みんなの広場

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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「11 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 11月は日中は暖かいのですが、夜は日によって温度が下がり、暖房の欲しい日が増えてきました。夜の明けるのが遅くなり、夜は暮れるのが早くなりました。
 桜や、柿の葉がほぼ総て落ちました。シクラメンとハイビスカスは室内で咲いています。
1. 今月の追加内など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  今月は日本経済新聞夕刊の「プロムナード」欄に載った、大竹 昭子さんの「数珠つなぎの人間関係」を載せました。
2. 11月のトピックス
 11月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 陶芸展示会
  2・3日の2日間、陶芸の展示会が池上会館で開かれました。
 2.2 スケッチ会
  12日、キリンビールの横浜工場で油絵のスケッチを行いました。右の写真は、その折の1枚です。
 2.3 歌声喫茶
  V Ageの新書を読む会の仲間6名で、27日新宿の歌声喫茶に行きました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 今月の追加内など
 1.1 「今月の追加内容」
  「8 ウオーキング・旅行」「9 飛鳥」に追加した「5. 明日香3」は、今年(2014)の9月30日〜10月1日に訪ねた明日香周辺の旅行内容で、岡寺と談山(だんざん)神社のご紹介です。
  「11 興味あるリンク」に追加した「2 便利なホームページ」に『2.12 歌声喫茶「ともしび」新宿店』は、このページの2.3項との関連です。

 1.2 新聞の記事から
  「数珠つなぎの人間関係」  
 大竹 昭子
  ブランカさんは私か知っている唯一のセルビア人である、と書くと前回の話を思い出して、ははん、あのつながりだな、と気づかれる読者もいるだろう。若い友人A君が、パソコンゲームで知りあった仲間をセルビアに訪問して大層なもてなしを受けた返礼に、彼らを日本に招いたことを前回書いたが、そのとき彼らをゲストにして行われたセルビアのイベントで、私はブランカさんに出会ったのである。わずかな英語しか話せない青年たちの仲立ちをしたり、セルビア語講座をしたり、ブランカさんはそのとき、シャイな彼らの気持ちをときほぐし、持ち前のユーモアと華やかさで場を盛り上げてくれたのだった。
 日本の男性と結婚し、東京で家庭をもって暮らしているが、セルビアでは作家として活動していたという。ロシアに住んでいたこともあり、ロシア語が堪能で、のみならず、日本語で小説も書くという才媛である。私は会ったとたんに彼女の陽性で真摯なエネルギーに魅せられ、東日本大震災後にはじめた「ことばのポトラック」のステージでは、彼女に自作を朗読してもらった。
 ブランカさんの書くものには、言葉のリズムやユーモア、論理の展開やウイットの利かせ方に、独特の味わいがある。同じ日本語を使ってこんなにも印象の異なる文章ができ上がるのかと、読むたびに目の醒める思いがする。生き生きした文体に秘められている鋭さが、スパイスのように刺激的なのだ。日なたでまったりと和みあい、睦みあって満足するような言語空間からは生まれてこないシャープな物の見方が、言葉の背後に仕掛けられているのを感じる。
 こういう感じの文章をどこかで読んだような気がするな、と考えていたら、米原万里さんの書くものが思い浮かんだ。ロシア語の通訳をしながら、エッセイや小説でも健筆をふるった米原さんの文章は、シニカルで批評性があり、しかも人間への暖かなまなざしにあふれている。
 もしかしたら、ふたりの言語的センスはロシア語の文化が影響しているのではないかと思い、ブランカさんに尋ねたところ、彼女はこう答えたものだ。米原さんの文章を読むと、おかえりなさい! と言われたようにうれしいですと。ロシア語で培ったものが日本語にブレンドされて、ふたりに共通するあのメリハリの効いた日本語表現が出来上がったのを知ったのである。
 そうやってブランカさんとのやりとりがつづいたある日、仕事場のポストに海外からの見慣れない郵便物を見つけた。横長の冊子で、表紙には日本髪の女性が写っている昔の写真があしらわれている。なかは読めない文字で書かれていて、どんな内容なのかとんと見当がつかない。なぜこんなものが私のところに? と首をひねっていると、ブランカさんからメールが来た。
 以前、彼女が日本の短編小説をセルビア語に訳してアンソロジーを編むのでアドバイスが欲しいというので、思いつくまま短編作品を挙げ、私のものも読みたいというので拙著を渡したことがあった。そのなかの一篇が彼女の手で訳され、そこに載っていたのである。
 自作がヨーロッパで訳される最初がセルビアになるとは思いもしなかった。数珠つなぎに発展した関係の不思議さに、一瞬、頭がクラッとなつた。(作家)
(出典 日本経済新聞 2014.11.19 夕刊)

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2. 11月のトピックス
   11月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 陶芸展示会
  池上会館は大田区の施設で本門寺の東南の角にあります。仲間と通っている陶芸教室「夢楽天(むらくてん)」は、年に1回、会館の展示室で陶芸作品の展示会を行っています。今年は絵付けをした皿を中心に作品を展示しました。仲間は10名で、ほかに先生の高橋さん1家や多くの生徒さんが出品されます。また写真や絵の展示もあり、搬入、搬出に忙しい反面、沢山の作品を見て作陶の参考になります。
 2.2 スケッチ会
  油絵の仲間、サークルトライでは春秋の2回風景のスケッチを行っています。今回は生麦にあるキリンビールの横浜工場に行きました。公園のように広い庭があり、池やレストランもあります。写真にあるような工場とレストランの間をつなぐ橋と、紅葉する木立ちを中心に絵をましめました。スケッチは水彩ですが、いまこの絵をもとに、油絵の風景画をまとめているところです。
 2.3 歌声喫茶
  V Ageの「新書を読む会」では、月に1回新書の購読会を開いています。今月は新宿にある歌声喫茶「ともしび」に行ってみました。4〜50人の客が、司会者の進行でリクエスト曲を合唱します。ピアノ伴奏もあり、曲は2册の歌唱曲集にまとめたものが各人に渡され、この本の中から歌いたい唄をリクエストします。若い頃通った歌声喫茶が今も健在であることに驚かされ、なつかしい思いをした2時間でした。

3 来月の予定
 3.1  趣味
  「9 趣味」の「3. 美術」「2. 絵画作品集」に今春のグループ展に出品した油絵の、最後の1枚を載せる予定です。
 3.2 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 11/30/2014]