みんなの広場
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アクセスされた方々との交流の場です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。

目 次 
 今年は6月も後半にはいると、梅雨だというのに、急に暑くなってきました。フェーン現象のようですが東京で36.2度には驚きました。ヨーロッパではもっと暑いようです。
 今月は、たまたま展覧会を二つと、芝居を二回見ました。
1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  最近読んだ記事の中で、ご参考になると思われるものをご紹介します。
2. 6月のトピックス
 6月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 茶陶の源流展
  6月4日、日比谷の出光美術館で開催中の、茶陶の源流展「和のうつわ誕生」を見に行きました。
 2.2 冬物語
  6月9日に新宿の紀伊国屋サザンシアターで行われた「冬物語」を、家内と見に行きました。
 2.3 アルトゥロ・ウイの興隆
  初台の新国立劇場の中ホールで行われたベルリーナ・アンサンブルの「アルトゥロ・ウイの興隆」を見に行きました。
 2.4 筒井 修作陶展(右の写真は会場で求めたなすのお皿です)
  我が家の近くにある「イケダアンドロカー」で行われた作陶展を見に行きました。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  「22 荷風のリヨン」の追加分は、新聞記事の紹介とフランス旅行での体験です。
  「23 南仏プロヴアンスの12か月」は、単行本のご紹介です。
  「20 リヨンから南フランス」は、先月出掛けたフランス旅行のご紹介です。
  「17 かぼちゃ」は先月のグループ展に出品した油絵のうち、三枚目のご紹介です。

 1.2 新聞の記事から 「心の風景」 吉田 司
 あなたもきっと見たことがあるだろう。秋になると、毎年テレビや新聞が、大鍋で煮る「芋煮会」の風景を映し出す河原だ。
 山形市を流れる馬見ケ崎川の河原。私の生家の裏手にあたる。そこは、私にとっては、子供時代に泣きながらさまよった場所なのである。
 親が身体障害者だとイジメられた。「なんでぼくだけがイジメられるんだ」と泣きながら歩き、そして泣き疲れて寝てしまった場所、それがあの河原なのだった。
 そこで、独りでいつも考えていた。いまのボクのこの心の哀(かな)しみをわかってほしい。ボクとは、「姿かたち」じゃないし、「言葉」でもない。「心」だ。心を覗(のぞ)き込まないと、ボクという人間はわからない。
 この河原の、子供心の風景が私のノンフィクションの原点だ。
 いまの日本のノンィクション文学は、書き手が「恣意的(しいてき)に想像力を行使すること」を禁止している。時代遅れの「事実信仰」と言わざるを得ない。学校に行って子供や先生を殺しちゃう不条理犯罪が増え、理由がわからないから「心の闇」なんて表現でごまかしているが、〈こころ〉というのは、もともと相手を思いやる想像力を通してしか、見えてこないものだ。想像力を封じられて、どうして現代日本人のうつろで複雑な色模様を持つ〈こころの風景〉に侵入することができようか。
(ノンフィクション・ライター)
(出典 朝日新聞 2005.6.29 夕刊)

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2. 6月のトピックス
 6月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 茶陶の源流展
  日比谷の出光美術館では、陶器や日本画を展示します。今月は「茶陶の源流」として、「和のうつわ誕生」を展示しました。
「日本は豊かなるやきものの国です。そのなかでも特に、日本固有の美的感性が流れ込んだやきものとして茶の湯のうつわがあります。本展では、それらがもつ温かく柔らかな土の味わい、釉の織りなす幻想的な景色、はつらつとした絵文様など、多彩で魅力的な造形が生み出された背景を追っていきます。古代の猿投窯(さなげよう)にはじまり、中世の渥美窯や常滑窯、桃山時代の信楽窯や備前窯にいたる焼き締め陶器の系譜、志野・織部・唐津など桃山時代の陶器、そして楽家代々の茶碗や光悦・仁清・乾山らの華麗な江戸時代の京焼まで、時代の名品を一堂に展観します。」
 以上は出光美術館のリーフリットに載っていた美術展の説明です。わかりにくいと思われる幾つかの用語を解説します。
猿投窯(さなげよう) 愛知県瀬戸市と豊田市、藤岡町周辺で焼かれた焼締陶。5、6世紀頃から須恵器がつくられ、9世紀前半には、日本で最初の灰釉陶がつくられ始めた。
焼締(やきしめ) 素地を成形した後に、無釉のまま窯で焼成すること。もしくは常滑や備前など、焼き締まったやきもののこと。
楽焼 手捏ねで成型し、800度から1000度の低火度で焼いた軟質陶器。または初代長次郎に始まる京都の楽家代々の作(本窯)とその系譜を引く一族や弟子の作(脇窯)の総称。鉄釉を掛けて高火度焼成の途中に引き出す黒楽と、低火度の焼成で胎から発色する赤楽の二つがある。
(以上三項 季刊「陶次郎」 30号より)
 しかしすべての作品が私が考えていたよりずっと地味で、茶陶に対する私の常識を一変させるものでした。
 2.2 冬物語
  「冬物語」はシェイクスピアの作で、平 幹二朗が演出と主役を務めました。ほかには前田美波里が妃役で出演しました。元々は高橋広司君が出演するために見に行ったのですが、今回は全国ツアーのようです。家内も私もどちらかというとこのようなクラシカルな演劇が好きです。
 2.3 アルトゥロ・ウイの興隆
  ベルリーナ・アンサンブルの「アルトゥロ・ウイの興隆」を見に行きました。ブレヒトの作品をハイナー・ミュラーが演出し、マルティン・ヴトケが主役のウイを演じています。原作はヒトラーとナチスがあらゆる手段を使い独裁者としての地位を確立していく過程を、シカゴのギャングの世界に置き換えて描いたものです。私が44年前フランスに留学していた頃、パリで見たものとかなり違い、この時の脚色・演出の方が良かったような気がします。
 2.4 筒井 修作陶展
  我が家の近くに「イケダアンドロカー」という個人の家を展示会に使っている場所があり、今月は笠間の作家、筒井 修さんの陶芸展を開催しました。分割・銀化・炭化という副題のとおり、大きな作品を中心に向かって分割した作品と、窯で焼くときの煤を利用した銀化した(釉薬が塗っていないところは黒く[炭化]、塗ってあるところは銀色[銀化]になる)作品が出品されていました。上の写真ではちょっとわかりにくいのですが、左が銀化、向かって右のへたの部分が炭化です。家の近くで陶芸展が見られるのは、ありがたいことです。

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3. 来月の予定
 来月は次のような項目を予定しています。
 3.1 ウオーキング・旅行
  今月の、フランス旅行「リヨンから南フランスへ」の四日目以降を続けるつもりです。
 3.2 絵画作品集
  4月のグループ展出品作の四点目を載せたいと思います。
 3.3 演劇
  今月見た「冬物語」「アルトゥロ・ウイの興隆」の二作品の、いずれかを載せたいと思います。
 3.4 興味あるリンク
  毎月、少しずつ追加して行く予定です。

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[Last Updated 7/31/2005]