みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 3月末には、桜が満開になり、強い春の日差しが感じられるようになりました。ただ三寒四温の文字の通り、暖かい日が続いた後に、冬ほどではないのですが、寒い日がやってきます。桜が長持ちすることを祈っています。
1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  NHKのTV番組「新日曜美術館(NHK教育TV毎週朝9〜10時放送)」で「アウトサイダーアートの世界(絶対唯一の表現者たち 2008年3月2日放送分)」というタイトルで初めて接した「アール・ブリュット」の記事が、数日後の新聞に載ったものをご紹介します。
2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 長崎ぶらぶら節
  東京芸術劇場での文学座の公演を家内と観に行きました。
 2.2 白馬五竜スキー
  17〜19日にBSAのスキーで、友人のK君と白馬五竜に行きました。
 2.3 名所図絵の世界展
  地元の大田区立郷土博物館で開催中の企画展を見に行きました。
 2.4 伊東旅行
  3月27・28日に、兄弟6名で伊東温泉旅行をしました。右の写真は、宿近くに流れる松川沿いの遊歩道で見かけた桜です。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 「今月の追加内容」
  「6 私の愛読書」の「9 南木佳士氏 阿弥陀堂だよりほか」に「9. 医学生」を追加しました。南木さんの本は何冊か採り上げてきましたが、医者になる苦労や医者の人となりを知るのに役立つと思います。
  「9 趣味」「5. 演劇」に「36 仮名手本忠臣蔵」を追加しました。先月(2008年2月)見た歌舞伎座公演のご紹介です。
  「11 興味あるリンク」には、「11 趣味2−旅行」に「11.59 伊東市・伊東観光協会」を、また「16 人」に「16.4 木下杢太郎」を追加しました。いずれもこのページの「2. 3月のトピックス」の「2.4 伊東旅行」に関連した情報です。

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 1.2 新聞の記事から 「創作の本能 国境越えて」 障害者の芸術作品、世界の名品とともに展覧会  北岡 賢剛
 スイス・ローザンヌにあるアール・ブリュット(生の芸術)・コレクションは、障害者や受刑者ら正規の美術教育を受けていない人々の作品を収集・展示する美術館として世界的に名高い。その第一級の名品と、日本にある同様の作品を一緒に紹介したい。無謀な構想から二年余り。今年、国内三カ所を巡る展覧会が実現した。
 福祉の現揚一筋で、美術に無縁だった私が、なぜこんな企画に携わったか。16年に及んだ福祉施設の体験から話そう。
                                           □ □ □
あふれるエネルギー
大学卒業後の1986年、私は滋賀県の「信楽青年寮」に入った。寮には粘土で陶芸品を作るチームがあり、コップや茶碗(わん)といった実用品の製作を、もっぱら知的障害者に指導していた。
 ところが、できあがってくるのは穴のあいたコップや、装飾過剰で口をつけられない茶碗ばかり。あるいは、何の用途もない怪獣風の造形物。障害者たちはそれを来る日も来る日も、何かに突き動かされるように、大量に作り続ける。
 全部焼くわけにもいかず、我々は「作品」のほとんどを土練(どれん)機に放り込み、粘土に戻した。飽くことを知らない創作欲に、閉口することもあった。だが、へとへとになって土練機を回すある日、一体このエネルギーは何なんだと、私は考えるようになった。
 友人で絵本作家・美術家の田島征三氏に作品を見せたら「面白いね」と心底、感心している。コップは穴のあいたまま、茶碗は装飾過剰なまま発表したらと提案されて、銀座の画廊に置いてみた。すると予想外の高い評価を受け驚いた。彼らの力を確信したのは、そのときだったように思う。
 福祉の学校や現場では、障害は直すものだと教える。しかし創作という視点に立てば、障害とはガソリンタンクのようなものだ。創造する力に爆発的なエネルギーを供給する源なのだと思う。
                                           □ □ □
展示施設立ち上げ
 とはいえ日本での理解はまだまだ浅い。福祉施設では、芸術性を見いだされないまま絵画や彫刻がゴミとして捨てられている。まずは認識を変えたい。そんな思いから2004年、障害者のための展示施設「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」(近江八幡市)の開設を主導した。
 誘われて県の社会福祉事業団に転職し、最初に手がけた事業。年に三、四回開く企画展では、森村泰昌氏や堀尾貞治氏ら第一線のアーティストと障害者の作品を一緒に並べ、両者がいかに近い存在かを伝えている。
我々が支援するのは、厳密には「障害者」ではない。表現への抑えがたい本能に駆られた人すべてだ。だから一般の障害者の作品とは区別して日本版「アール・ブリュット(生[き]の芸術)」を自称している。
 一方、公立美術館に持ち込んだ展覧会の企画は、予定が埋まっている、専門家がいないといった理由で断られ続けた。このままではらちがあかない。アール・ブリュット・コレクションに手紙を書いたのは、突破口を開きたい一心だった。

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                                           □ □ □
 持参の作品に好反応
 リュシエンヌ・ペリー館長の約束を取り、06年1月に会いに行った。最初、館長の対応は冷ややかだったが、持参した陶芸作品を見せると、態度ががらりと変わった。
 食い入るように見つめ「素晴らしい」と言う。次いで「あなたはこれを売りに来たのか」。私を金目当てのブローカーと勘違いしたらしい。違う違う、日本で展覧会を開きたいと語ると、後はとんとん拍子だった。
 同年の11月には館長自ら来日し、私たちが発掘した日本中のアウトサイダーアーティストのもとを訪ね歩いた。手つかずの宝の山を発見したように、館長は興奮していた。コレクションと日本の作品を一緒に展示することには最後まで抵抗を示したが、私は譲らなかった。作品の質に自信があったし、評価の定まった作品と並べてこそ意味があると考えたからだ。
 ローザンヌで私は言った。「日本には腹を切る侍の文化がある。不本意な展覧会をするくらいなら私は腹を切って死にます」。すると館長は笑って「ここはスイスですから、スイス式にいきましょう」と折れた。
 こうして開催にこぎつけた「アール・ブリュット/交差する魂」展は先月、北海道立旭川美術館で最初の会期を終え、現在は本拠地NO-MAに巡回中。5月には東京へ行く。同時にアール・ブリュット・コレクションでも、日本人作家十人が参加する「ジャボン」展を9月下旬まで開いている。
 終了後、同コレクションは90点近い日本の作品を収蔵する。だが、本来は自国で優れた作品を収集するべきだ。そのための運動に声を上げていきたい。 (きたおか・けんごう=滋賀県社会福祉事業団理事長)
[出典 日本経済新聞 2008.3.6]

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2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 長崎ぶらぶら節
  文学座の公演に久しぶりに高橋広司君(友人の息子)が出たので、家内と観に行きました。池袋にある東京芸術劇場の中ホールです。なかにし礼さんの原作・脚色で、当日見に来ておられました。主演は渡辺徹と平淑恵のお二人で演出は鵜山仁さんです。高橋広司君は判人(はんにん)、飴売り、村人等の役でした。長崎丸山の芸者愛八を演じた平淑恵の力演でした。なかにし礼さんの作品としては「赤い月」を読みましたが、芝居を見て一度原作を読んでみたくなりました。
 2.2 白馬五竜スキー
  BSAスキーには、シーズンの始めと終わりに行くことにしています。八方尾根には毎年行くのですが、白馬五竜は今回が初めてです。天気はまずまずだったのですが、気温がかなり高いので雪は湿気をおび、グチャグチャで快適ではありません。それでも五竜岳が間近に見え、いつも滑っている八方尾根を横から見ることになり、雪山の眺めを堪能しました。また8人乗りのゴンドラと長いリフトを乗り継いで、長い傾斜を滑ることができました。また今シーズンのカリキュラムを身につけることができたと思っています。シーズン初めに腰を痛めたK君とも同室で、ゆっくりと話ができました。
 2.3 名所図絵の世界展
  我が家の近くに大田区立郷土博物館があります。ここでは常設展示とともに、いろいろな企画展をやっています。今回は「名所図絵の世界−江戸時代のガイドブックを絵解きする」と題して、町田佐十郎(まちださじゅうろう)の旅ということで、江戸時代に大田区に住んでいた男がガイド役となって案内してくれます。彼は文政6(1823)年1月7日に大森を発ち、伊勢参りの後、四国の金比羅様へお参りに行きました。そして、この旅の記録を道中日記に書き残しています。名所図絵は地誌(ある地方の地理について記した書物)の一種で、今の観光ガイドブックに近いものです。
 2.4 伊東旅行
  3月27・28日に兄弟で伊東温泉に旅行しました。ありがたいことに兄弟5人が元気なので毎年1回、1泊2日位の旅行しています。今年は姉二人、兄夫婦と我々の6名です。
 第1日はJR川崎駅で待ち合わせ、アクティー(快速電車)に乗り熱海で伊豆急に乗り換えました。泊まったのは東急ハーベスト伊東です。駅近くのアーケードを抜け、松川沿いの遊歩道を遡ったところです。河畔の桜はほぼ満開でした。ホテルでくつろいでから、松川を下り河口にある三浦按針(ウイリアム・アダムス)の碑を見たりしました。夕食後、夜桜を見に遊歩道に出てみましたが、桜がライトアップされてきれいでした。
 第2日は朝一番でプールに入りました。大浴場は10階にあり海が見渡せました。兄夫婦とは別れ、駅の近くにある木下杢太郎記念館に寄りました。医学者で絵や文章をよくします。帰りは真鶴で途中下車し、真鶴半島に寄りました。まず「うに清(せい)」で魚料理の昼食をとり、バスでケープ真鶴へ行き、三石を見てから中川一政美術館に徒歩で移動しました。帰りは川崎のオアゾ1階で食事しました。1階には入ったことが無く、食堂と食材売場などが広いので驚きました。電車に乗ってから降ってきた雨も、バスを降りたら止んでしました。
 ヨットでは何回か伊東に泊まっていたのですが、いつもハーバーと旅館を往復するだけで、街の観光は今回が初めてでした。

3. 来月の予定
 来月は次のような項目を予定しています。
 3.1 ウオーキング・旅行
  大田区の散歩道として「田園調布」をご紹介したいと思っています。
 3.2 趣味
  3月に見た文学座公演「長崎ぶらぶら節」を採り上げるつもりです。
 3.3 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。
 

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[Last Updated 4/30/2008]