みんなの広場
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 アクセスされた方々との交流の場です。今月も次の3項目を取り上げました。先月の「みんなの広場」は「11 改訂履歴とみんなの広場(バックナンバー)」に移しました。
 3月は、桃の節句がありましたが、やっと暖かくなり、桜の開花も各地で宣言されました。暖かくなると、桜の蕾が急に膨らんでくるのがわかります。
 芝も少し緑に変わりましたが、雑草の方が早く伸びています。
1. 今月の追加内など
 1.1 今月の追加内
  今月追加した内容の、ご紹介です。
 1.2 新聞の記事から
  今月は青木豊彦さんの「若者に夢与えよう 衛星・医療…道は広々」と題する「ものづくり再興」の記事を載せました。
2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 烏里烏沙(うりうさ)写真展
  新宿のセンタービルで開催された写真展を16日に見に行きました。
 2.2 伝統文化展示会
  24日、大田区役所で開かれていた、おおたのミュージアムと伝統文化の共同展示会に行きました。
 2.3 お花見
  31日、2人の姉と家内の4人で目黒川のお花見に行きました。右の写真は左岸から目黒新橋の方向を写したもので、遠く橋の上に見える建物は目黒雅叙園のビルです。

3. 来月の予定
 今、来月に向けて計画していることを、お知らせします。

1. 今月の追加内など
 1.1 「今月の追加内容」
 「8 ウオーキング・旅行」に追加した「66 本門寺の坂コース」は、東急池上線の池上駅から本門寺の坂6つと、建造物3つを巡るコースです。
 「11 興味あるリンク」に追加した「1 役にたつホームページ」の「1.28 宇宙開発協同組合SOHLA」は、次項の「新聞の記事から」との関連です。

 1.2 新聞の記事から
  「ものづくり再興 青木豊彦さんに聞く」 若者に夢与えよう 衛星・医療…道は広々


あおき・とよひこ 航空機部品メーカー、アオキ会長。 1945年大阪府生まれ。高校卒業後、父が経営する青木鉄工所に入社。 95年、社名をアオキに変更し2代目社長に就任。 97年、米ボーイング社の認定工場になる。 2002〜05年、まいど1号を進める協同組合理事長。 13年11月から現職。著書に「まいど!」。

若者にものづくりへの関心を持ってほしい
 昨年9月、大阪市立大医学部と関西の中小企業が、医療機器・器具を共同開発する一般社団法人「ものづくり医療コンソーシアム」を設立した。理事に就いたのは小型人工衛星「まいど1号」の製作で大きな役割を担った航空機部品メーカー、アオキ(大阪府東大阪市)の青木豊彦会長だ。
 「中小企業に夢を持ってもらいたい。医療なら電子、金属、新素材、画像と様々な企業がかかわれる。企業がもうかれば、若者を雇える」
 「まいど1号の時はね、若者にPRできる製品をつくろうとしたんです。2000年ごろ、東大阪市の幹部が来て『街が真っ暗や』言うんです。工場を何社も見に行ったら、景気が悪いだけでなく若い人がいてへんねん。これでは5、6年もしたら技術の伝承もでけへんな、と。裸電球の下で親父さんが汗ふきふき旋盤回してるようなイメージだけでは、若者が働こうと思いますか? それでたどりついたのが人工衛星やった」
 東大阪などの中小企業が宇宙航空研究開発機構(JAXA)や大阪府立大の支援を受けて開発した衛星は、09年に打ち上げに成功した。02年の開発協同組合設立時から理事長を務めた青木さんは運営方針を巡る対立で05年には理事長を退いていた。
 「若者に来てもらえる街にという狙いは成功したと思ってんねん。若者が中小企業も就職先の一つと少しは考えるきっかけになったし、中小企業も自己PRが大事と目覚めたわね。うちにも修学旅行など工場見学に年間1000人はきます。東大阪全体では昨年で7000人。受け入れ企業にも誇りになりますやろ」

仕事に誇りを持つとオーラが出る
  「私か高1のとき、中小企業の工場長をしていた親父が創業しました。8坪の土間を借りて旋盤を2台置いて。夏休みに手伝いで初めて親父と一緒に仕事したけど、腕前がすごかったわ。卒業してすぐ親父と一緒に働いた。朝は7時半から夜は8時、11時まで。仕事は面白かったよ」
 「32〜33歳のころフランス人が5人ほど工場見学に来て『日本人はなんでこんなに働くのか。おかしくないか』と聞くんです。『お国では芸術が盛んやろ。芸術は時間でやるんか? われわれも無我夢中になったら時間忘れんねん』。こう言うたら感激してました。ものづくりが面白くなってきた時分なので、そう言った手前、余計いいものをつくりたい気になったわね」
 ちょうどそのころ大手メーカーとも取引を開始した。さらに飛行艇などを造る新明和工業には1年間通いつめて図面をもらうなど努力を重ね、ようやく取引に結びつけた。
 「初めて工場見学させてくれたとき、大きな救難飛行艇がばあっとあるやん。おまえ、この仕事やるんやぞちゅう話になった。感激するわな。その後、89年だったか、30社ぐらい集められて新型ジェット機のB777に使う新素材の部品やりたいところは手を挙げと言われた。手を挙げたのはうちだけ。航空機業界が長い他社は実現に時間がかかりそうと、様子見やった」
 米ボーイング社の仕事のための新工場が東大阪に完成したのは94年12月。引っ越し直後に阪神大震災が襲った。
 「つぶれるかもしれんと、みんな必死にがんばった。ピンチはチャンスというのは本当ですよ。ボーイングの検査は横浜の大手企業は保留だったが、うちは認定。技術力もだが、マニュアル通りやっていたこと、そして作業者が自分の仕事内容を熟知していたからだと思う。検査官が『アオキの社員はみな目が光っていた』と言うてくれた。仕事に誇りを持つとすごいオーラが出る。ボーイングは誇りを見てくれたんです」

シルバーシンデレラだと感じる
 21世紀に入り、まいど1号のプロジェクトを通じて講演など外部の活動が増えた。
 「全国へ行くけど、あまりにも皆、夢がなさすぎる。年配の人は自信をなくしている。若い人はわかってない、わかろうとしない。それと職業で年収の差かありすぎるんちゃう? 若者にいい意味のサクセスストーリーを作っていくのがわれわれ大人の仕事。ものづくりコンソーシアムもそういう意味がある」
 昨年、韓国のマスコミが世界から12人の著名人を集めて開いた講演会に招かれた。
 「一番感動したのが高校生との昼食会。みんな流暢な英語を話してね。食事が終わって帰ろうとしたら、40人ぐらいが追いかけてきて土産をくれるんですよ。前日の講演がとても意義があったと小遣いを出し合って買ってくれたらしい。うれしいやんか。で、背中がぞくっとなった。今は経済的に日本は有利かもしれないけれど、あと10年したら彼らがビジネスするんやと。流暢な英語を話すだけでなく、気配りですよ。そんなんおる? 今の日本に」
  「若者には顕微鏡も大事やけど、たまには望遠鏡を見てみなはれと言いたい。小学5年生のころ友達とけんかして、担任の先生に地球儀を見せられた。『日本はどこや? それなら大阪は?』 『せやろ、見てみい。地球からしたら大阪はここやぞ。おまえその中で何してんねん』という話や。大きいこと見なあかん」
  「ものづくりの将来? 前途洋々ちゃう? 視点の持ち方やもん。ものづくりコンソーシアムでも研究開発のテーマが70件も上がってきた。努力したらできるよ。夢というと大きなことのようだけど、うきうきすることかな。工場見学に来た子どもから感想文が来たら、ほんまうれしい」
  「55歳までものづくりをやって、このまま好きなゴルフやって適当な利益上げて終わりやなと思っておった。それが衛星のおかげでいろんな人と知り合って道が広がって。シルバーシンデレラ、今そんな感じするわ」   (編集委員 宮内禎一)
(出典 日本経済新聞 2014.3.8)

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2. 3月のトピックス
 3月の主なトピックスをご紹介します。
 2.1 烏里烏沙(うりうさ)写真展
  カメラマンの烏里烏沙(うりうさ 実名)さんは、中国の少数民族であるイ族です。写真展に出品された写真は、ほとんどが自然の風景や、人物です。そういう方ですから、人々の中に入って人物を撮ることができます。作品の多くはモノクロですが、返って深みを感じます。副題の「夢境・家園」には「こころのふるさと」という読みがつけられています。烏沙さんにとっては、まさに故郷(ふるさと)なのでしょう。
 2.2 伝統文化展示会
  JR蒲田駅の近くにある大田区役所本庁舎の1階で開かれていた、伝統文化の展示会に行きました。和裁、伊勢型紙、和竿、表具、畳などの制作実演をやっていました。数年前から区内の伝統技術を保存するため、こうした催しを行っているようです。たまたま、表具の実演者が声を掛けてくれたので、具体的な取り組みや問題点などを聴くことができました。
 2.3 お花見
  2人の姉は東急大井町線の尾山台に住んでいるので、尾山台駅で落ち合って、等々力から東京駅行きのバスに乗り、権之助坂で降りて、目黒川の右岸を中目黒の方向に歩きました。ふれあい橋の区民センターで休もうとしましたが、あいにく月曜日とあってお休みでした。小休止ののち、左岸に渡って、出発点の権之助坂まで戻り、坂を登って東急目黒駅でお茶にしました。幸い天気にも恵まれ、満開の桜を楽しむことができました。

3 来月の予定
 3.1  本の紹介
  「5 本の紹介」に藻谷浩介・NHK広島取材班共著「里山資本主義」(角川oneテーマ21)を載せる予定です。
 3.2 リンク集
  「興味あるリンク」を、少しずつ追加したいと思っています。

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[Last Updated 4/30/2014]