.7%、約18回に1回です。約8倍はまり易い、と考えられます。
 1000回のはまりというのは、毎日10時間くらい打つと、200分の1の機種では10日に1回程度しか起きませんが、350分の1の機種では1日半〜2日に約1回起きます。
 「儲け」とは「総換金」から「初期投資金」を差し引いたのもですので、「現金投資でハマル」のは極力回避しなくてはなりません。期待収支が同じならば、「確率の甘い」機種を打ってください。また、「日毎の収支むら」も出来るだけ少なくし、平均化していた方が、精神的に楽になれます。換金較差が大きい程、持ち玉遊技時間を長くするのも重要です。
 その他にも多くの要素があります。

 まず店の選択で
1、裏基盤はつかってなさそうか。(わかりづらいが、確率の収束で判断できる)
2、ボーダー以上の台があるか。(シマ全部同じ釘じゃだめ、これを横の比較という)
3、釘調整を頻繁におこなっているか。(縦の比較と呼ぶ)
4、多くの客層をもっているか。(店が十分儲かっていそうか)
など
 パチンコ店も商売です。うまく共存していきたいものです。打つ側としてはの注意点は
1、無駄玉を打たない(メモリーをよくみる、試し打ちを最小に)
2、その種類の台に、付け入る余地はないか「ゲーム性」(釘構成も)をよく観察する(殆どないけど)
3、店が禁止してしる事はやらない(体感器や、電波発信機など使わない)
4、なにより、勤勉に真剣に、マナー良く(店、周りの客に気を使って)
5、不用意に店員や常連客と仲良くならない(仕事の仲間ではない、挨拶程度に)

 きっとそのうちに、釘がよめます。釘がよめれば試し打ちを少なくできます。1000円打ってみて、何回回るか確かめていると、無駄な投資が多くなります。仕事にするには「期待収支」で時給2000円以上、日給25000円以上の台をいかに見極められるかにかかっています。良く回る台で、ハマッタ時はラッキーだと考えられるようになります。
 私は240分の1の機種で約6時間ほど当たらなかったことがありました。約1800回(7.5倍ハマリ、99新基準機の約2360回相当)です。周りの客も店員にも「ツイテナイ」風に見られましたが、「持ち玉」でしたので、私はラッキーだと思ってました。そのうち、大当たりが固まってやってくるのです。
 「ハマリ」を避けることも、「当たり」だけをとらえることも不可能です。試行回数が多くなるほど、次第にプログラム上の設定確率に「収束」していきます。パチンコで「稼ぐ」という行為は単純にこの「収束」をおこなっているにすぎません。勝つべくして「勝ち」、負けるべくして「負ける」のです。パチンコはギャンブルなんかではありません。


 [追加]2002/8/21
一貫するコンセプトは最小の投資で最大の回転(当たり回数ではない)を求める。台のゲーム性が変わっても、釘が最重要だが、具体的に99基準CRが席巻中の[立ち回り]について少々・・・。
☆新台を避ける
 新台は平均的な釘調整でも稼働が高く、釘を開ける必要がない。シマの中で十分な横の比較がやりにくい。開放釘を除き近寄らない。釘渋新台なんてのは昔は少なかった。
☆海物語系を避ける
 これも上記同様、平常稼働率が高くあまり釘を開ける必要がない。ゲージ構成も付け入る要素がない。裏基盤の噂が多いのも気になる。設置期間が長すぎ、打ち出し装置もくたびれている。ガバ開きなら打ちますが・・・。
☆設定付きの旧基準を避ける
ギンギラ、源さんなどは設定があり、外から判断できない。実は同じ理由でスロットもやらない。モンスターなども初当たり確率が低く過ぎ。
☆短時間禁止
 99CRは最低7〜8時間以上の時間の余裕がないと、期待時給が上がってこない。昔より1.5倍以上必要で、本当は10時間は取りたい。実は時間は重要要素。リーチ演出過剰傾向。ベースが同じなら、[リーチ]の少ない機種、短い機種を選ぶ。保留3、4で回転アクションの短縮ならドンドン活用。時間当たりの回転効率を向上させる。
☆台データ表示
 過去データから今後の予想など無理、競馬予想じゃない。大抵3日分の総回転、総当たり、確変突入などが参照できるが、総回転数は確変中を含んで意味なし。稼働状態が異なるのに、総当たり回数を比較しても意味なし。ベース回転確認するのみ。
☆投資金額
 時間の制約範囲内であれば、全く制限しない。ハマリ回転数や金額でとか中止ラインを敷かない。
☆止め時
 換金較差が大きい程、持ち玉遊技比率を上げる事が重要。昔からこの格差で凌いでいるといっても間違いない。持ち玉なら打ち尽くす。但し残り時間との関係で1〜2時間早めに切り上げる時もある。早い当たりが2〜3度続いた時や、5回くらいの確変終了時などだ。釘が良ければどんなハマリも当たりも一切無視で、キッチリ打つ。逆に厳しい釘で、夕方持ち玉消失時はそこで止める。これも的確な判断は難しい。
☆台(店)の途中移動
 現金投資中に、より条件の良い状態への移動は可。例えば、午前無制限タイム中に当たらなかった場合、午後に無制限獲得し易い店へ移動する。持ち玉があるにも関わらずそれを交換して、別の台で現金再投資へなどは、最大級のヘボ打ち方法。

優良店見つかったら教えてくださいね。

さー、みんなで、パチンコしよう

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