2007/10/06(土)


 連休は軽井沢に行ってきました。
 軽井沢は何回か行きましたが、今回は初めて行くところが多くなりました。

 最近は2003年2004年と笠原弘子さんのクリスマスディナーショウに行ったので、冬。だから新幹線で行ってたんですが、今回は車です。
 かなり渋滞するかなーと覚悟してたんですが、さほどでもありませんでした。ちょっとは渋滞はあったけど、朝8:30に家を出て、SAに寄り道して買い食いしたり昼ご飯を食べたりしつつ、2時頃には軽井沢のあたりにいました。

 というわけでお昼は上里SA・下り。
 ヨメが選んだのは、なんかの賞を取ったらしい看板料理・上里彩り御膳。さすが、賞を取るだけあって美味しい。特に素晴らしかったのは、牛ステーキ丼。香ばしく焼かれた牛がすごく良い!ごはん、大葉、牛と一緒に食べると絶品です。
 ワタシは特選豆腐づくし御膳。豆腐料理の組み合わせですが、どれも美味しく、豆腐好きのワタシにはたまりません。深川丼風の味になっているご飯もまた良いですね。

上里彩り御膳

特選豆腐づくし御膳

 さて高速を降りて最初に訪れたのは、碓氷湖
 旧国道18号沿いにある、ダムによってできた人造湖です。行く予定はなかったのですが、湖の所在を示す看板を車窓から見つけ、急遽行くことにしたのです。
 人造湖とは言えそれほど整備されているわけではなく、手つかずの自然が残っているように見えるほど。周囲をぐるりと歩いてみたのですが、木々に囲まれて実に気持ちよかったです。湖面は鏡のように滑らかで、良く晴れた空と山がきれいに写ってました。

 続いては、国鉄信越本線で使用されていた、碓氷第三橋梁。通称・めがね橋です。
 以前から見たかったけど、場所を調べてなかったので今回は予定していなかったのです。旧道を走っていたら突然目の前に現れたのでびっくり。大コーフンで車を停め、じっくり観賞しました。
 煉瓦でかなりの高さに組み上げられた立派なアーチ橋です。そのたたずまいは荘厳で、芸術的と言えるほど。山の中にこんなすごいのを造るなんて、当時の苦労が偲ばれますね。憧れの場所に来られて、大感激でした。

湖面が鏡のようです

この上はさぞ絶景だったでしょうね

 すでに胸一杯な状態で軽井沢に到着。まずはホテルに早めにチェックインしました。
 泊まったのは、万平ホテル。明治27年創業という由緒あるホテルです。数々の有名人が泊まったという本館は、古いながらも瀟洒な良い雰囲気の建物。ウチが泊まったのはその本館ではなく新館のほうでしたが、大満足です。宿泊代は少々お高いですが、部屋は広々で上品な内装。ものすごく居心地が良かったです。
 ライティングデスクにはEthernetポートがあり、ケーブル(無料で貸し出し有り)で接続すれば、まだ試験運用中とのことで無料でインターネットに接続できます。持参のiBook+Mac OS 9で接続したからか、いまいち不安定で、しょっちゅうフリーズしてしまいました。でもおかげでニュースなどを見られたし、木~金の分の日記も更新できた。

 館内には、歴史を感じさせる昔のパンフレットなどの資料が所々に飾られています。かつて使われていた家具やジョン・レノンがほしがったというピアノなどが展示されている資料館もあり、ホテルだけでもかなり楽しめます。周辺を散策すれば、静謐な森の空気を存分に味わえます。
 フロントの横にあるティールームで、ロイヤルミルクティーとアップルパイをいただきました。ジョンが好んで飲んだというロイヤルミルクティーは、ミルクの味が濃厚で美味しい。アップルパイは、もう中身がりんごーっ!という感じでりんごそのものが存分に味わえます。さすが一番人気のメニュー、大満足でした。

万平ホテルの正面入口

ロイヤルミルクティーとアップルパイ

 その後は、ちょっと旧軽井沢を散策+お買い物。
 お土産を買ったりしたわけですが、今回特に紹介したいのが寺子屋本舗ぬれおかき。元々は京都で、全国に店舗があるようですが、ワタシは以前軽井沢に来たときも食べて相当気に入りましたので。
 ぬれおかきが串に刺して立ち食いできるように売られています。もちもちっとした食感がたまらない!醤油の香りが実に良いです。基本の甘口醤油味も良いですが、表面に七味をたっぷりかけた七味味もたまりません。

 さて、晩御飯は万平ホテルでのディナー。フレンチのフルコースです。
 入口にTシャツお断りと書かれているようにキチッとした感じのところですが、入ってみるとウェイターさんはフレンドリーで素敵な接客。気分良くリラックスした感じで、美味しい料理をいただけました。
 フレンチながら和のテイストを盛り込んだ料理で、どれも無茶苦茶う、まーい!
 前菜は骨まで食べられるほど良く火を通した秋刀魚をサラダ仕立てにしたもので、秋刀魚の美味しさがそのまんま味わえました。でも秋刀魚の味ってやっぱり和な感じだよなあ。サツマイモのポタージュという初体験なスープのあと、金目鯛のソテーと続いて、メインはステーキ。これがもうタマランかった!表面は香ばしく、中はやわらかーな、絶妙の焼き加減。ジューシーなお肉で、最高でした。付け合わせに里芋のグラッセがあったりして、ちょっと可笑しかったけど、素晴らしいディナーでした。

ぬれおかきを食べながら旧軽散歩

素敵なステーキ

2007/10/07(日)


 軽井沢二日目ー。
 万平ホテルにて、素敵に美味しいブレックファストをいただきまして、朝のホテル周辺を散策。軽井沢の気持ち良い朝の空気を堪能してから、出かけました。

 最初の目的地は、プリンスショッピングプラザ…には目もくれず、その端にあるワールドトイミュージアム
 世界のアンティークトイが集められています。こちらも当初は予定になかったんですが、ホテルに置いてあるチラシや部屋備え付けの本で紹介記事を読み、急激に行きたくなって予定を変更したのです。

 館内には古いけどステキなおもちゃたちがいっぱーい。
 ミニカーもカッコイイ古い車がたくさんで、かなりワクワクする空間でした。特に、働く車のブリキのミニカーが最高。こういう車はいつの時代のものでも美しいですね。子供たちに、人々に愛されてきたことがよく分かります。

 ワールドトイミュージアムでは、古い鉄道模型も充実。
 昔の町を再現した中を蒸気機関車が走るレイアウトもあったりして、もういつまででも見ていたいくらい。そのようなしっかりと作られたレイアウトもありますが、中にはちょっとした町の情景が横に並べられて、人形が置かれているだけのようなのも。それでも十分、その中にいる人のストーリーなどが感じられます。
 別にそんなに気負わなくても、線路の横にちょっと情景部品を置くだけでグッと雰囲気が良くなるものなんだなあ。そのうち、気軽に鉄道模型を楽しんでみようかな。

館内にはミニカーがいっぱい

消防士さんカッコイイ!

 そしてこのワールドトイミュージアムの中でも特に素晴らしかったのが、モデル・コールマイン
 100年も前に、元炭坑夫の夫妻が18年の歳月をかけて作り上げた、壮大な動く炭坑模型。手作りの木の人形はどれもユーモラスでありながら、リアルな生活感も感じられます。活気溢れる町の情景はいろいろな表情が見られ、何時間見ても飽きないほど。
 裏側に回ると、炭坑の中が再現されています。元炭坑夫でないとできないような、リアルな細かい描写が素晴らしい。中の仕事は凄く大変そうですが、やはり作者も自信の仕事に誇りと愛情があるのでしょう。重労働にもめげず頑張る炭坑夫たちの姿は活き活きとしており、楽しそうに感じられる姿も見せてくれていたりします。

 これは本当に素晴らしい。
 昔のままの仕組みで動かしているために一度に5分しか動かないそうですが、本当にいつまででも見ていたい。またぜひ彼らに会いに来たいです。

パズーがいた鉱山もこんな感じかな

お食事中。大変だけど楽しそう

 次の目的地は白糸の滝
 有名な観光地でありますが、山の中に清流や美しい滝が見られ、好きな場所なのです。中に入るとヒットポイントや各種ステータスが復活しそうな、そんな不思議な力まで感じられるほど美しい景色を堪能してきました。

 そばの売店では、鹿肉まんをいただきました。このようなものがあったのは知らなかったのですが、店先で見かけて「これはぜひ食べなくては!」ということで。
 で、いただいたみたんですが、けっこう普通に美味しい。食感も良いし、臭みなんかも全然ありません。中のミンチは豚肉のそれよりも細かい感じかな?調理法の違いなのかもしれないけど、なんとなくコラーゲンっぽいものが多いような気がします。ちょっとしょっぱかったけど、これはまあ味付けの違いか。

入るとヒットポイント回復しそう

"しか"の文字が燦然と輝きます

 というわけで軽井沢を後にして、次の目的地へ。
 昨日に引き続き旧国道18号を走っていたら、またも旧国鉄信越本線の遺構を見つけたので、見学してきました。山道の脇に少し広い場所が現れ、そこに車を停めると控えめな説明看板。瓦礫や石の坂の上に、碓氷第五橋梁がありました。
 めがね橋ほど開けていないし大きくもないけど、やはり煉瓦造りの橋梁は良い雰囲気。昔はここをどんなふうに鉄道が走ってたのかなー。もっと近くからとか上からとかも見られるようにしてくれてると良いのに…とも思ったけど、こういう風に山の中にうち捨てられたようにひっそりと佇んでいるのも味があって良いかもしれませんね。

 碓氷峠を越えて、横川のおぎのやへ。
 店先に置いてあるトラックかっこよかったなあ…と思いつつ、峠の釜飯をいただきました。軽井沢に来たならやはり食べないわけにはいかない。何度も食べてるけど、やっぱり美味しいな!

林の中に静かに佇む遺構

手前のトラックがカッコイイ

 横川駅周囲をのんびり眺めて、今回のメイン目的地の一つ、碓氷峠鉄道文化むらへ。
 本物の車輌が多数展示されていて、車内はもちろん、運転席にまで入れるのもあります。大コーフンでいろいろ乗ってきました。

 大好きなDD51にも、憧れの先端部にも乗り、手すりにもつかまってきました!
 そして運転席にも!中に入って驚いたのは、機能最優先の無骨な作り。ものすごく狭いし、メカニカルな感じがむき出しなのがもうたまりません。男の仕事場って感じですね。巨大なボンネット部分が邪魔して、運転席からの視界もめちゃくちゃ悪い。前方の線路なんかまったく見えないんだもんなあ。すごいなあ。

赤い方がより良いけど、大好きなDD51

憧れの運転席。視界悪い!

 その他にもEF63や国鉄189系電車(L特急車輌)など、大好きな車輌がたくさんありましたが、特に印象深かったのは、先頭に除雪機を接続したDD53
 写真では見たことがありましたが、実際に見ると、その巨大さに圧倒されてしまいました。無骨な感じが実にカッコイイ。実際に除雪しているところを見たいなあ。

 そんな感じで外だけでも胸いっぱいなのですが、館内も貴重な資料が多数展示されていて興味深い。さすが横川にあるだけあって、峠越えに関する展示も充実。
 HOゲージで作られた大きなジオラマも館内の見所の一つ。この地方を走るものを中心に、様々な車輌が走ってくれます。めがね橋も再現してあったりして、ここならではと感じられる部分があるのも嬉しいですね。

除雪時のDD53。機能美ですね

めがね橋を渡るHOゲージ

 HOゲージレイアウト展示室の後ろ側にある、Nゲージレイアウトもなかなか。
 走っていなかったのは残念ですが、街並みを見るだけでも楽しい。見学者が持ち込んだものも展示してくれているようで、かなり雑多なフィギュアが置かれていました。リアルさは損なわれてしまいますが、意外に情景に溶け込むように考えて置かれていたりして、どこに何が置かれているか探すのも楽しいですね。

 かなり男の子心が刺激されました。
 EF63運転体験や、シミュレーターなど、今回は時間がなくて見送ったものもありますので、またいつか来たいと思います。

ボトムズ撮影中。

鉄人28号対ブラックオックス

 こんな感じで、バリバリの定番からはちょっぴり外れた軽井沢観光コースとなりました。
 でも見たものはどれも楽しかったし、泊まったホテルも最高。相当満足です。やっぱり軽井沢好きだなあ。今度は雪景色の冬の軽井沢もゆったり楽しみに来たいです。

 で、軽井沢のおみやげたち。

 まずは横川のおぎのや。
 小さな釜飯の器に入ったキャンディです。キャンディはリンゴ味で、ちょっと甘めだけど美味しい。峠の釜飯をそのまま小さくした器がカワイイですね。机の上で小物入れとして使いたいと思います。

 それから、おぎのやプルバックカー。
 どうせならこういう関係ないバスでなく、お店の前に停めてあった輸送用のトラックを再現してくれていれば嬉しかったんだけどなあ。でもボディサイドのマスコットと、屋根のおぎのやマップが良い感じ。
 シャシーがちょっと曲がっていて走りはイマイチですが、旅の記念として飾るには問題なし。コレクションケースの中に飾っておきたいと思います。

かまめしキャンディ

前面のおぎのやロゴも良い感じ

 続いて、碓氷峠鉄道文化むらで購入したもの。
 携帯ストラップです。ED421とEF63の2種類を購入しました。どちらもリアルに描かれた車輌が、きれいで良い雰囲気。ストラップ部分も大きくて、実用上も優れた一品です。

 それから、碓氷峠鉄道文化むら限定のBトレインショーティー、EF63型・直流電気機関車・2両セット(アンテナなしタイプ)。
 碓氷越えで活躍していた車輌ですね。作るのが楽しみです。

ED421とEF63ストラップ

2両セットなので重連可能

DVDとオリジナルストラップ

 最後はワールドトイミュージアム。
 こちらでもストラップを購入しました。ぜんまいのつまみ部分が横にくっついてて、可愛いです。
 それから、このワールドトイミュージアムを紹介したDVD。様々な展示物の紹介の他、特に気に入ったモデル・コールマインが実際に動いている様が収録されているのが嬉しい。いろいろな部分がアップで写されていて、これで家で何度でも楽しめる!


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