![]() 1)動詞の時制に留意して、物語の流れを捉える。 2)多少の単語は覚えよう。 ※時制は、とくに記述がないときは直説法である。 ※「動詞」欄は、avoirとetreの直説法現在はさすがに省略です。また、同一頁に人称時制が 一致する同一動詞が出た場合も省略します。 【タイトル部分】 タイトル:すてきな友人たち 絵 :ゲルダ テキスト:FANG YI−K’IUNのテーマにもとづくポール フランソワによる文章 【1】 訳:大地が白く、一面白くなるほど、雪がたくさん降っています。この仔うさぎはもう何も食べる ものがありません。何も。彼は扉を開けます。「ぶるぶる…、なんて寒いんだ!」 【2】 訳:この仔うさぎは、何か、何か食べるものをさがしにでかけます。そして、そこで彼が見つけ たもの、あなたたちは何かわかりますか?こんなような(絵あり)二つの赤く、大きなにんじん が、雪の上にひっそりとおちていました。「クロック、クロック、クロック」とかれはそのにんじん のうちひとつをたべます。かれはもうおなかがすいていません。かれは思います。「こんなに寒 く、こんなにはげしく雪がふって、仔馬のお隣さんは、きっとおなかをすかしている。ぼくがもうひ とつのにんじんを彼の家にもっていってやろう。」 単語:dormir眠る・活動しない、se dire思う 動詞:Ils dormaient半過去 【3】 訳:走りに走ります、この仔うさぎは、仔馬のお隣さんの家に向かって。「トック!トック!」彼 は扉をあけました…、ああ!仔馬がいません!かれはにんじんをおいて…、そして帰っていき ました。 【4】 訳:つるつるして、ぎしぎしした雪の中を、仔馬は何かたべるものがないかと探します。そこで かれがみつけたもの、なんだかあなたには分かりますか?雪の下でこぶをつくっていた、大き な、白と紫のかぶです。「クロック、クロック、クロック」とかれはそのかぶをたべます。おいし い、おいしい!かれはもうおなかがすいていません。そして、家に帰ります。 単語:glisserすべる、crisserきしる、navetかぶ、bosseこぶ、sous下に 【5】 訳:かれは家に帰ると、にんじんをみつけて、言います。「だれが、これをぼくにもってきてくれ たのかな?それは、灰色のうさぎさんだ。ぼくは雪の中で小さな彼の足跡があるのをみた!な んてやさしいんだ、この灰色の仔うさぎさんは!」そうして、かれはさらに思います。「こんなに 寒くて、こんなに強く雪が降っているから、羊さんはきっとおなかをすかしているにちがいない。 急いで、ぼくはこのにんじんを彼のもとへ届けて、そしてもどってこよう。」 単語:encoreさらに・まだ、se dire心のうちで思う、mouton羊(一般的な羊をさすか、去勢され た羊を意味する) 【6】 訳:走ります!仔馬は、走ります!「それ!それ!それ!」「それ!それ!それ!」と大きな 羊の家に向かって。 単語:hopそれ 【7】 訳:「トック!トック!」彼は扉をあけます。ああ!羊がいません!仔馬はにんじんをおいて、 そして帰っていきました… 【8】 訳:大きな巻毛の羊は何か食べるものをさがしにいってました。そこでかれがみつけたもの、 なんだかあなたには分かりますか?雪の下にかくれていた、おいしそうな紫キャベツです。か れはキャベツの葉を、「クロック、クロック、クロック」と一枚一枚たべます。かれはもうおなかが へっていません。かれは家に帰ります。 単語:friser巻毛にする 動詞:il est alle 複合過去 課題:feuille a feuille をどのように訳すか。⇒訳を参照ください。 【9】 訳:羊は家に入りにんじんを見て言います。「にんじん、だれがもってきたのかな?それは、 仔馬くんだな、きっと。わたしは、雪の中で小さな彼の足跡があるのみた!」そうして、羊はさら にいいます。「こんなに寒くて、こんなに強く雪が降っているから、仔じかはきっとおなかをすか しているにちがいない。急いで、ぼくはこのにんじんを彼のもとへ届けて、そしてもどってこよ う。」 単語:parier賭ける、chevreuilのろ鹿 課題:je parie をどのように訳すか。⇒訳を参照ください。 【10】 訳:大きな羊は、つるつるする雪の上を小走りに、ぎしぎしいう雪の上を小走りに、凍った牧 場を小走り、森をとおりぬけていきます。 単語:trotter速足で行く、pre牧場、geler凍らせる、travers通り抜ける、bois森 【11】 訳:仔じかの家までつきました。「トック!トック!」彼は扉をあけます。ああ!仔じかがいませ ん!羊はにんじんをおいて、そして帰ります。 単語:roux赤毛の 【12】 訳:仔じかは何か食べるものをさがしにいってました。そこでかれがみつけたもの、なんだか あなたには分かりますか?凍った草むらと小さなもみの木の芽です。かれはおなかがすかなく なるまで、それらを食べます。 単語:touffe房・茂み、bourgeon芽、sapinもみの木 【13】 訳:かれは家にもどり、にんじんを見て言います。「誰が持ってきたんだろう?栗色の羊さん がもってきたんだと、思うな。かれは、ここから出るときに、毛皮の一部分を忘れていった。」 単語marron栗、brin一本、すこし(un brin de)、laineウール・羊毛 動詞:il a perdu複合過去 【14】 訳:とびはね、とびはね、赤毛の仔じかは、柴垣を越え、ひいらぎを越えて、葉のない森の中 を、仔じかはとびはね行きます。かれは到着します、仔うさぎの家の扉の前にようやく到着しま す。 単語:sauter飛び跳ねる、par-dessusを越えて、haie垣根・柴垣、houxひいらぎ 【15】 訳:彼の家に入ると、灰色のうさぎはねむっていました。仔じかはそうっと扉をあけ、そうっと にんじんをベットのそばにおきます。仔うさぎは目を覚まします。仔じかは彼に言います。「こん なに寒くて、こんなに強く雪が降っているから、きみはきっとたべるものがなにもないにちがい ない。わたしはきみににんじんをもってきたよ」 単語:douxやわらかい 動詞:il s'est endormi複合過去 【15】 訳:このようにして、仔馬から羊に、羊から仔じかに、にんじんが灰色の仔うさぎのところへも どってきました。ああっ!すてきな、すてきな友人たち! 単語:ainsiこのようにして、revint→revenir 動詞:il revint単純過去 【奥書】 『La chevre et les biquets』参照
※以上で終了です。
2003/8/12
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