2009/11/02(月)


 7回目のモーターショーに行ってきました。
 今回はちょっと遅めの昼頃に到着。でも今回は国産メーカーに絞って見たので、けっこうじっくり見学できました。

この時代の車は愛嬌がある

◎スズキ
 スズキブースのメインは新型アルトと、スイフトのプラグインハイブリッド。現実度が高そうではありますが、外見が面白いわけではないのでスルーしてしまいました。
 見た目にも斬新なコンセプトカーがなかったのは残念。今年はアルト生誕30周年ということで、初代アルトが展示されていたのが一番良かったり。

◎ホンダ
 ホンダでの注目はやはりCR-Z。初登場の前回よりも洗練されて、市販できる形に近づいたように感じます。フロント、リアともよくまとまっていて、このまま市販でも良いってくらい。これは今後が楽しみです。
 そのコンセプトをよりファミリーユースよりにした感じなのがSKYDECK。同じテイストの表情が良いですね。ミニバンだからか、モノフォルムなラインになっているのがワタシの好みには合いませんが、売れそうな感じです。

CR-Z

中が広々そう

◎マツダ
 毎回ヘンなコンセプトカーを出してくれるマツダですが、今回もやってくれました。
 (きよら)。今回も流れとかをイメージさせるデザインです。サイドウィンドウ、ドアは相変わらずな感じだけど、ボディラインやリアビューは意外に現実的に感じました。そろそろ本格的に市販化に向け固め始めたかな?

◎スバル
 スバルは固くハイブリッドカー、エコを中心とした展示。
 その中では、HYBRID TOURERが魅力に感じました。ドアがガルウィングなのを除けば、堅実なボディラインに、良い感じに進化したスバル顔。ドアだけ変えて市販化されるんじゃないかってくらいですね。

マツダは相変わらず

このドアのままならより良いが

◎ダイハツ

白い屋根がカワイイ

 ダイハツは堅実に持ち味を生かした軽自動車サイズの車を展示。
 ハイブリッドでなく超低燃費を実現したe:Sはかなり本気さを感じました。デザインも新しさを感じさせつつ、ダイハツらしい、軽自動車らしいキュートさを実現。市販化も遠くないのではないでしょうか。

 アクティブに軽自動車を活用する提案もしてくれてたり。
 車内で仕事までできるくらいの広さ、ユーティリティ性を持つというDeca Decaは良いけど、まあこのままでは無理だろうなという感じなのが残念。でも顔はキュートで気に入りました。
 それ以上に気に入ったのがピックアップトラックのbasket。愛嬌のある顔が良いですね。ドア下部にプレスラインがあるのも、レトロっぽさを醸し出して、ボディカラー、ホイールキャップと相まって非常に良い感じでした。メーカーが意図したように、気軽に活用できそう。市販してほしいなあ。

Deca Deca

気軽に乗れそうな感じ

2009/11/03(火)


◎トヨタ

FT-86 concept

 ワタシ的今回の目玉がトヨタです。
 スバルと共同開発したコンパクトスポーツクーペ=FT-86 conceptがついに登場!しかもコンセプトカーとはいえ市販前提!
 やはり注目度が高いのか、周りは常に人だかり。「86」と言われてもどのへんが?な感じでありピンと来ないので、「セリカ」と言ってくれたほうが燃えたんだけどなあ。
 実に良いスタイリングです。ファストバックで流麗なルーフラインがたまりませんね。ボンネットのプレスラインやシャープなヘッドランプもかっこいい。後席の形状から言って独立したトランクを持っている模様。どうせなら2シーターにして、リアシートはハッチバックでアクセスする荷室にしてくれたほうが良かったかも。
 ともかく、かなり完成度が高く感じました。市販品がどのような姿で出てくるか楽しみです。

ボンネットが特に良い

リアもなかなか

◎レクサス

なぜこの色にしたのか。

 けっこう目を引いた展示だったので別枠で。
 まずはLF-Ch。Cセグメントくらいのサイズのワゴンかな?レクサスでこのような2BOXはなかった気がするので斬新でした。なかなかバランスが良い形。カラーは最悪だけど。
 レクサスだから高いだろうけど、レクサスのユーザー層を拡げる車になりそうです。

 そしてかなり魅かれたのが、市販モデルのワールドプレミア、LFA2005年2007年のコンセプトカーと比べて、かなり攻撃的かつ魅力的なデザインになりました。
 全世界で500台限定、しかもお値段3,750万。4.8L V10エンジン搭載で560PSとスーパーカークラス。手が出るわけないんですが、こういう憧れの的になるような車種は大事ですね。いかにもスポーツカーな感じの低く流線型なフォルムが良い。リアの造形がなんとなくアウディR8っぽいのには苦笑してしまいましたが、特徴的ではありますね。。

まさにスーパーカー

存在感のあるリアビュー

◎日産

鼻の下伸ばしてる感じ

 やはり日産もエコカーに力を入れてました。
 市販も近い電気自動車・LEAFが今回の主役。かなり現実感のあるデザインで、ユーティリティ性も高そう。まだまだ割高とはいえ、いよいよそういう時代なんですね。
 エンジンじゃないからラジエーターがいらない、という点を強調したためか、すごくのぺーっとした感じのスラントノーズになってたのは残念。この鼻先好きじゃないなあ。

 そんな中、ちゃんととがったコンセプトカーも出してくれました。
 2名の乗員がタンデムに乗り込む、バイクと車の中間のようなコンセプトのランドグライダー。なかなかかっこいいと思います。ここまで来たらいっそのこと変形してもらいたいくらい。
 こういうアイデアは以前から出るものの、なかなか実現には至りませんねえ。メインにはなれなくても、こういう選択肢もあると楽しいと思います。

 気に入ったのがカザーナ
 クーペっぽいボディラインながら、大きなタイヤや前後のアングルで、かなりハードな道も踏破してくれそうです。それでいながら、なんとなくぬめーっとした感じのボディがコンセプトカーらしくて良いですね。でっかい鼻でカバを感じさせる顔もラブリー。

すごく細い

鼻がカワイイ

◎三菱
 三菱は、i-MiEVを中心にエコカーを展示するものの、強みであるRVも前面に出した展示でした。
 PX-MiEVはいかにも三菱っぽいRVなデザイン、顔でEV化。これはもうそのまんまパジェロの時期モデルなんじゃないか。

 i-MiEV CARGOはi-MiEVのうしろの荷室を拡大したものですが、なかなか実用的じゃないかと思います。
 iは革新的な車だと思うけど、あのモノフォルムがイマイチ好きになれない。でもこういうアンバランスにも見えるほどの大きさのものがくっつくことになって、キュートさも増すんじゃないかと。売れると思うので市販化してほしいなあ。

すぐにでも市販されそう

荷物がいっぱい入りそう

 というわけで、周ったメーカーはこんなところです。
 次はいよいよタカラトミーブースとか、その他細かいのー。

2009/11/06(金)


 一通り自動車メーカーを周った後は、いよいよトミカブースです。

◎タカラトミー

メーカー別にトミカを展示

 例年だとタカラトミーブースは2階のアトリウムでしたが、今年はメイン会場内に出展。
 出展社数が減ったためにスペースが出来たからだと思いますが、その分を補うかのように力の入った展示内容だったのは嬉しい限り。

 歴代トミカ、チョロQをメーカー別に並べて、ミニモーターショーをしてくれてたのは楽しかった。
 もちろん、TOMICA DREAM MOTORSも「出展」。これまでモーターショーやトミカ博で出展されたコンセプトカートミカが集結していました。
 今年のも、ほんとにあったらいいなと思えるような楽しい感じ。ソーラーパワーで走るヨット+車のようなたいヨットは実物大でも走行モデルが作れそうだし、街中の音を動力源にするしらべなんかは実現度はともかくとして、楽しいアイデアですよね。

ほんとにどっかにありそう

かわいいデザイン

 それから驚いたのが、タカラトミーブースでもエコ関連の展示があったこと。あちこちでエコだらけになっている昨今のモーターショーですが、まさかここまでとは!
 とはいえ、リサイクル率がどうのとかそんなつまらない展示じゃありません。ハンドルを回すと充電されて、そのパワーで走りますということで、充電する体験ができる楽しい展示にしてくれてました。

 その中でもすごかったのが、所ジョージさんとの共同開発で生まれた、名実共に実物大のチョロQ。
 チョロQをイメージした車ではなく、ほんとに後ろに引っ張ってゼンマイを巻いたら走る!走行距離はまだ短いようですが、まさに究極のエコカーですね。デザインもいかにも所さんらしくアメリカンでかっこいい。

エコが身近に感じられますね

まさに実物大

 他にも有名人や企業とのコラボチョロQも展示されてましたが、楽しいものばかり。
 特にJAXAのH-1、H-2ロケットはすごく気に入りました。これは絶対ほしい!販売してくれないかなあ。
 TOWER RECORDSのチョロQも、特長を生かしたブリスターパックまで作られてて、すぐにでも販売できそうな感じ。こういうのがどんどん出てきてほしいですね。

H-1、H-2ロケット!

パッケージも魅力

 そんなわけでタカラトミーブースで購入した今回の限定モデル。
 今年は商用車がなかったのが残念ですが、現行フェアレディZ、iQ、コペンの3台を選びました。どれも好きだし、歴史に残る名車だろうということで。フェアレディZとiQの色がかぶったのが残念。

 チョロQハイブリッドも購入。所さんデザインの実物大チョロQのミニチュアのチョロQです。なんだかいろいろおかしくて説明が難しいですが。
 購入したのはリモコンモデルですが、プルバックタイプとボディが共通なため、ガワを付け替えられるということで「ハイブリッド」らしいです。
 デザイン、カラーも良いし、走りも俊敏。タイヤを付属の別タイプに付け替えれば、スピンなどの派手なアクションも楽しめるモデルです。

モーターショー限定トミカ

名前は「ポンコチック」

 タカラトミーの後は、部品メーカーなどのブースをぶらぶらと。
 東京ディズニーランドのバス=ディズニーリゾート・ドリームクルーザーの実車が展示されてました。しかもハロウィンのラッピング仕様。
 ラッピングのデザインは違うものの、そのトミカも展示。ディズニーランドの中で販売されているようなので、今度行ったらぜひ購入したいです。

 VICSブースでは、VICSがどんな情報をくれるかということを説明する展示で、トミカを使って車同士の衝突事故現場とか、トラックからの荷物落下が再現されてたり。
 トミカを使ったジオラマはちょくちょく見かけますが、事故を起こしてて、しかもダメージ表現を施してあるのはまずないと思います。

会場での販売がなくて残念

フロントガラスが割れてます

 アンケートに答えるなどしつつゲットしたグッズはこんなところ。
 なかなか実用的なものをもらえたんじゃないかと。

  • ニッパツさんで扇子
  • NGKさんでタンブラー
  • 豊田自動織機さんで三色ボールペン(写真撮り忘れた)
  • VICSさんで花の種
  • どこでだったか忘れたけど、静電気除去キーホルダー

 それから、モーターショーとは関係ないんですが、2010年の千葉国体のマスコット=チーバくんのキーホルダー。メッセ自体の物販コーナーで販売されてました。
 横から見ると千葉県の形で、しかもちゃんと可愛い犬ということで、すごく良いデザインだと思うんですよ。なので、それが立体化されているものはぜひともほしかったのです。正面から見てもカワイイ。

今回の戦利品

チーバくん可愛い

 というわけで今年もモーターショーを見てきたわけですが。
 ニュースなどで盛んに言われている衰退ということについては、確かにと思ったところといやいやまだまだと感じたところと両方。

 確かに海外メーカーは少なかったですが、彼らは元々市販されている車の展示がメインで、キレイでありながらもあんまりやる気の感じられないブースだったと思います。それが消えたところで、ワタシ的には別に影響ないという印象でした。ワタシはそういうのじゃないのを見たくて行ってるので。
 そんなんで国際的なイベントなのかと問われれば、確かにそうですが、国産メーカーががんばってくれるなら十分役目は果たせてるんじゃないかと。
 その国産メーカーは、エコカー展示だらけなのは相変わらずですが、それでもちゃんとコンセプトカーも出してくれているのは心強い。数回前のショーほどヘンテコなのは少なくなりましたが(マツダ除く)。

 で、別館が使われてなかったり、タカラトミーが本会場に移動してきてたり、商用車メーカーが全滅だったりしたのは確かに寂しく感じました。おかげでぐっと周りやすくなったんではありますが。
 入場者数が減ったとはいえ、会期短縮の影響もありますし。会場内や駐車場はちゃんと混んでいたので、やる気のあるメーカーや好きなお客さんはまだまだちゃんと集まってきているなという感じです。

 ただ、オイオイどうしたと思ったのはトヨタ。
 良いコンセプトカーも出してくれて展示自体は良かったものの、配布していたパンフレットが異様に安っぽくなってました。安くて薄い紙で、説明も写真も貧弱、ページも少なくて情報量が少ない。これにはガッカリしましたし、ワタシの前後でパンフレットをもらっていた人も、苦笑したり自分がもらえていないパンフが他にあるんじゃないかと思っちゃってたり。
 モーターショーは実利的なところ以外にも、イメージアップを図れる場だと思うので、出展している以上こういうところはあまりお金を削りすぎないほうがいいんじゃないかと思いました。他のメーカーはいつもどおりなパンフレットだっただけに余計。
 急遽F1からの撤退を発表したりしてたくらいだし、厳しいんでしょうが…


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