みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 5月は平均雨量が例年の倍だったそうです。また梅雨になる前に、台風が来たのと、暑さ寒さが交互にやってきて、身体が馴染むのに大変です。
1.「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  林 望(はやしのぞむ)さんの、子供は遊びからリズム感を学んぶと主張する「花いちもんめ」をご紹介します。
2. 5月のトピックス
 5月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 和光市訪問
  私の母と兄弟4名が戦争末期から数年を過ごした和光市を、姉二人と訪問しました。
 2.2 国際バラとガーデニングショウ
  15日に家内と、第10回のショーに行きました。右の写真は会場で撮った一枚です。
 2.3 モディリアーニ展
  乃木坂の国立新美術館で開催されている展覧会に行きました。
 2.4 川端龍子と修善寺展
  馬込の龍子記念館で開かれている展覧会に行き、龍子公園にあるアトリエも拝見してきました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 「今月の追加内容」
 「8 ウオーキング・旅行」の「1 馬込案内」に「4 尾崎士郎記念館」を追加し「山王草堂記念館」以上の項目番号を1ずつ増やすとともに、案内図と地図を改訂しました。大田区は平成20年5月1日に尾崎士郎記念館をオープンしました。そこで、この記念館を追加するとともに古くなった案内図を一新し、地図も見やすいものに変えました。
 「8 ウオーキング・旅行」に「36 奈良南部旅行」を追加しました。これは先月(2008.4)訪れた室生寺などの旅行のご案内です。
 「9 趣味」「3. 美術」「2. 絵画作品集」に「24 パンとパン籠」を追加しました。これは先月(2008.4)油絵仲間と開催したグループ展に出品した絵のご紹介です。
 「11興味あるリンク」には、「10.2 絵画」に「10.2.15 モジリアーニ展」を、「11 趣味2−旅行」に「11.61 和光市民家園」を追加しました。いずれも、このページの「2. 5月のトピックス」に関係する項目で、「10.2.15 モジリアーニ展」は「2.3 モディリアーニ展」に、「11.61 和光市民家園」は「2.1 和光市訪問」に関連したホームページです。

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 1.2 新聞の記事から 「花いちもんめ」 林 望
 昔は、一日がずいぶんと長かったという気がする。
 放課後、何をしていてもいい時間がたっぷりとあったからだ。
 私などは、学校から急いで駆け戻ってくると、たいていランドセルだけを玄関にほっぽり出して、そのまままた雲を霞(かすみ)と遊びに出撃していった。母などは、よく、それを諷(ふう)して「ランドセルだけが帰ってきた」などと言った。
 この放課後の長い長い午後を、私たちは、母親が「ご飯よー」と呼びにくるまで、毎日何かの遊びをして暮らしたものだった。
 「花いちもんめ」も、そういう放課後の遊びの一つだった。
 男女別々の遊びが割合に多かった時代に、これは男も女もいっしょに手を繋いで遊べるというところが、まあ正直言って、嬉しかったのだ。
 二組に分かれて対面し、声を合わせて歌いながら、前進したり後退したりする。
 思い出してみると、「ふるさとまとめて花いちもんめ」だの「となりのオバサンちょっと来ておくれ」だの、文言にはいろいろなヴァリエーションがあった。
 そして、行ったり来たりしながら、やがて「あの子が欲しい」 「あの子じゃわからん」 「この子が欲しい」「この子じゃわからん」というやりとりのあと、「相談しよう」 「そうしよう」と言い交わして、双方円陣を作り、誰を取るかを相談する。それが決まったら、「勝って嬉(うれ)しい花いちもんめ」 「負けて悔しい花いちもんめ」などと歌い交してから、代表がじゃんけんをして、勝負を決め、勝った方が要求どおりの子を引き抜いてくる、とまあそういう単純な遊びだった。
 こういうものの常として、文言は所により色々だろうし、その本義来歴も曖昧模糊(あいまいもこ)としているのだが、いまはそれについては言い及ばない。
 ただ、私がこうした歌をともなった遊びについていつも思うことは、この「花いちもんめ」にしろ、「かごめかごめ」 「あんたがたどこさ」にしろ、そういう伝承的な歌(または唱えごと)を、声をあわせて歌うことには、大きな教育的意義があっただろうということである。
 勝って嬉しい花いちもんめ
 負けて悔しい花いちもんめ

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 そういう文句を繰り返し繰り返し唱和するうちに、私たちの心のなかに、「七七」とか「七五」とか、そういう日本語の伝統的なリズムが自然に刷り込まれて行っただろうと思われるからだ。
 よく考えてみると、これらはたいてい八拍子になっていて、案外と、能楽の囃子(はやし)とか、長唄や箏曲の歌の拍子などと共通している。つまり、それが我ら日本民族の、太古からのリズム感であったのだから、ばかにできないのである。
 それが今では、子どもの集団というものが町からも里からも消え、これらの遊びも、「伝承あそび」などと巌(いか)めしい名を付けて、事新しく大人が子どもに教授するものになってしまった。もはや、子らが自発的にこういう遊びをする機会もなく、子ども同士で長から幼へ伝えていくという機微も失われたのである。
 それは、ただ遊びの変質ということだけではなくて、日本民族のリズム感の喪失ということを意味するとさえ私は思う。和歌・俳句などの日本的韻文学のためにも、それはいかにも悲しむべきことである。 (作家)
(出典 日本経済新聞 2008.5.27 夕刊 「プロムナード」)

2. 5月のトピックス
 5月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 和光市訪問
  池袋で東武東上線(池袋−朝霞−志木−川越−寄居)に乗ると、特急では次、普通以外の急行(急行、通勤急行、準急)だと一つ目成増の次が和光市です。昭和20年3月10日の東京大空襲で焼け出されたわが家では、しばらく焼け残った店(鈴木時計店 上野公園前の近くにあった)で過ごした後、遠縁をたよって新倉に疎開しました。新倉村は大和町、和光市と名前を変えたようで、今でも外環道には新倉PA(パーキングエリア)があります。私だけは8月15日の終戦の直後、通学のため上野に戻りましたが、母と3人の姉妹はしばらく残りました。いずれにしろ約60年ぶりの訪問になります。
 駅から北東の方、すなわち荒川に向かって15分位歩いたところ、と記憶していました。しかし高速道路の開通によって、すっかり道が変わっていました。細い道を辿っていると、帰りに寄ってみようと思っていた民家園の前に出ました。そこからパス道路に戻りしばらく歩くと目的の場所に出ました。峯薬師と新倉小学校が目印です。住んでいた家の隣ともいえる峯薬師は、とても立派になって残っていました。道を挟んだ反対側には、妹が通っていた新倉小学校があります。
 帰りは民家園に寄りました。近くにあった江戸時代の農家を移築したものです。帰路は東京メトロの和光市駅から有楽町線で有楽町に出て、日比谷駅で都営地下鉄三田線に乗り換えて帰りました。

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 2.2 国際バラとガーデニングショウ
  所沢の西武球場で、第10回のショウが開催されており、行ってみました。池袋から西武線の西所沢で乗換え、西武狭山線で西武球場前駅に出ます。駅を降りると目の前に西武球場があり、フィールド全面を使ってショウをやっていました。デビッド・オースチンのイングリッシュローズアベニュー、シンガポールガーデン「五感で楽しむクラシックローズガーデン」などがあり、大輪の色とりどりのバラを楽しむことができました。バラは病気にかかりやすいなど栽培が難しいと聞いていますが、そろそろ育ててみようかと思っています。
 2.3 モディリアーニ展
  モディリアーニの描く婦人像は長い首と、ナッツのような目に特徴があります。今回の展覧会は、集めた絵と展示方法に特色があったと感じています。展覧会の英語名は「モディリアーニとプリミティヴィズム」となっており、作者がどのようにして特徴のある絵を描くようになったか、ということがわかるようになっています。作者は簡潔で素朴な造形感覚にあふれているアフリカや東南アジアの芸術に関心を持っており、彫刻も手掛けていたことが知られています。初期の作品「カリアテッド」は、その傾向を示す大事な作品です。
 2.4 川端龍子と修善寺展
  川端龍子さんは、修善寺を第2の故郷としていたようです。昭和19年には別荘「青々居(せいせいきょ)」を構え、当時玄関に造られていた竹垣は、龍子の代表作「龍子垣(昭和19年)」の画題になっているそうです。龍子が生涯暮らした旧宅とアトリエがある「御形荘(おぎょうそう 龍子記念公園 龍子記念館の前の公園)」の庭には、修善寺から運んだ草花や庭石が今でも残り、龍子が晩年修善寺から贈られた二本の修善寺寒桜は、現在も早春に美しく咲き乱れます。龍子は修善寺の風景などを度々作品に描き、温泉旅館の扁額を手がけるなど地域の人々とも交流がありました。

3. 来月の予定
 来月は次のような項目を予定しています。
 3.1 本の紹介
  木下木太郎の「百花譜百選」をご紹介したいと思っています。
 3.2 趣味
  4月に油絵展に出品した他の作品をご覧に入れるつもりです。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 6/30/2008]