"KAMATA COLLECTION etc."

鎌田 勇氏の作品を中心にしたCD



PRCD-5286〜9(4枚組) \8,000 EQUANT

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  目 次

1 CDの内容
2 作曲者の横顔

1 CDの内容

DISC-1 鎌田 勇作品集
@ヴイオラと弦楽合奏のための協奏曲「真夏の美」(鎌田 勇作曲) (20:19)

 組曲「学習院」(鎌田 勇作曲)
A第一曲 友愛(5:48)
B第二曲 校庭の桜の下で(3:47)
C第三曲 初等科にて(1:53)
D寮四曲 少年寮の月に(3:41)
E第五曲 足音(3:44)

F交響曲第二番「美と調和」(鎌田 勇作曲) (23:01)
TOTAL TIME  62:35
演奏
尾高忠明指揮/東京フィルハ-モニー交響楽団 ヴィオラ独奏:兎束俊之(@)
録音
1990年4月2日 オーチヤードホールにて収録


DISC-2 鎌田 勇作品集
 交響曲第一番ホ短調「み空の華」(鎌田 勇作曲)
@第一楽章 Allegro con passionate(9:48)
A第二楽章 Andante piu tosto allegletto cantabile (6:08)
B第四楽章 Allegro assai vivace con blio(6:38)
Cピアノ三重奏曲変ロ短調「久遠の愛」(鎌田 勇作曲) (16:18)
D弦楽四重奏曲「四匹の赤とんぽ」主題とセツの変奏曲(鎌田 勇作曲) (10:08)
E三台のチェロとピアノのための四重奏曲「春の海」 (鎌田 勇作曲) (7:06)
F三台のチェロとピアノのための四重奏曲「三人のゴーシュの詩」 (鎌田 勇作曲) (7:45)
TOTAL TIME  64:18

演奏
@〜BMathias Kuntsch指揮/シュツットガルト放送交響楽団
Cヴァイオリン:島根めぐみ/チェロ:神田正晴/ピアノ:篠崎みどり
Dファーストヴァイオリン:横山奈加子/セコンドヴァイオリン:岩崎裕子/ヴィオラ:菊池愛/チェロ:平野秀清
EFチェロ:平野秀清、平野千種、平野玲音/ピアノ:岡本卓子
録音
@〜B1988年5月11、 12日 西ドイツ、シュツットガルト放送局にて収録
C1988年7月21日 Victorスタジオにて収録
D〜F1994年4月6日 Avaco Creativeにて収録

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DISC-3 鎌田 勇作品他
@ピアノ三重奏曲変ロ短調「久遠の愛」(鎌田 勇作曲) (14:44)
 ピアノ三重奏曲第一番二短調作品32 (A.Arensky作曲)
A第一楽章 Allegro moderato (13:14)
B第二楽章 Scherzo. Allegro molto (6:31)
C第三楽章 Elegia. Adagio(6:48)
D第四楽章 Finale. Allegro non troppo(6:43)
TOTAL TIME 48:19

演奏
アーテムス
 ヴァイオリン: Mieczysfaw Szlezer
 チェロ:Marcin Bielawski
 ピアノ:Danute Mroczek-Szlezer
録音
1998年2月22日 ポーランド、Manggha Centreにて収録


DISC-4 鎌田 勇作品他
@ヴァイオリン協奏曲 第二番(鎌田 勇作曲) (21:05)
 交響曲 第五番 ホ短調 作品64 (P.I.Tchaikovsky作曲)
A第一楽章 Andante〜Alleglo con anima (14:03)
B第二楽章 Andante cantabile con alcuna licenza〜modelato con anima (12:22)
C第三楽章 Valse, Alleglo modelato (5:28)
D第四楽章 Finale, Andante maestoso〜Allegro vivace (10:50)
TOTAL TIME  64:05
演奏
ウラディーミル・コジュハ-リ指揮/シェフチェンコ記念ウクライナ国立キエフ・オペラ・バレエ管弦楽団
ヴァイオリン独奏:天満敦子(@)
録音
1998年6月16日 東京オペラシティコンサートホールにて収録
PRCD-5286〜9(4枚組) \8,000 EQUANT

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2 作曲者の横顔
財界人として、第一線で活躍する一方で、数々の名曲を世に送り出すという、ユニークな人物として知られている。
5歳にしてピアノを習い始め、その後笈田光吉門下で絶対音感教育を受ける。13歳よりヴァイオリンを始める。
その後、指揮・作曲等を故尾高尚忠氏に、又ピアノを故永井進氏に師事。音楽家への道を歩み始めたが、ピアノもヴァイオリンも、作曲も指揮もと、欲か深く、どの専門家になるか悩んだ末、それならば生活の手段は他に求め、かたわら、幅広く音楽活動を続けようと決心、サラリーマンになる。しかし「生活の手段」として入った会社でも成功をおさめ、又、「かたわら」の音楽活動でも、特に作曲分野では、交響曲第一番、第二番、ヴイオラ協奏曲、ピアノ三重奏曲等、海外でも多く演奏され高い評価を受けている。
このように、二つの分野で成功した数少ない例として、実業家であり今世紀最大の作曲家の一人である米国のアイビス氏と並んで、テレビ番組「オーケストラがやってきた」でも「東西の日曜作曲家」として、紹介されている。
彼の作曲活動は、前期、中期、後期に大別される。学生時代の所謂前期には、交響曲第一番、ヴァイオリン協奏曲第一番、組曲「学習院」等がある。この時代は、彼が敬愛し手本としていたシューベルトの影響が随所にみにられ、ロマンチックな名曲が多い。
前期最後の作曲であるピアノ三重奏曲は、次の中期の最初の作品である、交警曲第二番の曲想の基となっており、この辺から彼独自の音楽の完成へと進むのである。その後に作曲された、ヴィオラ協奏曲「真夏の美」は、彼の代表作の一つでもあり、1993年のベルリン音楽祭でも演奏される等、世界各地で頻繁に取り上げられている。
彼は、「音楽とは、メロデイ、ハ-モニー、テンポの三つの基礎が大切であり、その一つでも欠けるものは、『音楽』でなく、単に『音』である」をかたくなに守っており、近来の前衛的なものに批判的ぞある。彼はこうも言っている。「前衛的なるものを作曲する方が楽しいし、易しい。しかし音楽とは作る人のみならず、演奏する人、聴く人全部が楽しいのが一番いいと思う」。
従って、彼の曲は後期に入ってもその精神が貫かれている。最近完成されたヴァイオリン協奏曲第二番なども、美しいメロディが中心に展開されており、オーケストラの楽器すべてに精通している彼の緻密で多彩なオーケストレーションは、独特の美しさをもち、聴く人に深い感銘を与えると同時に弾く人をも楽しませている。

                                                   福田一雄 記(指揮者)

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学歴 学習院高等科卒
    慶応義塾大学文学部卒

職歴 沖ユニシス椛纒\取締役社長
    日本ユニシス且謦役
    日本ベリフォーン椛纒\取締役会長兼社長
    EQUANT社 日本代表(現)
    EQUANTインテグレーションサービス且謦役会長(現)

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[Last updated 3/31/2000]