みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月は次の三項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「12 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。

目 次 
 今年の春は、寒い日が多く、桜の開花も遅れ勝ちです。我が家の近くの桜並木も、やっと蕾がほころび始めました。東京は3月31日になってやっと開花宣言がありました。今年は久しぶりに桜が咲いている桜祭りになりそうです。さすがに池上梅園の梅も盛りを過ぎましたが、桃の花が目を楽しませてくれます。
1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  最近読んだ記事の中で、ご参考になると思われるものをご紹介します。
2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 あるがままにそれなりに三人展
  夢楽天の三人展が銀座の「ギャラリー近江」で開かれました。
 2.2 スキー
  3月中旬に、田沢湖でのBSAのスキー講習会に二人の友人と参加しました。
 2.3 池上梅園
  大分遅くなりましたが池上梅園に行きました(右の写真は桃の木「武蔵野」です)。
3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 「今月の追加内容」など
 1.1 今月の追加内容
  「20 フランスを救った日本の牡蠣」は新刊図書のご紹介です。
  「19 台北からカンボジアへ」は先月出掛けた台北・カンボジア旅行のご紹介です。
  「12. 村上春樹の短編集、米国から"逆輸入"」は新聞記事のご紹介です。

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 1.2 新聞の記事から 教科書と失楽園   畠山 重篤
 朝刊の文化面に連載されている渡辺淳一作「愛の流刑地」が話題を呼んでいる。十年前も同面に空前のベストセラーとなった「失楽園」が連載されていた。
 図らずもその年、同じ文化面に一文を記すということがあった。それは私の人生の中で記念すべき出来事となった。この一文が中学三年生の国語教科書に載ることになったからである。渡辺氏の連載が始まってその頃のことが蘇(よみがえ)ってきた。
 当時の仙台支局長は、阪神と牡蠣(かき)をこよなく愛し、取材と称しては生牡蠣を目当てに我が養殖揚を訪れていた。
 その年の11月、文化欄に宮城県産牡蠣を紹介する一文を書いてみないかとの誘いがあった。少しは郷土の牡蠣の宣伝になればと、引き受けたのである。
 なぜ宮城が産地になりうるかという自然の条件、なぜ牡蠣を育てるのに植林運動をしているのかという「森は海の恋人」運動の経緯などを織りまぜ、やっとの思いで書き上げたのであった。ところが記事には思わぬ反響があり、支店長の面目を潰(つぶ)さずに済んだようである。
 生産者にとって喜ぶべきことは翌日から築地市場の牡蠣相場が値上りしたことだ。さすがは日経だと祝杯を上げたものである。もっとも、その日から気温が急速に下がり、鍋物需要が増えたのが本筋らしい。
 春になって、東京の教科書会社から電話があった。文化欄の記事をベースにして中学三年国語教科書用の原稿を書いて欲しいという依頼である。夏目漱石の隣に、素人の私が書いたものが載る。どう考えてもおかしなことだと直ぐお断りした。
 少し経(た)って教科書会社の国語担当者Mさんが東京からやってきた。「国語の教科書も昔と変わってきて人間の生きる力を養うということに重点を置くようになってきました。『森は海の恋人』運動のテーマはピッタリなのです」と迫る。
 支局長に相談すると「我が社の記事が国語の教科書に載ったことなど記憶にない。名誉なことだからぜひ書いて欲しい」と励ましてくれた。
 しばらく迷っていたが、子供たちの心に何がしかの指標を与えられるのかもしれない。そんな決心がつき、やてみることにしたのである。以後半年間、Mさんとの間で数えきれないやりとりがあった。
 こうして、全国の中学三年生の三割が使う国語教科書に「森は海の恋人」という拙文が掲載されたのである。
 あれから十年経った。
 近年、大学が社会人を講義に招き現場の生の声を学生に聞かせるという試みを始めている。昨年11月、京都大学フィールド科学教育研究センターが提供するリレー講義の一コマを担当することになった。
 教養課程の単位が取れる全学部を対象にした講義である。出席簿代りのアンケートを見て驚いた。百名の受講生の中で、あの中三国語教科書で学んだという学生が六人もいたのである。その中で法学部一回生の0さんは「中学の国語の教科書で『森は海の恋人』を読んだ時、根からの文系の私にも理系の化学etcが身近に感じられた」と書いてくれた。
 それにしても渡辺氏の濃厚な描写を横目に見ながら、あの時の清い情熱に想いを馳(は)せるというのは、複雑な心境である。   (カキ養殖業)
(出典 日経新聞 2005.1.19夕刊)

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2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 あるがままにそれなりに三人展
  我々が水曜日に通っている陶芸の工房「夢楽天」の先生高橋正晴氏と奥さんの花田洋子さん、息子の花田賢さんの三人展が銀座の「ギャラリー近江」で開かれました。三人それぞれの作品(先生は抹茶茶碗や花生け、奥さんはピエロなどの人形、賢さんは茶器等)には普段から接していますが、こうしてまとまって見せていただくと、いろいろと参考になります。
 2.2 スキー
  3月中旬にBSAの講習会で、田沢湖へスキーに行きました。今年は回転の際、内足に体重をかけることがテーマで、シーズン初めに戸隠で習ったものを、志賀と草津・万座のスキーで実践し、今度の講習会で確認しようとするものです。最初の二日間はみぞれや雪でコンディションは良くありませんでしたが、後半の二日間は晴れ間も見え、快適に滑れました。
 新幹線「こまち号」に乗るの初めてで、自由席がないとは知りませんでした。二人の友人と一緒だったのと、宿で「かまくら」を覗いたり、火鉢で焼いた餅の入ったお汁粉を食べたり、楽しい4日間でした。これで今シーズンのスキーも終わりです。
 2.3 池上梅園
  池上梅園には毎年2月の梅の満開頃に行きますが、今年は3月20日に家内と訪れました。さすがに梅は盛りを過ぎていましたが、桃が咲いており、のんびり散歩することができました。最盛期には池上駅からの道が、かなり混んでいますが、却って人が少なく、ゆっくりと楽しむことができました。

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3. 来月の予定
 来月は次のような項目を予定しています。
 3.1 本の紹介
  今月読んだ池谷裕二著「進化しすぎた脳」(朝日出版社)はとても良い本なので、採り上げたいと思っています。
 3.2 古代史
  4月にスピーカーとして報告する、わが国5世紀の歴史を載せたいと思っています。
 3.3 絵画作品集
  4月のグループ展に向けて、数枚の油絵を仕上げたので、何回かに分けて載せたいと思っています
 3.4 古いページの更新とリンク先
  毎月、少しずつ更新して行こうと思っています。


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[Last Updated 4/30/2005]