フォークの達人・山崎ハコ



テレビに写る山崎ハコを見るのは、はじめてだ。もともと声量のない人だから、歌っていても苦しそう。だが、最後まで歌いとおした。

途中に宇梶剛士とのトークや根岸季衣とのセッションがはさまっていた。プロダクションがつぶれて途方にくれ、宇梶がマネージャ代わりになりライブハウスに出演したという。そんな時期もあったのか。

「望郷」(1975)、「織江の唄」(1980)、「歌いたいの」(1976)、「飛びます」(1975)、「気分を変えて」(1975)はおなじみだったけど、「てっせん子守唄」(1984)、「未来の花」(1995)、「会えない時でも」(2006)は、はじめて聴いた。ブルースを歌うとは予想外だったけど、今のハコが聴けてよかった。

私は80年代になってからのファンなので、10代のハコを知らない。コンサートをやるにも、点滴を打ちながらというイメージがあった。そんな細い彼女が全身で歌う姿にうたれるものがあった。それにしても、深夜放送を聴けなかったのは、今さらながらおしい。

(2007-01-05)